青春カプリチオーソ

Aki

前奏『プレリュード』

目覚ましの音が僕を夢から連れ戻す
柔らかな光が窓から部屋へ射し込む

ベッドから起き上がり背中を伸ばすと
少し痛みが走るが心地よい

キッチンへ向かい電気ケトルに水をいれ
お湯を沸かす

お湯が沸くのを待つ間に
パジャマから制服へ着替え
洗面所で寝癖を直す

しばらくしてお湯が沸きコーヒーを淹れる
暖かい湯気と共に良い香りが広がる

しばらくコーヒーを飲みながら
ニュースを見ていると

「やべぇ、時間見んの忘れてた」

左端にある時間が家を出る時間に近くなっており
コップをシンクに入れ
荷物をつかんで家を出た

ドアにはしっかり鍵を閉める

「行ってきます」
誰に向けた訳でもなく放った言葉は
今日を頑張るためのおまじないだ

自転車に跨がりペダルを踏み込む
赤信号で止まりバッグの中から
ゼリー飲料を取りだし飲みながら学校へ向かう

流石春と言うべきか
学校へ向かう桜並木では満開の桜が
花びらの雨を降らせている

出会いはまだ先───



初めまして『天音』と申します

音楽を知っていると少し楽しめる様な
小ネタを入れております
知らなくても楽しんでいただけるよう頑張ります

是非、コメントやフォローの方
よろしくお願いします!

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