異世界生活○○してみた。

Noar

新たな仲間

俺はオークジェネラルとの戦闘を終え素材を回収していた。
「へー、こういうのもドロップするのか…」

オークハンマー ☆☆☆

おそらく☆はレア度を表しているのだろう。こういうのは売ってお金にするのが無難だろう。
「さーて、帰るか。」



俺はこの街に召喚されてまだ2日目なのだがやはりいい街だということが分かる。人は多く、とても賑やかだ。人が多いということは当然悪事を犯す人間もいる。俺は今その悪事を目の前にしていた。
「よぉ、姉ちゃん…俺たちと一杯やろうぜ?」
「悪いことはしねぇからよぉ…ちょっとでいいんだ…」
女の子が男達に絡まれているようだ。
「辞めてください…私忙しいんでっ。」
あれ?聞いたことある声だな…あ、あそこにいるのマナだな…
「おいお前ら何してる!!」
「あ?誰だおめえはよぉ?!」
「れ、蓮斗?!助けてぇ」
予想するにこの男達は中々腕のある冒険者だろう。体の傷がそれを証明している…
「その女の子に手を出すな!さもないとお前らの首がとぶぞ?」
うわくっせぇーー。このセリフ臭すぎるな…まぁ助けるにはこのくらいしないとな。
「あ?そんな雑魚そうな武器で俺たちに勝てるのか??」
うん。正直勝てる気はしてない。ウォーターショットを使ってしまうと下手したら殺してしまうかもしれないしな…転生2日目にして監獄行きは勘弁だ。
「あ、あそこにUFO!!」
「ん?どこだ?」
よし!異世界に来てもこれが効くとは思わなかったが相手がよそ見した今がチャンスだ。
「はっ!!」
俺は人生で1度はやってみたいランキング5位程に入る、手刀で気絶させるやつを2人に繰り出した。すると、思ったよりも簡単に2人は気絶した。
「大丈夫か?」
「ありがと!蓮斗…本当に怖かった…」
うわっ、可愛いなこいつ。
「マナ…話があるんだ…」
「なに…?」
こんな時に話す内容ではないんだが俺の今の願いをマナに話すことにした。
「俺の仲間になってくれないか?」
そう、俺がマナに望むのは仲間・・になるということだった。
「いいの?私蓮斗よりも全然弱いし今も蓮斗がいなきゃあの男達に連れてかれてた…」
「だからこそだろ?マナを1人にするとまた今みたいなことが起きるだろうし、俺も1人じゃ正直やって行ける気がしないって今日行ったクエストで分かったんだ。」
まず、第1にマナに出会っていなければ俺は、オークジェネラルとの戦闘で命を落としていただろう。マナに魔法を教わりお互いに助け合いながら異世界生活を送りたい。
「私蓮斗についてく!蓮斗みたいな優しい人なら一緒にいて安心だし冒険も楽しめそうだよ!なにもよりカッコイイし(ボソッ」
最後に何か言っていたがそれよりも仲間になってくれたことが何よりも嬉しい。
「そう言えば今日行ったクエストってなんだったの?」
「オークの討伐だったんだけど、オークジェネラルが現れてさー…」
「え?!オークジェネラル?!オークジェネラルって今緊急依頼が出てたモンスターだよ!」
「緊急依頼?なんだそれ?」
「高額な報酬金が払われるクエストなんだけどモンスターが強すぎて上級冒険者しかクリア出来ないんだよ。それをたった一人で…」
まじか…けどマナと同じくらいの威力の魔法で倒せたってことは、マナもそれほどの実力を持っているという事だ。
「魔法を使ってみたんだ…」
「え?あんなに魔力が低かったのに魔法で倒したの?!」
異能力を使って倒したと、言いたいがこの話は、また後で話すか…正直俺は、日本から召喚されたことや、異能力のことは隠したくない。まぁ仲間にしか話さないつもりだが…
「魔法の練習を夜にしてたから、少しだけ使えたんだよねー…」
「いや、それだけじゃオークジェネラルは倒せないでしょ。」
ちょっと驚かせてみるか…
「マナ…俺のギルドカード見てくれ。」
俺はマナにギルドカードを見せると、マナは言葉通り開いた口が塞がらなかった。
「れ、蓮斗。何このステータス。元々高いとは思ってたんだけどね、こんなに上がるとは思わなかったよ…魔力も…上級冒険者並みじゃない…」
俺は日本にいた頃異世界転生系のアニメとか小説とかを見ていたが、チート能力を得た主人公はその能力を隠しがちだ。だからこそ俺は仲間限定だが、バンバン能力を見せていきたいそう思っていた。
「まぁ、努力の証かな…」
「そんな変な理由でまとめないでっ…」
さて、軽く驚かせたところで新たな『仲間』と一緒にギルドへ報告しに行くか!!

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