もふもふを探しています。
第5話 王子2人
「近くに、大勢の足音に奴の匂いがする…おチビを探しにここまで来たか…」
おチビを奥に行かせてからしばらくして奴が来た。また、たくさんの騎士を引き連れて来やがった、どんなに必死なんだよ…
洞窟の外で声がする騎士と話しているようだ。
「ここで、待ていろ」
大勢の騎士は外で待せるのか?
カツカツ洞窟の中をわざとらしく靴の音を出してやって来る。
弟マクーレ…奴は洞窟の中に入り、近くに立つ俺を見るなり、口角を上げ近づいて来る。
「兄上、お久しぶりですね」
俺の事を兄上だと?そんなことは、思ってもいないくせに…白々しい奴だ。
「こんな所に何の用だ。『マクーレ』」
嫌そうに伝えると、弟は俺を睨み。
「俺の婚約者がね。いなくなったんだよ、兄上。俺の婚約者を知らない?」
そう言って俺を見たマークレ…やばい……おい、お前なんだ?目付きが相当やばいぞ。
瞳孔がが開きぱなし…興奮、イライラしているのか…
お前、おチビに逃げられたのがそんなにショック…だよな…俺の事を嫌いなお前が…こんな所までおチビを探して出向いて来るんだもんな。
おチビの事を相当、気に入ったんだ。さすがは小さい物好き変態。小さな彼女を見つけて、趣味のお人形収集だけでは満足しなくなったのか?
弟ながら気味が悪い……
「おいおい、何を言っている?お前の婚約者?それは誰なんだ…ここには誰も来ない」
「そうだよね。ここには誰も来ないだろう…けど…一応ね」
「一応?俺が何故?あったこともない、お前の婚約者を奪わなければならないんだ?」
「あれ、覚えていないの?兄上が8歳。カルノは5歳に一度会っているんだよ」
「…覚えていない」
「そう?…兄上とカルノはね。いつの間にか仲良くなり彼女が髪につけていた白色のリボンを薬指につけて、手を繋いで笑っていたじゃないか…俺の事は放置してね」
そんな前の事なんて…いや……15歳の時に高熱を出して以来、昔の記憶が曖昧だ。
俺とおチビはそんな昔に会っていたのか?おチビは俺を見てもそんな事は一言も言っていなかったぞ?
いや俺が虎の獣人に先祖返りをしたのも、今日会ったばかりのおチビは知らないか…
それにしてもマクーレお前、目がやばい異常だ。
「ねぇ」
「……っ」
マクーレが近付き俺の腕に爪を立て掴んできた。
「兄上、カルノはここにいるんだろう?彼女がこの森に入ったことは調べてわかっている。カルノはどこだ、出せ、俺に返せ」
「やめろ、痛い。離せマクーレいないと言ったら、いない!」
「「「嘘だ、カルノ!」」」
〈“ビクッ!”〉
その声はルイの部屋まで聞こえた。
部屋の中を物色をしていた、カルノはすぐさま動くのをやめた。
「いま、誰かが私を呼んだ?」
このいい声はマクーレ王子?嘘、何故あの人がここに来ているの?
ルイさんはマクーレ王子とは知り合いなの?
気になるけどここを出て、見に行くのは少し怖い。ルイさんのシャツのままで出るのも恥ずかしい。
聞こえるかどうかわからないけど、壁に耳を当てて、二人の話し声が聞こてないか、カルノは試してみた。
「「「カルノ…出てこい」」」
マクーレが叫ぶ。洞窟の中で睨み合う王子二人を外で待機中の騎士達は固唾を飲んで見守っていた。
「『やめろ』騒ぐな。ここにはいない、もし来ても俺の姿を見たら逃げるだろう?」
それを聞いたマクーレは少し驚いた表情を浮かべたがすぐに笑った。
「ははは、それもそうだね。兄上は虎の獣人だった。彼女が兄上を見たらビックリして逃げるよな」
こいつ………マクーレ…俺を笑いやがって…
しかし我慢だ、奴は納得はしたみたいだ。…このまま帰ってくれればいい。
おチビをお前には絶対に渡さない事にしたよ。
噛みつきたい衝動を抑え、マクーレに近づき耳元でこう教えてやった。
「マクーレもしかするとこの森の何処かで寂しく泣いているかもしれないぞ、可哀想だ。早く見つけてやれよ」
「そうかそうだな、泣いているか。直ぐに見つけに行かないと…兄上邪魔をした」
「ああ…早く探してやれ」
マクーレは俺の言った事を信じ、外で待つ騎士達に指示を出しでて行った。
しかしおチビが見つからないとまたここに来そうだな、奴の執着はかなりやばい…すぐにでもここを出て南国の島に行くしかないか…?
「俺の弟。マクーレあいつは危険過ぎる」
いまから1ヶ月前だ。父上に用事で会いに城に行った時に見たんだ、マクーレの部屋の中に140センチぐらいの女の子の人形がたくさん並んでいた。
「奴の趣味をどうこう言わないが、趣味は趣味で終わった方がいいよ、マクーレ」
カルノもそれに気がついて逃げてきたのか?でも逃げるなら、もっとちがうところへ行けばいいもの
俺の所になんて……会ったばかりだが…欲しくなった。兄弟揃ってなんて嫌だが……マークレには渡すわけにはいかない。
早朝。明日父上とカルノの両親に話をして、すぐにでもここからおチビを連れて出て行こう。
「嫌がらないでくれ…おチビ」
おチビを奥に行かせてからしばらくして奴が来た。また、たくさんの騎士を引き連れて来やがった、どんなに必死なんだよ…
洞窟の外で声がする騎士と話しているようだ。
「ここで、待ていろ」
大勢の騎士は外で待せるのか?
カツカツ洞窟の中をわざとらしく靴の音を出してやって来る。
弟マクーレ…奴は洞窟の中に入り、近くに立つ俺を見るなり、口角を上げ近づいて来る。
「兄上、お久しぶりですね」
俺の事を兄上だと?そんなことは、思ってもいないくせに…白々しい奴だ。
「こんな所に何の用だ。『マクーレ』」
嫌そうに伝えると、弟は俺を睨み。
「俺の婚約者がね。いなくなったんだよ、兄上。俺の婚約者を知らない?」
そう言って俺を見たマークレ…やばい……おい、お前なんだ?目付きが相当やばいぞ。
瞳孔がが開きぱなし…興奮、イライラしているのか…
お前、おチビに逃げられたのがそんなにショック…だよな…俺の事を嫌いなお前が…こんな所までおチビを探して出向いて来るんだもんな。
おチビの事を相当、気に入ったんだ。さすがは小さい物好き変態。小さな彼女を見つけて、趣味のお人形収集だけでは満足しなくなったのか?
弟ながら気味が悪い……
「おいおい、何を言っている?お前の婚約者?それは誰なんだ…ここには誰も来ない」
「そうだよね。ここには誰も来ないだろう…けど…一応ね」
「一応?俺が何故?あったこともない、お前の婚約者を奪わなければならないんだ?」
「あれ、覚えていないの?兄上が8歳。カルノは5歳に一度会っているんだよ」
「…覚えていない」
「そう?…兄上とカルノはね。いつの間にか仲良くなり彼女が髪につけていた白色のリボンを薬指につけて、手を繋いで笑っていたじゃないか…俺の事は放置してね」
そんな前の事なんて…いや……15歳の時に高熱を出して以来、昔の記憶が曖昧だ。
俺とおチビはそんな昔に会っていたのか?おチビは俺を見てもそんな事は一言も言っていなかったぞ?
いや俺が虎の獣人に先祖返りをしたのも、今日会ったばかりのおチビは知らないか…
それにしてもマクーレお前、目がやばい異常だ。
「ねぇ」
「……っ」
マクーレが近付き俺の腕に爪を立て掴んできた。
「兄上、カルノはここにいるんだろう?彼女がこの森に入ったことは調べてわかっている。カルノはどこだ、出せ、俺に返せ」
「やめろ、痛い。離せマクーレいないと言ったら、いない!」
「「「嘘だ、カルノ!」」」
〈“ビクッ!”〉
その声はルイの部屋まで聞こえた。
部屋の中を物色をしていた、カルノはすぐさま動くのをやめた。
「いま、誰かが私を呼んだ?」
このいい声はマクーレ王子?嘘、何故あの人がここに来ているの?
ルイさんはマクーレ王子とは知り合いなの?
気になるけどここを出て、見に行くのは少し怖い。ルイさんのシャツのままで出るのも恥ずかしい。
聞こえるかどうかわからないけど、壁に耳を当てて、二人の話し声が聞こてないか、カルノは試してみた。
「「「カルノ…出てこい」」」
マクーレが叫ぶ。洞窟の中で睨み合う王子二人を外で待機中の騎士達は固唾を飲んで見守っていた。
「『やめろ』騒ぐな。ここにはいない、もし来ても俺の姿を見たら逃げるだろう?」
それを聞いたマクーレは少し驚いた表情を浮かべたがすぐに笑った。
「ははは、それもそうだね。兄上は虎の獣人だった。彼女が兄上を見たらビックリして逃げるよな」
こいつ………マクーレ…俺を笑いやがって…
しかし我慢だ、奴は納得はしたみたいだ。…このまま帰ってくれればいい。
おチビをお前には絶対に渡さない事にしたよ。
噛みつきたい衝動を抑え、マクーレに近づき耳元でこう教えてやった。
「マクーレもしかするとこの森の何処かで寂しく泣いているかもしれないぞ、可哀想だ。早く見つけてやれよ」
「そうかそうだな、泣いているか。直ぐに見つけに行かないと…兄上邪魔をした」
「ああ…早く探してやれ」
マクーレは俺の言った事を信じ、外で待つ騎士達に指示を出しでて行った。
しかしおチビが見つからないとまたここに来そうだな、奴の執着はかなりやばい…すぐにでもここを出て南国の島に行くしかないか…?
「俺の弟。マクーレあいつは危険過ぎる」
いまから1ヶ月前だ。父上に用事で会いに城に行った時に見たんだ、マクーレの部屋の中に140センチぐらいの女の子の人形がたくさん並んでいた。
「奴の趣味をどうこう言わないが、趣味は趣味で終わった方がいいよ、マクーレ」
カルノもそれに気がついて逃げてきたのか?でも逃げるなら、もっとちがうところへ行けばいいもの
俺の所になんて……会ったばかりだが…欲しくなった。兄弟揃ってなんて嫌だが……マークレには渡すわけにはいかない。
早朝。明日父上とカルノの両親に話をして、すぐにでもここからおチビを連れて出て行こう。
「嫌がらないでくれ…おチビ」
コメント
RAI
続きが気になりますそして投稿楽しみにしています
これからも頑張ってください!