異世界に貴族として転生しました!〜兄が神な男〜

御隠居村長

7、教会

 いよいよ、教会に行く日だ。この世界に来てから、二日目でもある。

 朝食も食べ終わり、服も着替えた。今日の服は、別に凄い豪華というわけでも、質素というわけでもない。セレブが普段来てそうな服だ。一応、正装なのかな?

「シリウス様。準備できましたか? もう、行きますよ!」
と、バトラーが聞いてくる。

「あ! うん。分かった! 今、行く!」
と、俺は答えた。

 そして俺はバトラーに案内されて、屋敷を出る。

 もう、父さんと母さん、エマ姉さんとジャック兄さんは、外にいるようだ。
 待たせてしまったな。

「父さんたち。遅くなりました。申し訳ございません。」
と、俺は謝っておく。

「そんなことを気にするな! さあ、乗れ乗れ!」
と、言われた。

 乗ろうとして、少し疑問に思った。

「バトラーは、乗らないんだ?」

 すると、
「私は、今日の夜と明日の夜の準備が、ありますので。」
と、答えた。

 おそらく、俺の誕生日パーティーの準備だろう。そんな訳で、バトラーは、一緒には、行けないらしい。まあ、しょうがないな。

 バトラーの事は諦めて、馬車に乗り込む。俺に続いて、家族全員が乗り込んだ。

 今回、護衛として、15名くらいつくらしい。仮にも辺境伯当主の護衛。当然といえば、当然なのかもしれないない。

 そういえば、ステータスって、一応今も見れるんだよな。どうやって、見るのだろうか?

「そういえば、ステータスってどうやってみるんですか?」
と、俺は聞く。

「ん? 言ったことなかったっけ! エマかジャックどうせなら見せてあげなさい。」
と、父さんが言った。

 するとエマ姉さんが、
「なら、私が見せてあげるわ!」
と、言った。

 

 そして、姉がこういった。
『ステータスオープン』

 すると、青っぽい電子ボード見たいのが、あらわれた。これが、ステータスか。

【名前】エマ・インブンランド 
【性別】女
【年齢】9歳
【種族】人間族
【レベル】1
【体力】557
【魔力】1002
【称号】辺境伯家長女 シリウスを実は溺愛している者

【スペシャルスキル】

【加護】
愛の女神の加護Lv.3 
魔法神の加護Lv.1

「これが、私のステータスよ!」

 これは、凄いのか? 基準が分からない。それと、称号に変なものが見えた気もする。気のせいだと願いたい。

 すると父さんが、
「ちなみに大人の平均をいうと、体力、魔力ともに1000という感じた。エマは、まだ子供なのに魔力は、平均を超えている。これは、すごいことだ。それに、加護。神様の加護というのは、普通貰えないものだ。加護をもらえるだけでもすごいのに、Lv.3の加護もある。将来、職に困らないだろう、エマは。」
と、言ってきた。


「エマ姉さんは、凄いんですね!」
と、俺は言っておいた。
 
 すると、エマ姉さんが、
「まあね。」
と、ドヤ顔で答え、
「ところでシリウス。私の称号見た?」
と、心配(?)そうに俺の顔を覗き込んできた。

「称号? 見忘れてしまいました。」
と、俺はごまかしておく。

「そう。なら良かったわ(ボソッ)」

 なんか聞こえたような……。

 一応、聞いておこう。

「なんか、言いましたか?姉さん。」

「な、何も言ってないわよ。」
と、姉さんが答える。

 どうやら、勘違いだったようだ。ところで、俺のステータスは、どんな感じになるのだろうか? 兄貴以外の神様とは、会えるのかな? 兄貴とは、会う前提でいるのだけど……。

 今回は、ステータスについて学べたな。ステータスを今見るのは、なんとなくやめておくか。称号とか変なのついていそうだし。転生者というのも家族にバレたくないし……。

 その後、家族とお祈りの方法とかを話していると、教会に着いたようだ。

 すると、教会の前にいる教会の人(司祭)が、
「辺境伯様。本日は、息子様がお祈りされるのですか?」
と、声をかけてきた。
「ええ。そうです。こちらの息子です。名前は、シリウスです。本日は、よろしくお願いします。」
と、言いながら父さんは、袋を渡している。

 これは、あくまでも俺の予想だ。でも、言わせてほしい。あの袋の中にはお金が入っているのだろう。 
 袋をもらって中を確認した司祭は、少し嬉しそうな顔をしていたし。気のせいかもしれないが……。
 でも、こういう袋って、最後に渡すんじゃないんだな! こういうのって、最後に渡すものかと思っていたわ。

 その後、教会の中に通された。さらに進み、とある部屋に俺だけが、司祭に案内された。おそらく祈りの部屋なんだろう。俺以外に先程から案内してくれる司祭が、一人いるだけだ。
「では、シリウス様。こちらに祈りを捧げて下さい。」
と、司祭に言われる。

 前には、十人の像がある。いや、十神と呼ぶべきなのか?

 そして、俺は祈りを捧げるために、片膝を床につけた。 

 すると、目の前が白い光で包まれた。

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