禁断幼女

ノベルバユーザー302182

第一章 禁断の男

あれからどれくらいがたったのだろうか、数時間か、もしくは数日か、いやもっとかもしれない………ここはどこだ?コックピットからは真っ暗な夜に生い茂る木々しかみえない……

「痛いっ」

動こうとすると弾丸が貫いた腹が痛む………
俺………死ぬのか?

「うぐっっ……ガタッ」

俺は後ろに倒れた。そして
気を失っしまった。

─────────────────────
「うっ……ま、眩しい?」
次に目覚めたのはベッドの上であった。当たり前だと思うが、驚いた。そして傷口は丁寧に治療されていた………


え……傷口?なんで傷口なんてあるんだ?てか俺はだれだ?ここはどこだ?なにをしてたんだ?

俺は我に返った。否、帰る「我」が無かった。
つまり俺は完全に記憶を失ったようである。しかも、かなり重度であり言葉がぎりぎり話せるのが不思議なぐらいだ。

「ガチャコッ」ドアが開いた。
「君大丈夫?」そこには白い服を着た、いかにもって感じの幼女がいた。胸はない。(小さい……まあ身長てきにこれくらいが普通か?)でも顔はちょー美女である。
「まあ………………ってか、あんただれだよ……」
まじかよ俺コミュ障すぎかよ。最初のあいさつがこれかよ……
「失礼だな。赤の他人の君を助けた上、こうして我が家唯一のベッドで寝かせでいるんだよ?」
つまーり、ここは彼女の家らしい。ってか赤の他人にやさしすぎやろ。……………
少しの沈黙の後、自分からはなしを切り出した。
「あの~いきなりで悪いんですけど、いくつか質問がありまして……」
俺は彼女の気迫に押されながらも、しっかりと話す事ができた。コミュ障に気づいて数秒で卒業とかさすが俺………ってまあ昔の記憶がないから分からないけど………
「なんだ?何でも言ってみろ。」
……………………(沈黙)
気まずい………早く質問をしなければ……
「まず最初はなぜ全く面識の無い俺を救ってくれたのか、そしてもう一つは俺は今どのような状況にあるのか。その二つだけだ。」

 すると、女は間髪入れずに答えた。
「それは君が空から降ってきたからさ。」
「空から?」
俺は彼女の言葉に耳を疑った。
「まさか……君、覚えてないのか?」
俺は頷いた。彼女は俺の記憶が無いことを察すると、残念そうにため息をついた。
「はぁ~……まあ早く思い出せばいいだけよ。」
…………なんだ?そう言われると、記憶をなくしたのが罪みたいじゃないか!いや逆説的にいえば彼女は僕の記憶が欲しいということか………でもなぜだ?んーわからん。


つまり、彼女の話しからすると俺がまだ記憶があったころは戦闘員?だったらしい。と言われても全く記憶がない…

俺は大きなため息をついた。


─────────────────────


「ガチャコッ」
またまたドアが開く音がした。彼女は右手にコップを持って俺にさしだした。
「飲んだ方がいい、お前はここに来てから何も食べたり飲んだりしてないからな。」
「あ、ありがとうございます。」
俺はコップを受け取った。
「あと少ししたら、例の森にいかないか?君の機体もあるし、それで君の記憶が戻るかもしれないからなっ。」
確かに今はそれが記憶を戻すにはいちばんいいだろう……まあそう簡単に記憶が戻るとは思わないけどな。
「お願いします。」
彼女は出発の準備をパパッとすませた。
俺もベッドからでた。すると俺が着せられた服は彼女の服にどことなく似ていることにきずいた。でもすこし大きい。男用かな?それとも大人ようか?てか、親は?
「あのさ……」
「ん?どした?」
彼女はドアから頭だけを出してきた。
「君、親は?」
「死んだよ、1年前の空襲で」
僕は驚いた。なぜならその事を彼女がさらりと言ったからだ。


そこから何も話さず、彼女の後をついて森に出かけた。彼女の言うとおりそこには戦闘機?のようなものがあった。しかし一つだけ彼女の話
と違ったのは、そこに先客がいるということだった。
「ガサガサ」
草をかき分けて機体に近づこうとした。すると、いきなり、そこにいた男に押さえられた。
「誰だ貴様っ!」
「俺はッ……俺は………」
名前を忘れた俺は何も言える訳もない。よく見ると周りにも多くの人がいて、全員武装していて軍人のようだった。何とかして抜け出そうとしても、この人数差では無理だろう。彼女は横にいた女の人?にはなしかけられているようだ。
「司令、危ないです。そいつらから離れてください。」
一人の軍人が女にいう。
「こんな幼女にやられる私ではない。心配するな。」と女。
さすがに軍人たちはいいかえせなかった。
「では、ちびちゃんは何でここに来たのかな?」
女は微笑みながら聞いてきた。すると幼女は、
「こいつの機体だから。」
と俺を指さしながらいった。


すると兵士も女も一瞬にして顔色を変えたのであった。


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