復活のロリ勇者~腐属性添え~

ノベルバユーザー303849

第五話~パロディネタって時にはイラつくよね?添え~



 ―――グツグツ、ジュー。


 今僕は城内の厨房にて腐ロリ勇者ご所望のカルボナーラを作っている。
 この料理を作る事になった時、もし腐ロリさんを満足出来たならば、死刑は撤回するとバカ王から言質をとっている。 
 自分の命がかかっているのだ一所懸命に頑張るしかない。
 カルボナーラに必要な食材は、玉子、ベーコン、塩、生クリーム、チーズ、ブラックペッパー、パスタ。 


 パスタは細いパスタがなかったので平打ちのパスタを仕様。
 塩と水の入った鍋に沸騰してから入れて、約十分程でザルにあげる。
 茹でている間にベーコンを炒めるけど、オリーブ油があったのでオリーブ油で軽く焦げがつくまで炒める。 
 この間に玉子とチーズとブラックペッパーと生クリームでソース作りといきたいのだけど、生クリームがなかったので、代わりに牛乳を仕様。
 パスタが茹で上がったら、炒めたベーコンの入っているフライパンに混ぜておいたソースとパスタをいれる。
 この際、事前にベーコンを炒めたフライパンの熱を冷ましておく事と、混ぜる際は弱火で混ぜる事がポイント。
 あとは弱火で水気を飛ばせば、完成!
 玉子のダマもない滑らかソースのカルボナーラが出来た。
 厨房では、最初王宮の料理長が僕の事を本当に調理出来るのか怪しんでいたが、途中から驚きと尊敬の目に変わっていた。
 ふふっ、僕の料理の腕前にさぞ驚いた事だろう。
 最近、料理物の漫画やライトノベルが流行っていたから、本やインターネットで調べながら料理の腕を磨きまくっていたのだ。
 僕の世界じゃ家庭料理レベルの腕前でも料理のレベルが低いこ
の国では、僕はプロの料理人に見えているだろう。


「か、感激しました!わたくし宮廷料理長のバサックと申します。よろしければ先程の料理のレシピを頂いてもよろしいでしょうか?」


 僕に握手を求めながら、真摯に頭を下げるバサックさん。
 さすがプロの料理人だ。料理への熱意が半端ない。新しい知識を得るためなら倍以上年が離れた若造に頭を下げられるのだから。


「もちろん、いいですよ。あとで書いて渡しますね」


「あ、ありがとうございます!」


 料理長は嬉しそうに頭を下げる。
 料理長に厨房と料理の材料を提供してくれた礼を言って、料理を腐ロリさんの所へ持っていく。


 城内の食堂でカルボナーラを待っている間バカ王と他の食事を食べている腐ロリさんの元へカルボナーラを持っていく。しかし、この人大食いだなぁ。そりゃあこんだけ食べてたら食費もバカにならないよな。


「腐ロリさん、お待たせしました。カルボナーラです」


「腐ロリって………まぁ、いい。それよりもカルボナーラだ。不味かったらわかってるだろうな!」


「さぁ。とりあえず食べてから評価してくださいよ」


 腐ロリさんのテーブルにカルボナーラを盛り付けした皿を置く。


 「随分自信があるんだな。…………見た目はいい。匂いも……ごくりっ。頂くとしよう」


 匂いを嗅いで辛抱堪らなくなったのかフォークとスプーンを手に取りさっそく食べ始める腐ロリさん。


 ――――もぐもぐ。


 ――――もぐもぐもぐもぐ。


「………んっ」


 ただ黙々とソースも残さずぺろりと完食し、恥ずかしそうに皿を僕に向ける。そうか、おかわりを求めるぐらい旨かったか!
 どんな人間でも美味しそうに食べてもらったら嬉しいものである。
「おかわりですね。何度でも簡単に作れるんで言って下さいね」


 嬉しくてつい言ってしまったのだ、何度でも作るって。これが失言だった。


「じゃあ余の分も作ってもらおうかの。見てたら食べたくなったのじゃ」


「よろしければ、私も食べさせてもらってよろしいでしょうか?」


 なんとバカ王とフェルマンさんも食べたいと言い出した。
 フェルマンさんには喜んで作らさせていただくとして、さぁてあと何回作らないといけないかなぁ。


 あれから十五人分程作るはめになった。
 腐ロリさんマジで食べ過ぎです。一人で十人前食べるとは。
 まぁ、途中から料理長も手伝ってくれたのでだいぶ助かったけど。
その際、味見をした料理長がえらくカルボナーラに感動してるのが印象的だった。


「で、どうでしたか?合格ですかね?」


 食事も一段落し、あの食べっぷりからみても大丈夫なのはわかっているが、一応確認。


「うむ、余は満足したぞ」


 お前じゃねぇよ、バカ王。


「ええ、確かにこれだけ美味だとは。感服いたしました」


 わーい、フェルマンさんに誉められた!


 で、肝心の腐ロリさんはというと。


「パスターこれだー!!」


 「えっ!?………えっ!?今また某巨大ロボの技名に似た事言いませんでした?そのネタ好きですね。でもそろそろ言うのやめないと謎の黒服さん達に連行されますよ」


「んっ?何を言ってるんだお前?あたちはただあたちの求めていたパスタはこれだと言っただけだぞ」


 あちゃー、まえのハイパーサンダーキックに引っ張られてつい追いネタと思ってしまったお笑い好きの自分が憎い。


「そうですよね、すみません。意味不明な事言って」


「そうだぞ、あまり変な事言うなよ。しかし、このカルボナーラそのままでも旨いが、追いチーズと追いブラックペッパーをかけるとさらに旨い。これぞまさにダブルパス」


「やっぱネタじゃねぇか!!」


 なんとか途中で止める事が出来た。それはさすがにアウトだから。来ちゃうから黒服さん。来ちゃうから。


 「あははっ!お前面白いな、気に入ったぞ」


 バカ王やフェルマンさん、周囲の人間を置き去りにしてアニメ好きにしかわからないネタで会話する僕ら。
 この人腐ってるからこっち側の人間だろうと思ってたけど、重度のオタクや!僕と違って。……僕と違って!


「あのう、お主らさっきから何の話をしておるのだ?余にはさっぱりわからぬ」


「なに、あたちがこの少年を気に入ったって話だよレッド●ング」
 ねぇ、この人言ってるそばからなんちゅう渾名でバカ王の事呼んでるんだろう。レッド国王だからレッ●キングになるのは納得できるけど、仮にこれが本なら宇宙のヒーローになんちゃら光線で焼かれてるからね!


 色々アウトな事言ってるのにバカ王と腐ロリさんは会話を続けている。腐ロリさん、あなたの心臓は核シェルターなの?


「気に入ったとはどういう事じゃ?メロリーたん?」


 今更だけど、いい年したメタボの中年がたん付けで呼ぶのもないよね。


「そのままの意味だぞレッドキ●グ。気に入ったからくれ。肩書きは執事でも家来でも奴隷でもいい。くれるなら封印したこと許してやるよ」


 いやー、人を物みたいにくれと言ってやる人なんて――


「よし、やろう。その代わり本当に許してくれるのじゃな?」


 居たよ!他人を物みたいに扱うやつ。さすがバカ王、憧れない痺れさせたくなるー。


「いやー、本人の意思は?」


 一応確認するけど。


「元々死刑なんじゃから別にいいじゃろ?それより仲直りって事は前みたいに我が国の秘宝――ランドセルを背負ってもらったりとかしてもらったり?」


「嫌だ。そう言えば、住んでた家まだあるんだろうな?」


 ええー?僕が執事だか家来だか奴隷になるのは決定事項?
 なんか別の話始めちゃったし。
 便りになるフェルマンさんに目を向けるけど、首を横に振られる。そんなぁあ。


 ―――――ピロリロリロリン。


 ええっ!?こんな時にレベルアップ!?
 訝しげにステータス画面を開いてみると、確かにレベル3にアップしている。だけど、それだけじゃなく、スキル欄に料理オタクレベル1と書かれていた。


 ―――なんじゃそりゃ。







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