破壊の創造士

ノンレム睡眠

003:能力精査

 目を覚ますとそこは森だった。緑に包まれ、澄み切った空気を堪能した俺は,自分の記憶にない情報が頭の中にあることに気が付いた。
Lv1 神谷 竜翔 創造士
  HP   25
  MP   30
  AP   20
  IP   25
  GP   25
  SP   25
 固有スキル: 創造sp


 呈上スキル: 透世眼Lv1


固有スキル
 創造:
すべてのものを作り出す能力。素材が必要量存在する場合MP(マジックポイント、魔力の略称)
の代償なしで認知のものを作る事ができる。また素材がない場合、1kgあたりMP1の消費で代置することができる。ただし魔力の通うものを創る際には必要な魔力の分、MPが余分に差し引かれる。またこれらは魔石で補うことができる。
 生命の通うものを創る際には、すべて魔石での支出となる。また創造者自身の血液を一滴垂らす必要がある。魔石に含まれる魔素量にして1000~1000000Mq(マジッククオリティ、魔素の略称)までの範囲で、生命体の創造が可能となる。使用したMqが多ければ多いほど、より強力で複雑な設定(種族や、容姿、性格など)が可能になる。
 創造した生命体と*終古の契り*を交わすことに加算される。また、創造物のLvアップによるステータスの上昇値も創造者のステータスに加算される。
 ただし欠点もある。想像力を使うため、非常に脳に負担がかかる。そのため創造を過度に使うと、血管が切れて鼻血が出たり、意識がとんだり、呼吸困難になる。しかし何度か同じものを創造すると、創造魔法発動時の負担が小さくなったり、威力も大幅に上がる。創造物の場合は精密度や効率が上がる。また、想像に慣れるとより高度な創造が可能になる。
 生命の創造に関しては、初期より最高度の質に完成する。


呈上スキル


 透世目:
 この世のあらゆるものを見通す能力。スキルLvがあがると未來視も可能になる。現時点のLvであると自分と同等以下のLvの生命体のステータスが見れる程度である
・・・。


 わかりにくいと思うので俺の脳内情報で付け足すとだ、
まず魔石だが、モンスターを倒すことで入手できる。使い道として大まかに二通りある。
 一つはギルドや市場に売って、それを金銭に交換すること。
 二つ目は魔石に含まれる魔素を取り込んで自身のレベルをあげることである。ゲームの世界だと経験値と金銭の二つが分かれて手に入るのが王堂だが、どうやらこの世界では魔石がその双方の役割を担っているらしい。
 金銭に変えるか、自らの経験値にするか、判断は所有者に委ねられるようだ。そのため、賭け事や賞金は金銭ではなく、魔石で払われるのが一般らしい。また、交換のレートは魔素1Mq(魔素の単位)で灰貨5枚(大体5円)と交換できる。追加で、俺の場合魔石を生命創造に使うという選択肢が加えられる。
 次に魔素についてだが、これは魔石に含まれる成分だ、強い魔物ほど、多くこれを魔石に含んでいる。
以上である。




 創造と想像が間際らしいが、なかなか強い能力だ。しかし、女神には潜在能力が高いよ言われたが、この世界の基準を知らない故油断はできない。


・・・ちょっくら試してみるか、、、。
 俺は好奇心にそそられて、まずは剣を創造してみた。
意外と苦戦したが、完成したのはRPG等によくみられる普通の剣。
重量は気にならない程度で、片手で振り回せる。
・・・MPが22になっている。要するにこの剣は8Kg程度という事か。  
 次に魔法を創造してみた。
・・・炎の弾を風で包んでそれを風圧で飛ばす、、、。
そう考えながら、魔法を創造し真上に放ってみた。
すると上空100メートルほどで爆ぜ、遠近法でわかりにくいが、軽自動車ほどの大きさの爆発が起きた。
・・・なかなかの威力だな。MPは、、、変化なしか。周囲に漂う魔力を使って打つ感じか、、、。
それって打ち放題じゃね!?
そう考えていると、それは訪れた。
・・・あれ?なんか頭がくらくらする。ああ、なんか説明にあったな。慣れないうちに使いすぎると体が悪くなるって。なんか、、、意識が。
その時草をかき分ける音がした。
「まさか、巨大な魔力を感じて来てみたら人が倒れているなんて、、、。」
その言葉を最後に、俺は意識を手放した。

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