異世界に貴族として転生しました!〜兄が神な男〜

御隠居村長

9、ステータスが、バレル

『ステータスオープン』

【名前】シリウス・インブンランド
【性別】男
【年齢】5歳
【種族】人間族
【レベル】1
【体力】228
【魔力】13001
【称号】辺境伯家四男 (異世界からの転生者) (発明神の弟) (神々の観察対象) 面倒くさがり屋 (神々の提案を断った者)

【スペシャルスキル】
(魔力完全コピー)
(空間魔法)


【加護】
主神の加護Lv.10
創造神の加護Lv.10
発明神の加護Lv.10
生命神の加護Lv.10
愛の女神の加護Lv.10
魔法神の加護Lv.10
武神の加護Lv.10
大地神の加護Lv.10
技能神の加護Lv.10
破壊神の加護Lv.10

※()内は、隠蔽済み

 現在自分の部屋のベットに寝転がりながら、絶賛お困り中だ。あと、夕食まで30分って所だな。それまでに、このステータスをどうにかしなくては……。
 
 称号が、一つ増えていた。しかも、物凄く邪魔な称号だ。とりあえず、称号を3つ隠させていただいた。この3つの称号は、本当にバレたくないからな。あと、スペシャルスキルも隠しておいた。これも、ばれないほうが良さそうだからな。

 ふーむ。でも、どの程度の数値にすればよいのだろうか? 大人の平均は、1000らしいけど、子供は、どのくらいなのかな? 眼の前にある、ステータス表で困る。

「おー! シリウス、凄い強いね! というか、加護のレベルが、すべて最高値の10だし……。これ、異常だね!」
と、上から声がかかる。

 え?! 誰だ? これは、まずいぞ。ステータスが、ばれたのか? どうしようか?

 俺は、そう思いながら、上を向く。

 すると、上には、ジャック兄さんがいた。ベットの横から、俺のステータスを覗き込んでいる感じだ。これは、まずいぞ。本当にまずい。ステータスの隠蔽ができていないのに……。
 って、ジャック兄さん、いつ部屋に入ってきたんだ?

 そんなことより、ジャック兄さんを口止めしなくては……。 

「あのー。ジャック兄さん、このことは……、」

「うん。分かってるよ。内密にしてほしいんだね。」
と、言われた。

 兄さん、話がわかるな。

「ありがとうございます。」

「でも、隠蔽したほうが、良いだろうね。強いと命を狙われるからさぁ。」
と、兄さん。

 ここは、何も知らない少年を装うことにしよう。

「ジャック兄さん。隠蔽って、なんですか?」
と、聞く。聞きながら、ベットに座る。寝転がったままだと、兄さんに失礼だからな。

 すると、
「隠蔽っていうのはね。ステータスの数値を本当よりも低くできるんだ。辺境伯の三男とか四男が強ければ、跡継ぎ争いがおきかねないからね。」
と、兄さん。

 なんと、達観した子供何だろう! 今から、後継ぎ争いどうこうの話とは……。天才すぎるだろ!

「そうなんですね。では、隠蔽することにします。」

「うん。そうしな。あと、僕の本来のステータスを見せてあげよっか? 僕も、いつもは、隠蔽しているから。家族にも見せていないんだけどね。」
と、兄さん。

 兄さんの本来のステータス。どんなの何だろう? まあ、俺は虚偽のステータスすら、知らないのだけど……。

「ならば、お願いします!」

「うん。分かった。『ステータスオープン』」 


【名前】ジャック・インブンランド
【性別】男
【年齢】8歳
【種族】人間族
【レベル】1
【体力】1803
【魔力】8056
【称号】辺境伯家三男 天才 腹黒になりかけ シリウスを気にかける者

【スペシャルスキル】


【加護】
創造神の加護Lv.3
生命神の加護Lv.2
魔法神の加護Lv.8
武神の加護Lv.4

「これが、僕の本来のステータス。こんなのは、流石の両親にも見せられないよ。シリウスのステータスは、見ちゃったから、僕のも見せるけどね。」
と、笑いながら兄さんがいってくる。

 す、すごいな、これ。絶対、俺よりも強いだろ。何で、兄さんのほうが、転生者である俺よりも強いんだよ! おかしいだろ。しかも、称号に天才っていうのが、あるし……。それに加護レベルも普通に高いし。体力とか大人の平均の2倍近く。たしかに、こんなの両親には見せられないな。

「兄さんは、5歳の頃からこの異常なステータスなんですか?」

「いや別に異常では、ないよ。えっとねぇ、5歳の頃からは、普通に変わっているね。魔力は魔物倒さないと上がらないけど、体力は毎日走ったりして鍛えれば、少しずつ上昇するから。」
と、兄さん。
 
 いやいや、これを異常と呼ばないで、何と呼ぶのだろうか?

 というか、魔力って、魔物倒さないと上がらないんだ。まあ、俺はスペシャルスキルで上がるけど。

「あー。そうそう、シリウスのステータスも隠蔽した方が良いからね。手伝うよ。」

 え?! 

「本当ですか?」

 これは、嬉しい。子供の平均値とか、知らないからな。

「うんうん。手伝うからさ。僕の肩に手をのせて、僕の体を揺すらないでくれない?」

「これは、失礼しました。」
と、謝っておく。嬉しすぎて、相手を詰め寄る体制になっていたようだ。


 そして、20分くらい話し合いをして、できたステータスが、こちら。


【名前】シリウス・インブンランド
【性別】男
【年齢】5歳
【種族】人間族
【レベル】1
【体力】228
【魔力】421(13001)
【称号】辺境伯家四男 (面倒くさがり屋) (発明神の弟)(異世界からの転生者) (神々の観察対象) (神々の提案を断った者)

【スペシャルスキル】
(魔力完全コピー)
(空間魔法)


【加護】
(主神の加護Lv.10)
創造神の加護Lv.1(10)
発明神の加護Lv.5(10)
生命神の加護Lv.2(10)
愛の女神の加護Lv.2(10)
魔法神の加護Lv.1(10)
武神の加護Lv.2(10)
大地神の加護Lv.2(10)
技能神の加護Lv.2(10)
破壊神の加護Lv.2(10)

 こんな感じにした。これくらいが、平均は、超えているけど、別におかしくはない、と兄さんが言っていたし……。まあ、大丈夫だろう。

「ステータスの隠蔽もできたし、夕食に行こっか。シリウスの誕生日は、一昨日だったんだけどね……。あ、ステータスの隠蔽は、二人だけの秘密だからね。」
と、ジャック兄さんが、言ってきた。

 二人だけの秘密かぁ……。その言葉美少女にいわれ///いや、なんでもない。

 とりあえず、夕食だな。

「ステータスについては、わかっていますよ。では、行きましょう。」

「うん。じゃあ、行こうか。」

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