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異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

実里と帝国女王 5

「まずは我々のことについて教えよう。時間が惜しいから簡単に話すが構わないか?」


 騎士団長は実里に聞き、実里は先程と同じようにメリットがあるのかと聞く。


「ないかもしれないが信頼を得るにはまず我らのことを話さねばならないだろう。私は今時点では君たちを信頼に値すると考えているが君たちは違うだろう?」


「そうだな。急に裏切られても困るからな。わかった。話せ」


 実里は上から目線で騎士団長にいう。


「よし。では何度も言うようだが、私はアワルディア帝国騎士団の騎士団長をやっている。我々はアワルディア帝国を守るためならどんなことでもするし、なんでも犠牲にする。人間として大切なもの以外は我々は何としても守る。それが騎士団のあり方だ。まずはここまでだが何かあるか?」


 実里たちに質問はないかと聞くが、実里はそんなことを聞くより早く話すを進めろと言う。


「わかったよ。時間が惜しいから簡潔に言うぞ。私たちはいまこの帝国を支配している参謀が気に入らないんだ。相手も我々を目障りだと考えている。ここまではいいな」


「待て、今の参謀って誰だ?まさか・・・」


 ガイは話に割り込んでアワルディア騎士団長に尋ねる。


「アワルディア帝国を支配しているのはダーランマとかいう名前の男だ」


 ガイはダーランマという名前を聞いて誰だ?という感じに思う。


「お前自分から聞いておいてその反応はないだろう。全く。話を戻すぞ。そいつが参謀になってからアワルディア帝国は、帝王様は変わってしまられた。もともと仲の良かったガイアラン皇国をせめおとしたり、王の間にこもりきりになり、全てをやつに任せるなど。帝王は完全に変わられてしまった」


「そうか。でダーランマとお前が仲が悪いのはわかったがそれで何かあるのか?」


「ああ。実は私は見てしまったのだ。ある日、王にガイアラン皇国を攻め落とすのをやめさせようと進言しに向かった時、私は扉越しに見てしまった。全てはダーランマの策略で帝王様はただ利用されていただけだと」


「そうか。それで、お前は消されそうになったのか?」


 実里は騎士団長に聞くが、騎士団長は首を横に振る。


「私はただの騎士団長。相手にする必要もないと考えたかそれともたまたま気づかれていないのか。まぁ今は何もされてはいない」


「それで。お前は王様を助けたいと」


 実里は騎士団長に聞くが、騎士団長は首を横に振る。


「え?じゃ何がしたいの?何のために今の話をしたの?」


「まぁ最後まで聞きなよ。確かに助けたい人はいる。帝王様ではなく、その娘、チリー・ン・アワルディア様をお救いしたいのだ」


 実里は騎士団長の言った名前を聞いてしばらく思考停止していた。
 話に関係なかったはずの女の名前、少し違うがなんとなく察しがついていた。
 思考停止は終わり、頭の整理がついてからその名をいう。


「こんなとこで何してるのよ。秋月・・・」

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