破壊の創造士
005:ギルドへの誘い
 日が暮れたころ、俺たちはある街に着いた。街に入ろうとすると、すぐに護衛の人に捕まってしまった。
「あまり見ない顔だな。旅のものか?」
「そうだ」
「では身分証を見せてくれ。」
もちろん俺は持っていない。それはミリアも同様のようだ。
「そんなことあるはずがない。どの都市でも旅人向けに発行しているはずだ。」
「悪いが、俺たちは辺境の村から知識を蓄えるためにここにやってきたのだ。そんな手続きはなかった。」
そう答えると、護衛は全く疑うこともなく話を先へ進めた。あんまり頭を使わないタイプか、、、。
「そうか、それでは身分証を発行するから、そっちの待合室で待機していてくれ。」
待機室には濁った色をした紙とペンが置かれており、それぞれの名前、年齢、出身国、そして職業を書くように指示された。
名前は騙ったものでいいとして、国や職業に関しては全く分からないのでミリアのものを写させてもらった。年齢は隠していた。
名前 リューク・デ・エルフィ  年齢 18   出身国 バルキナ王国   職業 冒険家。
「ほう、お前さんは三つ名の持ち主か、辺境に出家した貴族の子供だったりするのか?」
俺の身分証を覗いて護衛がいった。
まあそんなところだと適当に返したが。
「これで大丈夫だ。さて、入国料は二人で銀銭2枚だ。釣りは出ないからぴったりで頼む。」
、、、が、俺は金を持っていない。ミリア顔を向けると彼女は無言で首を振った。
「おいおい大丈夫か、、、。入国料を取られるのは常識なんだが。もし金がないなら持ってるもので払うことになるが。」
俺たちは顔を合わせると、ミリアが何もない空間から倒した魔物の毛皮や魔石を取り出した。
「それを売るんだな。鑑定士のところまで行ってくるから少し待っていろ。」
 
 数分後、戻ってきたのはさっきの護衛ではなく騎士のような恰好をした背の高い男だった。
「先の一角熊とスピアラビットの毛皮を売りたいというのは君たちかい?」
確かにそんな名前がちょうどあうような魔物だった。
そうだと答えると、
「申し遅れた。私はギルド長をやっているロベルクというものだ。」
大物来ちゃったよ、、、。
「それでご用件は?」
素性のばれたくない俺がは慎重に尋ねると、彼は真剣な顔で答えた。
「頼む。この町のギルドへ入ってくれ。」
彼の言葉に、俺たちはまた顔を見合わせた。
 結果から言うと、その申し出を承諾した。
彼のいったことは大体こんな感じであった。
どうやら俺達、ほとんど俺が倒した魔物はB級の魔物に部類されるようで、駆け出しの冒険者から始めてタイマンで倒せるようになるまで、平均して10年はかかるそうだ。そのためそれを単独で倒した俺たちはほっとくわけにはいかない人材のようだ。・・・照れるなぁ。
それに金銭面でもかなり充実した申請であった。ギルドに入会するだけで魔素(説明済み)が20万Mq手に入るようで、早く素寒貧から脱出を喫したい俺たちにとって、何とも魅力的に映ったのだ。それに通常入会だとHランクスタートなのだが、俺たちの実力を見込んでCランクまであげてくれるらしい。これは全くありがたいことで、最初から高報酬のクエストにありつけるのだ。なんといても彼の熱意のこもった説明に押し負けたのだ。
・・・しかしこれは俺の創造美少女ハーレムの夢への第一歩となる、それも大前進だ!
邪なことを考えていると、思考が読めたのかミリアが俺の太ももをつまんだ。
「君たちには本当に感謝している。これからの活躍に期待しているよ。ところで明日ギルドへ来れるかい?」
「いいですけど、、、。俺達はあんま目立たないけど、ギルドに行ったらわかりますかね、、、。」
俺の顔は全くといっていいほど特徴がないのだ。初対面で覚えられたためしがない。
「何を言っているんだ?君みたいな赤髪できれいな青い瞳を持つ美少年を忘れるわけがないじゃないか。」
俺が驚いていることにも気が付かず、彼は最後に、俺たちに握手を交えその場を去っていった。
「あまり見ない顔だな。旅のものか?」
「そうだ」
「では身分証を見せてくれ。」
もちろん俺は持っていない。それはミリアも同様のようだ。
「そんなことあるはずがない。どの都市でも旅人向けに発行しているはずだ。」
「悪いが、俺たちは辺境の村から知識を蓄えるためにここにやってきたのだ。そんな手続きはなかった。」
そう答えると、護衛は全く疑うこともなく話を先へ進めた。あんまり頭を使わないタイプか、、、。
「そうか、それでは身分証を発行するから、そっちの待合室で待機していてくれ。」
待機室には濁った色をした紙とペンが置かれており、それぞれの名前、年齢、出身国、そして職業を書くように指示された。
名前は騙ったものでいいとして、国や職業に関しては全く分からないのでミリアのものを写させてもらった。年齢は隠していた。
名前 リューク・デ・エルフィ  年齢 18   出身国 バルキナ王国   職業 冒険家。
「ほう、お前さんは三つ名の持ち主か、辺境に出家した貴族の子供だったりするのか?」
俺の身分証を覗いて護衛がいった。
まあそんなところだと適当に返したが。
「これで大丈夫だ。さて、入国料は二人で銀銭2枚だ。釣りは出ないからぴったりで頼む。」
、、、が、俺は金を持っていない。ミリア顔を向けると彼女は無言で首を振った。
「おいおい大丈夫か、、、。入国料を取られるのは常識なんだが。もし金がないなら持ってるもので払うことになるが。」
俺たちは顔を合わせると、ミリアが何もない空間から倒した魔物の毛皮や魔石を取り出した。
「それを売るんだな。鑑定士のところまで行ってくるから少し待っていろ。」
 
 数分後、戻ってきたのはさっきの護衛ではなく騎士のような恰好をした背の高い男だった。
「先の一角熊とスピアラビットの毛皮を売りたいというのは君たちかい?」
確かにそんな名前がちょうどあうような魔物だった。
そうだと答えると、
「申し遅れた。私はギルド長をやっているロベルクというものだ。」
大物来ちゃったよ、、、。
「それでご用件は?」
素性のばれたくない俺がは慎重に尋ねると、彼は真剣な顔で答えた。
「頼む。この町のギルドへ入ってくれ。」
彼の言葉に、俺たちはまた顔を見合わせた。
 結果から言うと、その申し出を承諾した。
彼のいったことは大体こんな感じであった。
どうやら俺達、ほとんど俺が倒した魔物はB級の魔物に部類されるようで、駆け出しの冒険者から始めてタイマンで倒せるようになるまで、平均して10年はかかるそうだ。そのためそれを単独で倒した俺たちはほっとくわけにはいかない人材のようだ。・・・照れるなぁ。
それに金銭面でもかなり充実した申請であった。ギルドに入会するだけで魔素(説明済み)が20万Mq手に入るようで、早く素寒貧から脱出を喫したい俺たちにとって、何とも魅力的に映ったのだ。それに通常入会だとHランクスタートなのだが、俺たちの実力を見込んでCランクまであげてくれるらしい。これは全くありがたいことで、最初から高報酬のクエストにありつけるのだ。なんといても彼の熱意のこもった説明に押し負けたのだ。
・・・しかしこれは俺の創造美少女ハーレムの夢への第一歩となる、それも大前進だ!
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