異世界に貴族として転生しました!〜兄が神な男〜
14、剣の訓練
俺は、朝食後の1時間くらい休んで、バトラーに案内されて外に出る。
そして、男女の冒険者が、見えた。
俺は、バトラーに案内されて彼らの目の前に着いた。
「坊主が、シリウスか? 俺は、ストロンだ! 冒険者ランクは、Bだ。よろしくな!」
「こら、ストロン。今回の相手は、貴族様ですよ。あっ、私はストロンの妻のシーアです。ランクは、Cです。よろしくお願いします。」
と、自己紹介される。
ストロンさんとシーアさんかぁ。
「そんな、細けぇ事気にすんなよ。せっかくの可愛い顔が台無しだよ。」
「ふふ。あなたのおだてには乗りませんよ。」
「俺は、お前のこと愛してるぜ。」
あのねぇ、貴族の前で夫婦のイチャイチャを見せないで下さいよ。俺はそう思いつつ、ニコニコしておく。子供なんてニコニコしておけば、どうにかなるのだ。多分……。
だが、少し腹が立つな。
「あのー。ストロンさん、シーアさん。」
「あー、ごめんなさいね。ストロンが、貴族様相手にタメ口で喋るものですから……。冒険者っていうのは、評価が大事だというのに……。」
「評価が、大事なんですかぁ……。(どーでもいい話を俺に言うなよ。)あっ、そういえば、ストロンさんはランクがBなんでね。」
「おうよ。凄いだろ!」
と、いいながら俺の肩をドンドンと叩いてくる。
後ろを見ると、バトラーがあまり良い顔をしていない。
「あのー、ストロンさんとシーアさん。シリウス様に剣の扱い方を教えるという、依頼内容なのですが……。依頼取り消しの方が良いですかね。」
と、バトラーが脅しをかける。
やはり、バトラーは俺の肩を叩いたりする行為をあまり良く思っていなかったんだな。まあ、主の威厳を保たないとだしな。
「なあに、言ってんだ。執事さんよ。冒険者っていうのはなぁ、ラフな態度も大事なんだぞ。」
と、全く反省をしていないストロンさん。
「こら、ストロン。本当に依頼取り消しになったらどうするのよ!」
と、ストロンさんを諌めるシーアさん。
「いや、僕はそんなに気にしていないですよ。」
むしろ、剣の訓練なんてやりたくないんだし……。だから、必然的に二人の会話もどうでもよくなるわけで。
「ほーら、執事さんよー。坊主も気にしていないと言ってるじゃないかよ。」
「はーあ。では剣の訓練をよろしくお願いしますね。ストロンさんとシーアさん。」
「おう、任せろってんだ。」
「こらこら、ストロン。もう少し言葉遣いをちゃんとしなさい。それではシリウス様。剣の訓練を始めさせて頂きます。」
俺たちは、訓練場に移動する。バトラーは、重要な用事があるようで屋敷に帰っていった。
「じゃあ、まずは素振りだな。こうやって、剣をふるんだ。あっ、剣の持ち方はこうで……。」
俺は、ストロンが実践するのを見る。
その後やってみろと言われたので、俺は、一回振ってみる。
「うーむ。少し、違うな。こうだ、こう。」
といって、ストロンさんが実際に剣をふる。
俺は、それに習って剣をふる。
「うーむ。そんな感じだ。試しに百回ふってみな。」
百回?! 多くない?
でも、初対面の大人に抗議できないな。勇気が出ない。
頑張るか。
俺は、百回のすぶりを終える。
「はあはあ。」
疲れたぁ……。
「じゃあ、今日は最後な。シーアと模擬戦をやってみろよ、坊主。身体強化なんかは両者共になしな。わかったか?」
「わかったわ。シリウス様には、申し訳ないけど……。手加減なしにいかせてもらうわ。」
手加減なし?! 厳しすぎないか……! 相手は、仮にもCランク冒険者だぞ。
「おう、じゃあ、始めるか!」
と言われて、俺とシーアさんは向き合う。
俺は、初対面の大人にとやかく言えるタイプの人間ではないのだ。
「両者構えて! では、始め!!!」
というストロンさんの掛け声で、シーアさんが俺の方へ攻めてくる。
なんか、すっげぇ怖いな。
そんなことを考えた次の瞬間、シーアさんの木剣が、俺の木剣とぶつかり合う。俺は、なんとか木剣を出せたらしい。自分でも記憶がない。
そして、俺は、木剣に力を入れて、相手の木剣を押す。
すると、シーアさんがとんでいき、俺はその場に立ち続けることができた。
俺の勝ちだな。別に嬉しくは、ないけどね。
「ほぉ、坊主すげぇな。もしかしたら、俺よりも強いかもな。いや、流石にそれはないかな? にしても、その年でその強さ。それにその力。坊主、破壊神様の加護と武神様の加護を持っているんだろ。それに、2つとも高ランクの加護を。」
と、どうだと言わんばかりのドヤ顔で聞いてくるストロンさん。
「まあ、持ってますね。」
「うむ、やっぱりかぁ。冒険者になるための試験には、余裕で通過出来ると思うぞ。剣について、教えることがほとんどなくなってしまったな。俺よりも強そうだし……。明日からは、ずっと模擬戦にするか。そうしよう。いや、でも身体強化とか教えようかなぁ。うーん。」
一人で考え込んでいる。
「まさか、5歳の子に負けるとは思っていなかったわ。いくら私の本職が剣じゃないとはいえ……。」
と、ストロンさんの後ろからシーアさんが来る。
シーアさん。本職は、剣ではないんですね。
「まあ、坊主は加護持ちらしいし……。気にすんなよ、シーア。それより、体大丈夫か? さっき、盛大に吹っ飛んでいっていたけど……。」
「ストロン、気にするなって無理に決まってるじゃない! 相手は、5歳よ! まさか……。こんな小さい子にまけるなんて……! あっ、まあ、体は大丈夫よ。」
シーアさんが、相当落ち込んでるな。まあ、5歳の子供に負けて落ち込むなっていうほうが無理だよな。
別に俺は慰めたりはしないけどな。
「じゃあ、坊主。今日のところは失礼するぞ! また、明日な。」
と、ストロンさんが言って、シーアさんと伴に帰っていく。
けっこう、短かったな。剣の訓練。1時間くらいな気がする。まあ、俺からすれば、嬉しいのだけれどね。
剣の訓練が終わったため、屋敷に帰る。
屋敷に入って、屋敷内でバトラーに会った。
「シリウス様。迎えに行けなくて、申し訳御座いません。少し用事がありまして……。後で、部屋に体を拭くタオルと冷水を持っていきます。」
「本当? なるべく、早く持ってきてね。」
「承知いたしました。」
その後、バトラーと別れて部屋に戻る。
汗を意外とかいているから、ベットには横倒れないな。
俺は、仕方がなく椅子に座る。
その後、バトラーが持ってきてくれたタオルで全身を拭く。
そして、氷で冷えた水を飲む。
「プハー」
ビールみたいに飲んでみた。運動したあとに飲む冷たいものは、格別だな。
午後からは魔法の訓練かぁ。こっちは、少し楽しみなんだよな。やっぱり、男子高校生にとって魔法というのは憧れだからな。
そして、男女の冒険者が、見えた。
俺は、バトラーに案内されて彼らの目の前に着いた。
「坊主が、シリウスか? 俺は、ストロンだ! 冒険者ランクは、Bだ。よろしくな!」
「こら、ストロン。今回の相手は、貴族様ですよ。あっ、私はストロンの妻のシーアです。ランクは、Cです。よろしくお願いします。」
と、自己紹介される。
ストロンさんとシーアさんかぁ。
「そんな、細けぇ事気にすんなよ。せっかくの可愛い顔が台無しだよ。」
「ふふ。あなたのおだてには乗りませんよ。」
「俺は、お前のこと愛してるぜ。」
あのねぇ、貴族の前で夫婦のイチャイチャを見せないで下さいよ。俺はそう思いつつ、ニコニコしておく。子供なんてニコニコしておけば、どうにかなるのだ。多分……。
だが、少し腹が立つな。
「あのー。ストロンさん、シーアさん。」
「あー、ごめんなさいね。ストロンが、貴族様相手にタメ口で喋るものですから……。冒険者っていうのは、評価が大事だというのに……。」
「評価が、大事なんですかぁ……。(どーでもいい話を俺に言うなよ。)あっ、そういえば、ストロンさんはランクがBなんでね。」
「おうよ。凄いだろ!」
と、いいながら俺の肩をドンドンと叩いてくる。
後ろを見ると、バトラーがあまり良い顔をしていない。
「あのー、ストロンさんとシーアさん。シリウス様に剣の扱い方を教えるという、依頼内容なのですが……。依頼取り消しの方が良いですかね。」
と、バトラーが脅しをかける。
やはり、バトラーは俺の肩を叩いたりする行為をあまり良く思っていなかったんだな。まあ、主の威厳を保たないとだしな。
「なあに、言ってんだ。執事さんよ。冒険者っていうのはなぁ、ラフな態度も大事なんだぞ。」
と、全く反省をしていないストロンさん。
「こら、ストロン。本当に依頼取り消しになったらどうするのよ!」
と、ストロンさんを諌めるシーアさん。
「いや、僕はそんなに気にしていないですよ。」
むしろ、剣の訓練なんてやりたくないんだし……。だから、必然的に二人の会話もどうでもよくなるわけで。
「ほーら、執事さんよー。坊主も気にしていないと言ってるじゃないかよ。」
「はーあ。では剣の訓練をよろしくお願いしますね。ストロンさんとシーアさん。」
「おう、任せろってんだ。」
「こらこら、ストロン。もう少し言葉遣いをちゃんとしなさい。それではシリウス様。剣の訓練を始めさせて頂きます。」
俺たちは、訓練場に移動する。バトラーは、重要な用事があるようで屋敷に帰っていった。
「じゃあ、まずは素振りだな。こうやって、剣をふるんだ。あっ、剣の持ち方はこうで……。」
俺は、ストロンが実践するのを見る。
その後やってみろと言われたので、俺は、一回振ってみる。
「うーむ。少し、違うな。こうだ、こう。」
といって、ストロンさんが実際に剣をふる。
俺は、それに習って剣をふる。
「うーむ。そんな感じだ。試しに百回ふってみな。」
百回?! 多くない?
でも、初対面の大人に抗議できないな。勇気が出ない。
頑張るか。
俺は、百回のすぶりを終える。
「はあはあ。」
疲れたぁ……。
「じゃあ、今日は最後な。シーアと模擬戦をやってみろよ、坊主。身体強化なんかは両者共になしな。わかったか?」
「わかったわ。シリウス様には、申し訳ないけど……。手加減なしにいかせてもらうわ。」
手加減なし?! 厳しすぎないか……! 相手は、仮にもCランク冒険者だぞ。
「おう、じゃあ、始めるか!」
と言われて、俺とシーアさんは向き合う。
俺は、初対面の大人にとやかく言えるタイプの人間ではないのだ。
「両者構えて! では、始め!!!」
というストロンさんの掛け声で、シーアさんが俺の方へ攻めてくる。
なんか、すっげぇ怖いな。
そんなことを考えた次の瞬間、シーアさんの木剣が、俺の木剣とぶつかり合う。俺は、なんとか木剣を出せたらしい。自分でも記憶がない。
そして、俺は、木剣に力を入れて、相手の木剣を押す。
すると、シーアさんがとんでいき、俺はその場に立ち続けることができた。
俺の勝ちだな。別に嬉しくは、ないけどね。
「ほぉ、坊主すげぇな。もしかしたら、俺よりも強いかもな。いや、流石にそれはないかな? にしても、その年でその強さ。それにその力。坊主、破壊神様の加護と武神様の加護を持っているんだろ。それに、2つとも高ランクの加護を。」
と、どうだと言わんばかりのドヤ顔で聞いてくるストロンさん。
「まあ、持ってますね。」
「うむ、やっぱりかぁ。冒険者になるための試験には、余裕で通過出来ると思うぞ。剣について、教えることがほとんどなくなってしまったな。俺よりも強そうだし……。明日からは、ずっと模擬戦にするか。そうしよう。いや、でも身体強化とか教えようかなぁ。うーん。」
一人で考え込んでいる。
「まさか、5歳の子に負けるとは思っていなかったわ。いくら私の本職が剣じゃないとはいえ……。」
と、ストロンさんの後ろからシーアさんが来る。
シーアさん。本職は、剣ではないんですね。
「まあ、坊主は加護持ちらしいし……。気にすんなよ、シーア。それより、体大丈夫か? さっき、盛大に吹っ飛んでいっていたけど……。」
「ストロン、気にするなって無理に決まってるじゃない! 相手は、5歳よ! まさか……。こんな小さい子にまけるなんて……! あっ、まあ、体は大丈夫よ。」
シーアさんが、相当落ち込んでるな。まあ、5歳の子供に負けて落ち込むなっていうほうが無理だよな。
別に俺は慰めたりはしないけどな。
「じゃあ、坊主。今日のところは失礼するぞ! また、明日な。」
と、ストロンさんが言って、シーアさんと伴に帰っていく。
けっこう、短かったな。剣の訓練。1時間くらいな気がする。まあ、俺からすれば、嬉しいのだけれどね。
剣の訓練が終わったため、屋敷に帰る。
屋敷に入って、屋敷内でバトラーに会った。
「シリウス様。迎えに行けなくて、申し訳御座いません。少し用事がありまして……。後で、部屋に体を拭くタオルと冷水を持っていきます。」
「本当? なるべく、早く持ってきてね。」
「承知いたしました。」
その後、バトラーと別れて部屋に戻る。
汗を意外とかいているから、ベットには横倒れないな。
俺は、仕方がなく椅子に座る。
その後、バトラーが持ってきてくれたタオルで全身を拭く。
そして、氷で冷えた水を飲む。
「プハー」
ビールみたいに飲んでみた。運動したあとに飲む冷たいものは、格別だな。
午後からは魔法の訓練かぁ。こっちは、少し楽しみなんだよな。やっぱり、男子高校生にとって魔法というのは憧れだからな。
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