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異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

ハラサの過去

「あいつは君らの思っている通り、能力者殺しのハラサだよ」


「そんなはずないだろう。能力者殺しは何十年も前に捕らえられたはずだ」


「たしかに君たちの言う通りハラサは捕らえられたな。この僕に」


「な!それは信じれるかもしれないが捕らえられたのは何十年も前でわしがまだ中年の頃じゃ。少なくとも体はあんなに若くないはず、なのにどうして」


 ハラサの方を見てイナハルは言う。イナハルは今歳は50代なので中年。つまりイナハルが30歳位の時にハラサは捕らえられたことになる。
 しかしハラサの体は若く、どう考えても20年代くらいの青年の体だった。


「勘違いしてもらっては困るがハラサは当時、5歳だ」


「は?5歳児が殺し、しかも大人を磔にして殺すなんて発想思いつかないだろ?」


「そうかもしれないな。5歳児ならそうかもしれない。しかしそこにもう1人大人がいたとすれば?」


「能力者殺しは2人いたということ?」


「いや1人だけさ。僕が捕らえた、いや違うな。殺したのは大人の方で少年の方は捕らえたと言えば正確だな。そしてその少年には名前がなかった・・・」


「つまり、それが今のハラサってこと?」


「そうだな。言うなれば2代目能力者殺しだ。あいつは」


「2代目・・・。なるほどならばあの若さにも納得がいく。しかしその場にいた能力者殺しはガスタが倒したのだろう?ならばやつは能力者殺しではないんじゃないの〜」


 ダーラスはガスタに言う。ガスタは違うと答え


「何が違うの〜。説明してもらえないかしら〜」


「そうだな簡単に言えば僕が殺した能力者殺しの息子なんだよ彼は」


「なんであなたがそんなことわかるの〜」


 ガスタに聞くダーラス。ガスタは


「それも簡単な理由だよ。彼が言っていたからね。俺は能力者殺しの息子だ。そして彼の使命を受け継いでいると」


「しかしそれでは矛盾してないか?なぜ彼は君たちを殺さない?」


 今度はイナハルがガスタに尋ねる。
 

「ふっ、ふははは!」


「何かおかしいのか?わしは変な質問をしたか?普通の質問しかしておらん気がするが」


「大丈夫よイナハル。おかしいのは多分彼だから。あなたは何もおかしくないわ。で、なぜ笑うのかしらガスタ?」


「あー、すまないね笑ってしまって。いや答えなくてもわかりそうな答えを聞いてくるものだからさ」


「して理由は?」


 イナハルが聞くとガスタは一言で表す。


「仲間だからだよ」


「なんだ能力者殺しでもさすがに仲間は狙わないのか」


「ああ。本人曰く、恩人には手を出さないとのことだ。もしも僕を殺そうとすれば逆に殺してくれとまで言っていた」


 ガスタはイナハルに説明すると、ダークルンとハラサのいる方角からすごい物音が聞こえてくる。


「そろそろ終わりかな?さーてハラサの勝ちか・・・。えっ?」


 ガスタはハラサの姿を見て驚いていた。

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