物渡り

ノベルバユーザー302214

7日目

今日はペットボトルになりました。
目が覚めると周りには様々な形の仲間達が、様々な色に染めた液体を中に入れて並んでいました。
自分の前には仲間が1人います。
後ろではいなくなった仲間の代わりが、入れられています。
「お父さん!ジュースー」
「あ!ぼくとぼくも!」
「好きなのを取っておいで」
「「やた〜!」」
目の前の壁が開き、目の前にお父さんと呼ばれていた男性が見えます。子供達は背が低く、ここからでは見えません。
「ぼくこれにする」
「私あれがいいー、取って」
「これ?」
「違う」
「これ?」
「違うーそれの右のやつ」
「これか」
「そう!」
そうして取られたのは自分の前に並んでいた仲間でした。
ガラガラと音がして前へ移動します。
「よし、じゃあレジに行こっか」
「あっ、やっぱりあっちのやつの方がいい!」
「それじゃああっちのに変えようか」
「うん!」
さっき取られた仲間がこっちに戻って来ました。
自分はその仲間に押されて後ろに戻されます。
後ろには多くの仲間が控えていて、中々仲間を戻すことが出来ないようで、グリグリと押し込まれました。
痛覚があったら鈍い痛みがするだろうなぁ...と思いました。

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