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異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

テイクの見えない攻撃

「全く。おいはわざわざあなたにわかるように技名まで行ったやんすよ。なのにまだ分からないんでやんすか?」


「わかるわけないだろう!衝撃波をうっているわけではないだろうに」


 弓道寺が聞くと、テイクは軽く笑いながら


「種明かしはしないと言ったでやんす。さぁ頑張れでやんす」


 テイクはまた軽くチョップするようなそぶりをみせて、


「音撃・刃」


 シャ
 っとまた見えない斬撃の音だけが聞こえ、気づけば弓道寺の肩に命中し、切り傷ができる。


「く、どうすれば。音は聞こえるのにいつ斬られたか分からないなんて」


「ふ、この程度見きれぬようじゃおいの勝ちでやんすね。それじゃそろそろ決めさせてもらうでやんす」


 すぅーっと息を吸うテイク。


「これで終わりでやんすよ。音咆・哮」


 「あー」っと大きな声で叫び声をあげ周囲にテイクの声が響き渡る。
 遠くにいたダーラスたちでさえも耳を抑えるほど大きな声。


「これはやばいんじゃないかしら〜。耳を塞いでいても少し痛いわ〜。これじゃ負けたかもしれないわね〜」


 ダーラスはそう思いながら弓道寺を見るが、先程までいた場所に弓道寺の姿は見えなかった。


「あらあら〜。うるさすぎて耳がどうにかなって死んだのかしら〜?でも可笑しいわね〜死体くらいはあるはずだけど」


「姉さんどこを見てるの?リーダーはあそこにいるよ」


 ダークルンは指差す方向を見ると、テイクの後ろに弓道寺は立っていた。


「ば、バカな。なんでおいの能力が」


「ふん。元々そんなに効きはしないよ。お前の能力は音だろ?だからシャ!とか効果音のある攻撃をして見えない斬撃を出してたんだろ?誰だってわかるぞ」


「しかし、おいの能力がわかろうと今の攻撃は周囲に関係あるでやんす。現にそちらのお仲間はおいの技で耳を塞いでいたやんす」


「そいつはな・・・」


 弓道寺は両手で耳を塞ぎながら、テイクの背後に立っていた。


「なんのひねりもなくこいつらと一緒なことをしただけよ」


「でもおいの叫び声に耐えられるはずが、ましてやこんな近距離にいるでやんすのに」


「あー、だってお前、私が背後に立った瞬間叫ぶのやめたろ。なぜかは知らないが」


「それは人間の普通の反応でやんすよ!」


 次の瞬間、弓道寺は義足でテイクに蹴りを入れる。


「行くぞ、ギア1 ブーストレッグ・・・3倍!」


 蹴りをくらったテイクは後ろに吹き飛び、森の木に激突する。


「ぐふぅ!お、おいは、まだやれる。まだ負けるわけに」


「君は私相手によくやったよ。最初の音攻撃は本当に驚いた。そんな君に敬意をひょうし、次の一撃で決めてあげよう」


 テイクの前にたどり着くと弓道寺は義足のある足を大きく上にあげて


「3倍、かかと落とし!」


 振り下ろす!
 しかし、弓道寺の攻撃はテイクの体に当たる前に何かの壁のようなものに当たる。


「く、小癪な!」

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