勇者パーティーの回復魔法師、転生しても回復魔法を極める! 〜只の勤勉で心配性な聖職者ですけど?〜
第10話、エッチなお約束
起床後すぐさまギギの森の移動を開始、それからあっという間に2時間が過ぎた。
そして私は、あろう事かリーヴェに驚かされていた。
午前中の内に食べ物にありつけたら良いなと半ば朝食は諦めていたのだが、なんとあの鈍臭そうなリーヴェが野ウサギを取ってきたのだ。
それは森を移動中、突然『気配がします』と声を押し殺した所から始まる。彼女は『少し待っててください』と言い残すと、それから暫くすると戻ってきた。そして仕留めた野ウサギと、リーヴェ曰く食べられると言う木の実をその手に握りしめていたと言うわけなのだ。
リーヴェ、意外にサバイバル技術が高いのか?
「もしかして、狩りに慣れていたりするのか? 」
「あっ、えっと、小さい頃森でお父さんがやってたのを、いま思い出しながらやってるだけなので——」
なるほど、リーヴェはダークエルフの父に人間の母から生まれたハーフだ。彼らエルフ系の人たちは森の民と言われるだけあって、狩りはお手の物なのだろう。
しかしその血を、このリーヴェが受け継いでいたとは!
本当に驚きである!
そうそう、リーヴェが嫌でなければ、このまま森の中を進んでショートカットも出来るのであった。
そうすれば時間と金銭、両方の節約にもなるわけで——
「リーヴェ、ちょっといいか? 」
「はい! 」
「このまま森の中を進むのと、街道に出て進むのはどっちがいい? 森ルートはこのままサバイバルをしながら進み、街道ルートのほうは町の宿に泊まるので自給自足が出来なくなりお金はかかってしまうが夜営に比べれば遥かに安全だ。私はリーヴェの意見を尊重したいので、遠慮なく言ってくれると助かる」
すると彼女は逡巡したのち、何故か遠慮がちに『森の中が良いです』と小声で答えた。
「本当に良いのか? いや、私としても助かるのだが」
「……大丈夫です」
「そうか、ありがとう」
よし、そうと決まればと地図を広げる。
今が恐らくここら辺で、このまま北東に進めば一気に森を抜けられる。そこからいくつかの町を越えたら、念願のローゼルの街だ。
冒険者登録をしたら、仲間を募ろう。
前回は元よりあるパーティーに飛び込む形だったため、仲間選びなんて物は存在しなかったからな。
やはりいやいやする旅より、自らの意思でする旅の方が良いに決まっている。
そして森を移動する事2日目。
相変わらずリーヴェの高いサバイバル技術のため食べるものに困らない私たちは、日が出ている間は小休憩を取りながらも距離を稼いでいく。
そうして昼過ぎの事、見つけた獣道を歩いているとリーヴェが立ち止まり耳を澄ました。
「アルドくん、こっちから水の音が聞こえる気がします」
「……本当か!? 」
そこからリーヴェに付いて暫く進むと、目の前に透き通った水質で緩やかな流れの小川が現れた。
今一番欲しかった物は財宝でも食べ物でもなく水であったため、心が踊ってしまう。
「ナイスだ、リーヴェ! 本当に助けられっぱなしだな」
すると照れ笑いをしていたリーヴェが、ハッとした後に俯きモジモジし出す。
これは何か思いついたは良いが、それが言いにくくて言い出せない、と言った感じの雰囲気のようだが。
——しょうがないな、助け舟を出すか。
「どうかしたか? 」
「その、少しだけ、水浴びをしたい……です」
「あぁ、確かにここならそれも出来そうだな。なら私はあっちで待っていよう」
という事で、私は少し離れた草むらの中に移動をし、適当な岩を見つけると腰掛け身体を休める事にした。
……ないとは思うが、念のためトラブルに対応出来るよう、全方位回復を展開させとくか。
そして服を脱ぐリーヴェだけには意識を向けないよう、あーでもないこーでもないと魔法を調整していると——
「きゃー」
リーヴェの悲鳴が聞こえた!?
と同時に私は駆けていた。
敵襲!?
しかし魔法の探索には引っかからなかった。まさか探索を無効化にする魔法なんかを使用されたとでも言うのだろうか!?
いや、そもそも水中を移動してきていたならば、私の魔法では捉えられるかどうか怪しい。
そんな事を考えながら、草むらを掻き分け水場へと躍り出ると——
目に飛び込んで来たのは、恐れおののき浅瀬に尻餅をついたリーヴェと、その前の大きな石の頭頂部にいる、一匹の普通のカエル。
どこだ、敵は!?
水面の反射で髪の毛が金や銀にキラキラ輝くリーヴェの前に陣取り、彼女の視線の先は勿論、辺りにもキョロキョロと視線を向けてみるが、何も異常は見当たらない。
「アルドくん、カッ、カエルです! 」
……。
えーと、つまりリーヴェはカエルを見て腰を抜かしてしまっているわけ、なのか。
手の甲で石の上のカエル近くを軽く払うと、驚いたカエルはピョコピョコと草むらの中へ逃げて行く。
「怖かったです! リーヴェはカエルが苦手なのですー! 」
これはなんだ、平和で良かったって流れか。
そして涙ぐんでいるリーヴェを引っ張り起こしてあげようと手を伸ばしたところで気がつく。
リーヴェが純白のパンティしか履いていない事に。
しかも透き通るほどの水質のため、脚の間から覗くパンティはクロッチ部分までしっかりと見え、リーヴェは両手で涙を拭っているため胸はその綺麗な髪でしか隠されていない。
私は前世も含めて初めてみる女体を前に、なにがどうなったのか分からないが意識を失ってしまうのであった。
そして私は、あろう事かリーヴェに驚かされていた。
午前中の内に食べ物にありつけたら良いなと半ば朝食は諦めていたのだが、なんとあの鈍臭そうなリーヴェが野ウサギを取ってきたのだ。
それは森を移動中、突然『気配がします』と声を押し殺した所から始まる。彼女は『少し待っててください』と言い残すと、それから暫くすると戻ってきた。そして仕留めた野ウサギと、リーヴェ曰く食べられると言う木の実をその手に握りしめていたと言うわけなのだ。
リーヴェ、意外にサバイバル技術が高いのか?
「もしかして、狩りに慣れていたりするのか? 」
「あっ、えっと、小さい頃森でお父さんがやってたのを、いま思い出しながらやってるだけなので——」
なるほど、リーヴェはダークエルフの父に人間の母から生まれたハーフだ。彼らエルフ系の人たちは森の民と言われるだけあって、狩りはお手の物なのだろう。
しかしその血を、このリーヴェが受け継いでいたとは!
本当に驚きである!
そうそう、リーヴェが嫌でなければ、このまま森の中を進んでショートカットも出来るのであった。
そうすれば時間と金銭、両方の節約にもなるわけで——
「リーヴェ、ちょっといいか? 」
「はい! 」
「このまま森の中を進むのと、街道に出て進むのはどっちがいい? 森ルートはこのままサバイバルをしながら進み、街道ルートのほうは町の宿に泊まるので自給自足が出来なくなりお金はかかってしまうが夜営に比べれば遥かに安全だ。私はリーヴェの意見を尊重したいので、遠慮なく言ってくれると助かる」
すると彼女は逡巡したのち、何故か遠慮がちに『森の中が良いです』と小声で答えた。
「本当に良いのか? いや、私としても助かるのだが」
「……大丈夫です」
「そうか、ありがとう」
よし、そうと決まればと地図を広げる。
今が恐らくここら辺で、このまま北東に進めば一気に森を抜けられる。そこからいくつかの町を越えたら、念願のローゼルの街だ。
冒険者登録をしたら、仲間を募ろう。
前回は元よりあるパーティーに飛び込む形だったため、仲間選びなんて物は存在しなかったからな。
やはりいやいやする旅より、自らの意思でする旅の方が良いに決まっている。
そして森を移動する事2日目。
相変わらずリーヴェの高いサバイバル技術のため食べるものに困らない私たちは、日が出ている間は小休憩を取りながらも距離を稼いでいく。
そうして昼過ぎの事、見つけた獣道を歩いているとリーヴェが立ち止まり耳を澄ました。
「アルドくん、こっちから水の音が聞こえる気がします」
「……本当か!? 」
そこからリーヴェに付いて暫く進むと、目の前に透き通った水質で緩やかな流れの小川が現れた。
今一番欲しかった物は財宝でも食べ物でもなく水であったため、心が踊ってしまう。
「ナイスだ、リーヴェ! 本当に助けられっぱなしだな」
すると照れ笑いをしていたリーヴェが、ハッとした後に俯きモジモジし出す。
これは何か思いついたは良いが、それが言いにくくて言い出せない、と言った感じの雰囲気のようだが。
——しょうがないな、助け舟を出すか。
「どうかしたか? 」
「その、少しだけ、水浴びをしたい……です」
「あぁ、確かにここならそれも出来そうだな。なら私はあっちで待っていよう」
という事で、私は少し離れた草むらの中に移動をし、適当な岩を見つけると腰掛け身体を休める事にした。
……ないとは思うが、念のためトラブルに対応出来るよう、全方位回復を展開させとくか。
そして服を脱ぐリーヴェだけには意識を向けないよう、あーでもないこーでもないと魔法を調整していると——
「きゃー」
リーヴェの悲鳴が聞こえた!?
と同時に私は駆けていた。
敵襲!?
しかし魔法の探索には引っかからなかった。まさか探索を無効化にする魔法なんかを使用されたとでも言うのだろうか!?
いや、そもそも水中を移動してきていたならば、私の魔法では捉えられるかどうか怪しい。
そんな事を考えながら、草むらを掻き分け水場へと躍り出ると——
目に飛び込んで来たのは、恐れおののき浅瀬に尻餅をついたリーヴェと、その前の大きな石の頭頂部にいる、一匹の普通のカエル。
どこだ、敵は!?
水面の反射で髪の毛が金や銀にキラキラ輝くリーヴェの前に陣取り、彼女の視線の先は勿論、辺りにもキョロキョロと視線を向けてみるが、何も異常は見当たらない。
「アルドくん、カッ、カエルです! 」
……。
えーと、つまりリーヴェはカエルを見て腰を抜かしてしまっているわけ、なのか。
手の甲で石の上のカエル近くを軽く払うと、驚いたカエルはピョコピョコと草むらの中へ逃げて行く。
「怖かったです! リーヴェはカエルが苦手なのですー! 」
これはなんだ、平和で良かったって流れか。
そして涙ぐんでいるリーヴェを引っ張り起こしてあげようと手を伸ばしたところで気がつく。
リーヴェが純白のパンティしか履いていない事に。
しかも透き通るほどの水質のため、脚の間から覗くパンティはクロッチ部分までしっかりと見え、リーヴェは両手で涙を拭っているため胸はその綺麗な髪でしか隠されていない。
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