異世界生活○○してみた。

Noar

初めての宿屋と魔法練習

「はい!こちらが報酬の銀貨2枚になります!!」
洞窟から帰ってきた俺達はクエストの報酬を受け取っていた。
「この報酬蓮斗にあげるっ!」
「え、い、いいのか?」
美少女にここまで色々してもらったら流石の俺でも申し訳ない気持ちが出てくる。
「武器も持ってないんでしょ?多分銀貨2枚あれば武器くらい買えるからさっ。あとこれもあげるよ。」
マナの手には金貨が1枚乗っていた。
「これは流石に貰えないって!」
「じゃあ宿屋に蓮斗は泊まれるの?お金ないんでしょ?」
やばいな…今の俺超かっこ悪いな…
「じゃあ…貰っておくよ。本当にありがとう!マナ。また会う機会が会ったらよろしくな!」
「うん!また今度!」
こうして俺はマナと別れ武器屋へ向かった。



「いらっしゃい!!おっと、お客さんこの店は初めてだろ?」
お、中々感の鋭いオッサンだな。
「は、はい。武器を買いたくてですね…」
「お客さん、どんな武器を使うんだい?」
武器か…予算も少ないし良いのは買えないけどどんな種類のものを使うか…迷うな。
「とりあえず剣ってありますか?」
「おう!それならこれはどうだい?」

《ショートソード》
片手で扱うことの出来る、初心者向けの剣
銀貨2枚

お、銀貨2枚で帰るし中々良さそうだ。
「じゃあこれ下さい。」
「毎度ありっ!!」
こうして俺は初めての武器を手に入れ宿屋へと向かった。



この街にはたくさんの冒険者が集まるため、その分たくさんの宿屋が存在する。その中で俺はマナに勧められた宿屋『満月亭』へやってきた。
「あのー、金貨1枚でどれくらいの間泊まれますかね?」
俺がそう聞くと優しそうなおばさんが
「金貨1枚なら、3ヶ月は泊まれるよ。」
ほお、中々長い間泊まれるな…
俺は早速部屋に入りベッドへ倒れるように寝転んだ。
「今日一日でたくさんの事が起きすぎて疲れたな…」
俺は日本から召喚されこの世界に来た後すぐにクエストを受けたんだもんなーまぁ、マナが全部倒してくれたけど…
「魔法の練習でもするか…」
流石に室内では練習出来ないため、俺はこの宿の庭へと出た。
「よし早速…って言ってもなんの魔法を練習しようか…?」
俺の経験上こういう世界で魔法を使う時は、頭の中で使いたい魔法をイメージすれば…
「あ、出来た。」
俺の手からは水道レベルだが水が出ていた。
「お、おいこれ…めちゃくちゃ楽しいやんけ!!」
まだ、戦いには使えないがこれから練習を続けていこう。
「魔法制御の練習もしておくか。」
魔法制御をマスターすれば魔法の威力、水魔法なら水圧、水温など様々な変化をつけることが出来るはずだ。
「まずは水温調節でもしてみるか。」
俺は頭の中でお湯をイメージした。すると、
「お、」
微かに湯気を出しながら暖かい水が出てきた。
「魔法を使うのは楽しいが魔力が低いせいでなかなか疲れるな…今日はこのくらいにしておくか。」
俺は練習後すぐに睡眠へと移ったのだった。

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