普通な人が異世界行ったら普通じゃなかった。

のてお

もらえるときにもらっとけ。

俺はシアの町の前で野宿をしようと考えた。たまたま手ごろな洞窟があったのだ。

もう12時を過ぎているし、これから町に行ってもどうせ入れない。
そして俺は「〇〇防災」とかいう某知事が配った本で読んだサバイバル技術をなんとか思い出し、寝床を作って木の実を食べて寝た。


俺は気がついたら大きな川の橋の上にいた。
目の前に男がいる。ヒゲが生えている。そして何より、サンタクロースの服を着ていた。
「やあ。」

「あんた誰?」

「僕は神だよ。君についてちょっと手違いがあってね。」

「............。」
俺は精神病院に行ったことはないが、どこか紹介してやらないと私は神だ〜とか言ってテロを起こしそうだ。

「まずここはどこなんだ?」

「三途の河だよ。君は寝ている間に死んでしまったんだよ。間違えて。」

「は?」
なにを言ってるのかよくわからない。

「そのままなら元の世界に返したかったんだけど君の体は火葬されて灰になってしまったんだよ。そこで君は別の世界に行ってもらおうと思う。でもそれだけじゃ弱いから、特別に一月に1回好きなものをなんでも1つあげよう。」

ちょっと話が早すぎてよくわからない。

「本当だったらすぐに送りたかったんだけどちょっとサンタクロースやってたから遅くなっちゃった。」

(サンタクロースって親じゃないんだ...)

それで間違えて死んだ人を生き還れらせたら人間は騒ぐだろ?だから違う世界におくれって三途条約で決まってるんだよ。」

三途条約ってなんだよ、と心の中でツッコミながらよくわからないのでとりあえず
「はあ。」
と相槌を打つ。

「で、今月はなにが欲しい?」

そんなもの特にないが学校の俺の前の男子が「もらえるときにもらっとけ」
ってこの前言ってたのでとりあえず、

「お金」
と答える。

「オッケー。」

軽っ。

次の瞬間目の前がパッと光って目を開けると俺は洞窟の中で寝ていた。

そして俺は右手に金の入った袋を持っていた。

「夢じゃないのか。」

ノリで答えたのに本当にお金もらえた。

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