異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる
3話 ステータス
「まずは皆のステータスを見せてくれ」
その言葉にクラスメイト達は首を傾げた。
何となく予想はついているが、元の世界にステータスというものは、少なくとも現実には存在していなかった。
この世界独自の理なのだろう。
「ちなみにこの世界の一般人の平均ステータスは100で一般の兵士の平均ステータスはだいたい300くらいじゃ」
これはあれか?全員チート級のステータスを手に入れてる中、一人だけクソしょぼいスキルと能力値だったり.......俺は元殺し屋だし大丈夫だよな?(謎の自信)
「それではみんなステータスを見てくれ。ステータスと唱えれば見れるぞ。」
国王に言われ、クラスメイト達は同時に「ステータス!」と叫んだ。
周りの奴らはビクッと肩を動かして驚いたり、変なテンションになって騒ぎ始めた奴もいる.......本当にステータスが出たのか。
察するに、自分のステータスは周りには視認することが出来ず、自分だけが見ることが出来るのだろう。
一通りステータスについての考察が終わると、俺は自身のステータスを確認する。
「マジかよ.......本当に一人だけ雑魚がいるとは思わなかったぜ」
俺はステータスを確認したことに対して激しく後悔しながら、どうすれば周りからクラス最弱の汚名を着せられないかを考えていた。
別に凡人以下のステータスだった訳では無いが.......他の奴らより圧倒的に低い事は間違いない。
「では、そこにあるステータス確認の水晶に手をかざしてくれ」
これはあれか?.......俺だけ異世界ハードモード系っすかね。
成り上がり系の物語は好きだが、現実ではやりたくねぇぞ.......前の世界では滅茶苦茶苦労したからな。
しかし、自分の思うがままに事が進まないのが現実である。
「じゃあ、僕からやりますね」
絶対に勇者になるであろう輝君が一番手のようだ。
だって、前の世界からキラキラしたオーラ纏ってるし、俺の長年磨かれてきた勘では"アイツこそが主人公"と言っている。
天童 輝
男    16歳 人族
HP500
MP500
筋力500
防御500
俊敏500
固有スキル
聖剣召喚 成長促進 限界突破
魔法
光魔法Lv1 雷魔法Lv1
スキル
身体強化Lv1 剣術Lv1
称号
勇者・・・聖剣を召喚出来るようになる。
異世界人・・・異世界の言葉が分かるようになる。
「お、おぉ.......これが勇者の力か.......凄まじい潜在能力であるな」
国王がドン引きする程の能力だったようだ。
さすが勇者っすね!
「次は彩が行きなさい」
「え、えぇ.......なんか恥ずかしいなぁ」
姫乃は周りの皆に自身のステータスを覗き見られるのが恥ずかしいのか、頬を仄かに赤く染めながら天野に背中を押されていた。
そして、何やかんや言いながらも、水晶に手を乗せるのだった。
姫乃 彩
女 16歳 人族
HP300
MP600
筋力200
防御400
俊敏200
固有スキル
成長促進 魔力強化
魔法
治癒魔法Lv1 光魔法Lv1 水魔法Lv1
スキル
身体強化Lv1 MP自動回復Lv1
称号
聖女・・・治癒魔法の能力が上がる。
異世界人
「よっしゃぁ!次は俺が行くぜ!」
怖いもの知らずは異世界でも健在だった才剛は、指をポキポキ鳴らしながら水晶に手をかざす。
才剛 元太
男 16歳 人族
HP600
MP300
筋力600
防御600
俊敏200
固有スキル
成長促進
無敵状態・・・10秒間攻撃を受けない。
鉄壁・・・透明な壁を築く能力。
魔法
土魔法Lv1
スキル
身体強化Lv1 腕力強化Lv1 防御強化Lv1
称号
守護者・・・スキル鉄壁を取得する。
異世界人
「次は私かしらね」
周囲にいる貴族や騎士、そして王族達から注がれる期待の眼差しなど意に返さず、堂々とした振る舞いで中央を歩いていき、水晶に手をかざした。
「こんな所で、よくあんな堂々としてられんな」
一般人が緊張せず堂々としている事に違和感を感じたが、そんな奴も偶にはいるよな。
そう思い至り、俺は考えるのをやめた。
天野 静香
女 16歳 人族
HP400
MP400
筋力500
防御400
俊敏700
固有スキル
限界突破 成長促進
神速・・・負担が大きいが神と同等の速度を出せる。
魔法
風魔法Lv1
スキル
身体強化Lv1 俊敏強化Lv1 回避Lv1
称号
剣聖・・・歴代剣聖の剣術が使える。
異世界人
天野に至っては『俊敏』700オーバーである。
近接戦闘は天野が最強だろう。
「ここまでだったとは.......これで世界を救えるぞ!」
よほど嬉しかったのか、国王は椅子から身を乗り出して水晶の上に浮かぶステータスに見入っていた。
まぁ、平均が100と言っていたしな。
「マジでどうしよ」
どうすればステータスを見られないか思考を巡らしていると、遂に俺の番になってしまった。
他のみんなの平均ステータスは300くらい.......初期ステータスで一般兵レベルの能力値に、チート級のスキルを所持しているのだ。
周りの奴らがチート級のスキルを自慢し合っている中、俺だけハブられてしまう状況を想像すると吐き気がする。
引退してからというもの、シリアスな雰囲気が苦手になるなど、メンタルがだいぶ弱くなった気がする。
だが、この状況でステータスを見せるのを拒めそうにないので、大人しく見せることにした。
「次で最後だな」
「天草君のステータスは絶対すごいよ!」
姫乃に期待され、俺は乾いた笑みを作った。
「アハハ.......そうだと良いな」
チクショォォ!折角、異世界に来たんだからチーレムしたかったよぉぉ!
俺は心の中で悲痛の叫び声を上げ、頬から一粒の涙を流す。
そして、水晶に触れた。
天草 優真
男 16歳
HP100
MP100
筋力100
防御100
俊敏100
固有スキル
??? 成長促進 限界突破
スキル
鑑定Lv1
称号
異世界人
ふっ.......どうよ?この凡人ステータス.......歴代の異世界人にも中々いないんじゃないか。
その言葉にクラスメイト達は首を傾げた。
何となく予想はついているが、元の世界にステータスというものは、少なくとも現実には存在していなかった。
この世界独自の理なのだろう。
「ちなみにこの世界の一般人の平均ステータスは100で一般の兵士の平均ステータスはだいたい300くらいじゃ」
これはあれか?全員チート級のステータスを手に入れてる中、一人だけクソしょぼいスキルと能力値だったり.......俺は元殺し屋だし大丈夫だよな?(謎の自信)
「それではみんなステータスを見てくれ。ステータスと唱えれば見れるぞ。」
国王に言われ、クラスメイト達は同時に「ステータス!」と叫んだ。
周りの奴らはビクッと肩を動かして驚いたり、変なテンションになって騒ぎ始めた奴もいる.......本当にステータスが出たのか。
察するに、自分のステータスは周りには視認することが出来ず、自分だけが見ることが出来るのだろう。
一通りステータスについての考察が終わると、俺は自身のステータスを確認する。
「マジかよ.......本当に一人だけ雑魚がいるとは思わなかったぜ」
俺はステータスを確認したことに対して激しく後悔しながら、どうすれば周りからクラス最弱の汚名を着せられないかを考えていた。
別に凡人以下のステータスだった訳では無いが.......他の奴らより圧倒的に低い事は間違いない。
「では、そこにあるステータス確認の水晶に手をかざしてくれ」
これはあれか?.......俺だけ異世界ハードモード系っすかね。
成り上がり系の物語は好きだが、現実ではやりたくねぇぞ.......前の世界では滅茶苦茶苦労したからな。
しかし、自分の思うがままに事が進まないのが現実である。
「じゃあ、僕からやりますね」
絶対に勇者になるであろう輝君が一番手のようだ。
だって、前の世界からキラキラしたオーラ纏ってるし、俺の長年磨かれてきた勘では"アイツこそが主人公"と言っている。
天童 輝
男    16歳 人族
HP500
MP500
筋力500
防御500
俊敏500
固有スキル
聖剣召喚 成長促進 限界突破
魔法
光魔法Lv1 雷魔法Lv1
スキル
身体強化Lv1 剣術Lv1
称号
勇者・・・聖剣を召喚出来るようになる。
異世界人・・・異世界の言葉が分かるようになる。
「お、おぉ.......これが勇者の力か.......凄まじい潜在能力であるな」
国王がドン引きする程の能力だったようだ。
さすが勇者っすね!
「次は彩が行きなさい」
「え、えぇ.......なんか恥ずかしいなぁ」
姫乃は周りの皆に自身のステータスを覗き見られるのが恥ずかしいのか、頬を仄かに赤く染めながら天野に背中を押されていた。
そして、何やかんや言いながらも、水晶に手を乗せるのだった。
姫乃 彩
女 16歳 人族
HP300
MP600
筋力200
防御400
俊敏200
固有スキル
成長促進 魔力強化
魔法
治癒魔法Lv1 光魔法Lv1 水魔法Lv1
スキル
身体強化Lv1 MP自動回復Lv1
称号
聖女・・・治癒魔法の能力が上がる。
異世界人
「よっしゃぁ!次は俺が行くぜ!」
怖いもの知らずは異世界でも健在だった才剛は、指をポキポキ鳴らしながら水晶に手をかざす。
才剛 元太
男 16歳 人族
HP600
MP300
筋力600
防御600
俊敏200
固有スキル
成長促進
無敵状態・・・10秒間攻撃を受けない。
鉄壁・・・透明な壁を築く能力。
魔法
土魔法Lv1
スキル
身体強化Lv1 腕力強化Lv1 防御強化Lv1
称号
守護者・・・スキル鉄壁を取得する。
異世界人
「次は私かしらね」
周囲にいる貴族や騎士、そして王族達から注がれる期待の眼差しなど意に返さず、堂々とした振る舞いで中央を歩いていき、水晶に手をかざした。
「こんな所で、よくあんな堂々としてられんな」
一般人が緊張せず堂々としている事に違和感を感じたが、そんな奴も偶にはいるよな。
そう思い至り、俺は考えるのをやめた。
天野 静香
女 16歳 人族
HP400
MP400
筋力500
防御400
俊敏700
固有スキル
限界突破 成長促進
神速・・・負担が大きいが神と同等の速度を出せる。
魔法
風魔法Lv1
スキル
身体強化Lv1 俊敏強化Lv1 回避Lv1
称号
剣聖・・・歴代剣聖の剣術が使える。
異世界人
天野に至っては『俊敏』700オーバーである。
近接戦闘は天野が最強だろう。
「ここまでだったとは.......これで世界を救えるぞ!」
よほど嬉しかったのか、国王は椅子から身を乗り出して水晶の上に浮かぶステータスに見入っていた。
まぁ、平均が100と言っていたしな。
「マジでどうしよ」
どうすればステータスを見られないか思考を巡らしていると、遂に俺の番になってしまった。
他のみんなの平均ステータスは300くらい.......初期ステータスで一般兵レベルの能力値に、チート級のスキルを所持しているのだ。
周りの奴らがチート級のスキルを自慢し合っている中、俺だけハブられてしまう状況を想像すると吐き気がする。
引退してからというもの、シリアスな雰囲気が苦手になるなど、メンタルがだいぶ弱くなった気がする。
だが、この状況でステータスを見せるのを拒めそうにないので、大人しく見せることにした。
「次で最後だな」
「天草君のステータスは絶対すごいよ!」
姫乃に期待され、俺は乾いた笑みを作った。
「アハハ.......そうだと良いな」
チクショォォ!折角、異世界に来たんだからチーレムしたかったよぉぉ!
俺は心の中で悲痛の叫び声を上げ、頬から一粒の涙を流す。
そして、水晶に触れた。
天草 優真
男 16歳
HP100
MP100
筋力100
防御100
俊敏100
固有スキル
??? 成長促進 限界突破
スキル
鑑定Lv1
称号
異世界人
ふっ.......どうよ?この凡人ステータス.......歴代の異世界人にも中々いないんじゃないか。
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ペンギン
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