恋愛委員会!

紫 ヤタガラス

038

「今日は太先輩とたくさん話せたし、先輩の好きな料理とか聞いちゃった」


 和美は家に到着し、部屋に入るとベッドにダイブして転がっていた。
 ドンッ!ゴロゴロッ!
 ダイブし後に転がっていたので和美の部屋からはすごい音がしていた。


「うるさいよバカ和美!」


 和美の部屋のドアを開けたのは和美の姉妹の3こ歳が上の葵 麻里だった。麻里は長髪に白髪のストレートヘアーで顔が細く、目の下にクマができて酷い顔をしている。体系も細く、ふらふらと歩きながら、部屋で勉強していて流石にうるさいと思ったのか、めずらしく大声で和美の部屋にうるさいと言いに来た。


「もう帰って来て早々うるさいわよ!私今職場のレポートしてるんだから静かにしていない。騒ぐにしてももっと静かに騒ぎなさいよ!私は勉強大変なの!」


 和美の姉、麻里は今年から大学生で頭のいい大学に通っている。しかし、授業に追いつけていないらしく、いつも家に帰ってくると勉強していた。
 和美は麻里が丁度部屋に来た時、怒られた後にあることを聞く。


「ねぇお姉ちゃんは彼氏はいるの?」


 和美はただ麻里に彼氏がいれば今後の太をおとすのにいい惚れさせ方がないかを聞いて参考にしようかと思ったのだが、それを聞いた時麻里は顔にでるくらいの


「あぁん?」


 と和美に言う。和美は前に絡まれた不良の時はあまり怖くはなかったがこの時の麻里はかなり怖いと恐怖していた。


「お姉ちゃん、そんな怒らなくても・・・」


 少し涙目で和美は麻里に言う。


「ごめんね。今勉強に夢中で恋愛なんかにかまけてる時間がないの。まぁ昔はいたことあったけど・・・」


 涙目の和美を見たのか、ちょっと怖がらせたのかなと思い、少し優しめに言う。
 昔、彼氏がいたことを麻里から聞くと、涙目だった和美は嘘かのように、麻里の付き合っていた時の状況、経緯について聞く。


「私今好きな人がいるんだけどどうやっておとせばいいかな?」


「ちなみに和美はどうやってその好きな人をおとすきなの?」


「私は今日好きな料理聞いてきたから、料理でおとそうかなと。それがダメなら」


「ダメならどうするの?」


「もう既成事実を作るしか・・・」


 それを聞いた麻里はそれはやばいと思い


「ダメダメダメ!体は使うなよ!既成事実はダメだ!絶対。わかった?」


「じゃどうすればいいの?監禁?」


 麻里は監禁と和美の口から聞いて、我が妹はいつこんな言葉を知ったんだと思い、犯罪を犯すくらいなら仕方ないかと思いながら


「わかった。私も手伝うから。だから犯罪に手を染めるのだけはやめて」


「犯罪って何言ってるのお姉ちゃん。監禁は犯罪じゃないよ」


 我が妹は本当に大丈夫かと麻里は本気で思っていた。

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