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俺はどこでもモブ扱い

海ネズミ

第6話 年下の姉と年上の妹

「ううぅ…お、重い。」
俺は早朝に目が覚めた。
「ん〜?・・・・ご、ごめんなさい。」
「・・・・・・・・・ヒィッ。」
昨日の出来事は夢じゃなかったのか。


「・・・助けて・・・・。」

そこには俺好みのお姉さんがいた。黒髪ショートで二十歳ぐらいだろうか。しかし頭にはツノが2本生えており、二股の尻尾をつけたいた。しかも傷だらけで。
「お、おい大丈夫か?」
その場で眠るように倒れた獣人のお姉さんを焚き火のそばまで運んできた。
「なんなんだ…この傷。」
明らかに致命傷だろと思われる怪我をしていた。
見捨てることができなかった俺は、川の水で汚れを流し、ツタや葉を使い応急処置をし火で温めてやりながら横にしてやっていた。
「・・・は?なんなんだこいつは。」
信じられないスピードで傷が回復している。
「獣人はみんなこんなに回復が早いのか?そもそも、なんでこいつはあんなにボロボロでこんな夜中に1人で歩いていたんだ?」
俺は少し怖くなってきた。
「んんー。あ、あれ?」
傷がもう目に見えないくらいに回復していた。
「お、おい。だっだ大丈夫なのか・・。おおおお前は一体何者なんだ?」
「・・・あ、すみません。あ、あ、あの…ありがとうございます。私はですね〜その、魔王軍幹部でミノタウロスのウィグル・キグナです。」
「・・・・・・ファッ!?まままま魔王軍幹部ー!!!!!」
「え?あのすみません。大丈夫です?あの〜・・・・・・・」
どんどん声が遠くなっていく。
気がつくと俺は気絶をしそのまま寝てしまったようだ。

あれって夢じゃなかったのかよ…。
「んあ、おはよリーネ…っておい誰だお前は誰なのだ!」
「あ、すみません。私は元魔王軍幹部のミノタウロスのウィグル・キグナです。ってやめてくださいーー。」
カミューは無言で首掴み、ゆさゆさ揺すっている。
「魔王軍幹部だとー!それが我が可愛い弟に抱きついていることに結びつかないんだが?」
「おぉぉい、誰が弟だ!お前少し黙っていろ。話がややこしくなる。」
「弟よ、こいつを売るのだ!借金は無くなるしもっといい野宿ができるぞ?」
「いい野宿ってなんだよ!お前ホントに黙っててくれ。」
カミューはほっぺたを膨らまし、こちらをみているが気にいないことにする。
「あの〜、ミノタウロスのお姉さん?」
「あ、あのキグナでいいですよ…。」
キグナはさっきからずっとおどおどしている。魔王軍幹部ってこんなんなのか?と思いつつ話をつずけた。
「わかった、キグナ。質問が3つある。まず1つ、俺が知っているミノタウロスは二足歩行の牛が大剣を振り回している悪魔みたいなやつなのに、なんで人間にそっくりなんっだ?2つ、なんで昨晩傷だらけで1人だったんだ?最後に元ってどういうことだ?」
キグナはどこか寂しそうに喋り始めた。
「はい…。最初の質問ですが、私たちのような知識のある魔物は最終進化まで行くとこのような人形になるんです。次に昨晩勇者に奇襲されまして…負けちゃったんです。」
「勇者が奇襲って…。」
「それでですね、魔王軍幹部の人たちって全部で12人いるんです。そのみんなに常にテレパシーのような感覚がつながっているんですけど・・・。」
「今はその感覚が無いと?」
「はい…。でもですよ、私にはずっと夢があったんです!」
「・・・夢?」
なんか面倒なことに巻き込まれそうな気がする。
「なぁカミュー…。」
カミューは昨日余った魚を焼いて美味しそうに食べていた。
大物だな、あいつ。
「夢ってなんだ?」
「私はずっと人間のような生活をしてみたかったんです。だから頑張って強くなり、人形を得たんです。」
「なるほどじゃ頑張ってな。よしカミュー俺も食うぞ…。」
軽く流したがキグナが裾をつかんで離してくれない。
「なんだよ・・。」
「あ、あの私の正体を知ってもここまで避けない人は初めてで…。」
「人間は多い!もっといい奴が見つかるといいな。じゃ俺はこれで・・・・。」
「見捨てないでくださいよー。」
「なんでだよ。離せー!カミュー助けて…。」
カミューはお腹を膨らませて寝ていた。
あいつもここに捨ててどっか行こうかな。
「あなたも冒険者なんでしょ。リーネさん。」
「なんで俺の名前をしってんだよ!」
「さっきお姉さん?が言ってたからです〜。私は元幹部です。絶対に力になれますから〜。」
「いやいや無理だろ。お前がいるとギルドに入れないっていうか街に行けねえよ。」


結局今日もクエストに行けず、日が落ちてきた。俺は火を焚き直し、みんなでその火を囲んだ。
「なぁ、いつからお前ら仲良くなってたんだ?」
「何言ってるのだカミュー、可愛い妹ではないか。お前にとっては姉だがな、はーはっはは。」
バカにしやがって・・・・。
「カミューさん、そろそろやめた方が…。」
キグナが俺の顔色を伺っていた。
「よかったなカミュー、キグナみたいな可愛い妹ができて。じゃキグナ・・・。」
俺は笑顔で伝えた。
「これからお姉ちゃんをよろしくな!2人とも今までありがとう。どうやら俺1人の方がいいみたいだ。借金頑張ってな!」
俺は走って逃げ出した。
無理だった。キグナが足を掴みカミューは背中に飛び乗ってきたのだ。
「何を言ってるんだ?家族みたいなパーティー。いいではないかリーネ。」
「家族…私家族初めてです。」
キグナがすごく喜んでいた。
すごく断りにくい。容姿はどう考えてもキグナが1番上なのに1番子供みたいだ。
「わかったから離して…。はぁ、俺たちの拠点はこの川辺な。これから基本的に野宿。これでもいいなら…。」
「いいのだ!」
「はい!」
異世界生活ってこんな感じだったけ・・。アニメの主人公のみんなこんなに苦労してたっけ。

そんなこんなでパーテイーを組みました。
この先が心配です…。

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