軍学校首席による最強戦略

凡人

プロローグ

あらすじを読まないと話が分からないと思うので、先に読むことをおすすめします。


「司令長官直々に呼び出しとは、流石は首席様だよなぁ」

「こっちとしては何を言われるのか怖くて堪ったもんじゃないがな」

「きっと良い知らせだろうさ」

俺、竜胆靖二りんどうせいじは今現在軍の最高司令部に司令長官殿から呼び出しを受け、向かっている。途中に次席であり友人の亮と会い、軽口を叩いている。

「……だと良いんだが」

「ここから俺は入れないな、それじゃ頑張れよ靖二」

いつの間にか司令長官室の少し前まで来ていた。
亮に頷き、別れを告げる。
はぁ、とっとと終わらせて寝たい所だ。
心の中で溜め息をつき、ノックする。
「軍学校首席、竜胆靖二です。司令長官殿はいらっしゃいますか?」
少しして、低い声が聞こえてきた。

「入れ」

「失礼します」

部屋には、奥の椅子に腰かけている老人が一人。司令長官殿だ。

「司令長官殿からの直接の御呼びだし、何のご用件でしょうか」

「時間がないので手短に済ませよう。靖二君、君は首席だ。この国で最も優れている指揮官になるだろう。拒否権なんてものは無い、前線に構えている拠点の指揮官が先日軍法違反で追放された。代役として赴き、彼女らの指揮をしてくれたまえ。」

ーーは?司令長官殿は今なんと言ったか?
彼女らというのは戦姫達のことか。それよりも、いくら首席とはいえ学生をいきなり前線に出すだろうか。いや、それほどまでに人材が不足しているということか。反論の一つや二つ言いたい気持ちは山ほどあった。だが言っていた通り拒否権はないのだろう。軍に所属している以上、上からの理不尽な命令には覚悟している。

ならばーー

「っは!喜んでお受けいたします。」

そうして俺は最前線拠点である阿須賀あすかに行くことになった。




「それで、司令長官殿からどんなことを言われたんだ?」

あれから部屋に戻り阿須賀に行くための用意をしていると、亮が部屋に入ってきた。

「最前線で指揮を執れとの事だ。それに、勿論拒否権はないそうだ。」

改めて考えてみてもいきなり最前線とは鬼畜にもほどがあるのではないか。まあ、今更何を思おうと仕方のないことだ。

「……なんだって?そんなことがあって良いのかよ。聞いたこともないな」

「俺も本当は断りたかったが、仕方ないだろう。きっと俺の死に場所は阿須賀だ。死ぬまでは精一杯出来ることを頑張るよ」

「流石だな。もう覚悟を決めているのか。まあ、そうか、次会うときまでに少しでも追い付けるようにしないとな。元気で待ってろよ」

「ああ、次会うことができたらな」

用意が終わり、亮と別れてからいよいよ阿須賀に向かう。今まで嫌々という雰囲気を醸し出していたが、嬉しい要素もある。
戦姫に会えることや、自分で指揮を執れるということ。これは中々に貴重な体験だ。
意外にも楽しみである。

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