学校に通うハッカーは好きな人を救うために世界を変えるらしいです。

個性的

第22話

俺は周りをキョロキョロした。


しかしどこにも怪しい人物は見当たらなかった。


これは光がいるのかわからないまま打ったのかそれとも…


とにかく俺は返信してみることにする。


その時俺はある作戦を考えた。


それは車両ごとに移動してメールをする作戦だった。


相手はもしかしたら電車の中にいる可能性もある。
  

そう思った俺は一つずつの車両でメールをすることにした。


俺が今いる電車は2つの車両で編成されている。


その2つの車両で1回ずつメールを打ってみることにした。


もしそこにメールのなるブザーや音がしたり返信をしているような奴が現れたらそいつは怪しい。


前にパーカーの男を見たことあるがもしかしたらその仲間とかの可能性も考えられる。



さらに俺はもしかしたら俺たちとは別の駅で乗ってくる可能性とかもあるかもしれない。


俺たちの学校の最寄駅まで残り3駅ある。


それまでは待とうと考えた。


俺はそれまで犯人の目星をつけようとした。


しかし一体誰の仕業なんだ。


一つわかるのは相手はTCTCテレビの黒幕だと言うことだけ。


しかし奴の動機はなんなのか?


俺は動機が一応ある。


しかし相手はなんのためにこんなことをしたんだ?


前からTCTCテレビに何かしらの恨みがある人。


いや恨みがあるだけなら俺にあんなメールとかしてこないからそれだけではなさそうか。


TCTCテレビを狙うのは俺たちにも関わってくる事情が相手にはあったと言うことか。


そんなことを考えていると。


「檜山くん…?檜山くん!」


「うわっ!」


「何考えているの?」


「えっ?ああちょっとね。もう少し寝といた方が良くないか?」


「そうね。もう少しねることにするわ。」


そう言うと光はまた眠りについた。


待てよ。


俺はある一つの考えがよぎった。


奴は俺が愛する人のためにハッキングしたと言ってた。


俺が光のことでハッキングしたのは確か園山財閥の一件だけ。


そのことを知っていた。


つまり犯人は園山からの刺客のハッカーの可能性もある。


そうなると園山氏の親族の可能性が高いな。


何故なら今の崩壊した状態ならおそらくハッカーなんか雇えるとは思えない。


つまり考えられるのは園山の親族の誰か。


それが俺のハッキングしたのを上手く探し出し、俺の正体に気づいたと言うことか。


しかしだとしても不審点が残る。


もしそうだと考えるなら普通はTCTCテレビに協力したりして俺を捕まえるはず。


さらに俺はまだTCTCテレビの作戦もまだ何もしていないし、何も情報を落としていない。


それなのに何故TCTCテレビを狙おうとしたのかわかったんだ?


そう考えてると電車が止まった。


見るとそこは最寄駅の一つ隣の駅だった。


そして俺は作戦を行動する。

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