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異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

タルムの能力

「そいつの能力?」


 弓道寺はタルムを見て言う。アスレは弓道寺に説明をはじめる。


「そうだ。タルムの能力は別に自分から発動しなくていいんだ。私がある言葉を言えばこいつの能力は発動する。私の能力で妨げられることもない。私の能力は暗示などのものには全く効果はないからな。物理や特殊攻撃の方しか発動を無効に出来ない」


「つまりは、何だ?あいつの能力は?」


 アスレは弓道寺の耳元に近づき言う。


「タルムの能力は催眠。つまり暗示だ。敵を操ることも可能だ」


 アスレは言った直後弓道寺から離れる。


「しかし、それならなぜ先ほどの戦闘では使わなかったんだ?使ったら勝てたろうに」


 弓道寺はアスレに聞く。確かにイナハルにはそういう耐性はないから催眠攻撃は普通に聞くものと弓道寺は思っていた。


「それはタルム自身が自分の能力の内容を忘れているからだよ」


「?どういうことだ?」


 アスレの言っている意味がわからなかった弓道寺はアスレに問う。


「タルムは自分自身に暗示をかけていてな。それの内容が自分の力を制限するのと自分が好きな催眠使いだと忘れることだ」


「なぜそんな面倒を?」


「タルムは自分の能力を嫌っていてな。そんな勝ち方はしたくないんだと。それを私とリーダーに相談しに来て、今の内容にすることで話しはついたんだ」


「自分の能力が嫌いとは変わっているな。しかしそいつの能力を使ったとしてあいつを止められるのか?」


「ああ。多分大丈夫。さてと、話は聞いていたなタルム!」


 アスレはハラサと話しているタルムに話しかける。


「あ、あっしは知らないです。それに能力を使う気は。使い方は覚えていませんし」


「大丈夫だ。今お前の眠れる力を解放してやる」


「だ、大丈夫です。あっしにはこの飛脚が・・・」


「だめだ。お前がその自慢の飛脚でテイクを止めようとか思ってるならやめておけ。殺されるのがオチだ。いいか、今から言う私の言葉を聞け」


「な、そんなのやってみないと・・・」


 タルムがしゃべっている途中でアスレはタルムに言う。


「能力解放、タルム。腕解放」


 ドクッン!
 タルムの体はアスレの言葉に反応し、タルムは一度うずくまる。


「かぁっは!はぁはぁはぁ。息が、はぁはぁはぁ。な、何だこれは!」


「そうか。久々に解放するから本気で忘れかけていたんだな。さぁ本気を出せ、タルム!我がアスレの名において本気を出すことを許す!」


 ドクゥドクゥドクゥドくゥ!
 タルムの体は少しの間震え、数十秒震えた後、雰囲気が少し変わる。


「あっしをだしたということはそれなりの状況なんだなアスレ?」


「ああ。テイクを止めるために力を貸してくれないか、本気のタルムよ」

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