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異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

完全なる力の差

「ほう。そういえばお前の異能力は鏡だったな。しかし私はもうそれに怯える必要はないのだよ」


「へ、強がりだろ」


 理人は一度攻撃をやめた吸血鬼に対して鏡パネルを向ける。


「おれの目立つ為の光で死ね!鏡・・・」


「消えろ」


 吸血鬼はヴラドリオの能力であった杭を出現させ、理人が出した鏡パネルを破壊する。


「なっ!」


「さて体も温まってきたところだから少し本気を出そうかな」


 体の至る関節をぱきっ!ポキッ!と鳴らしながら吸血鬼は理人の前まで歩いて行く。
 そこでマリアルの安否を確認していた奴が吸血鬼の真横に現れ、


「行くぞ!とおりゃ!」


 顔面を蹴り、吸血鬼の顔をとばす。
 吸血鬼の顔は地面を転がり、肉体は立ち尽くす。


「無事か!鏡」


「な、なんとか。今の俺じゃあいつに勝てない。だから一時撤退だ。ガイアラン皇国に帰ろう」


「いや、お前は帰るといい。あそこに倒れているやつを背負って。私は時間を稼ぐ。あそこにいるやつも元に戻ってもらわなきゃならないからな」


 サポートマンは吸血鬼の首の取れた身体よりも奥の方に視線を送る。
 そこには吸血兵士となっているゲンが立っていた。


「いや、お前も一緒にひこう。あいつはやばすぎる。1人残れば必ず殺されるぞ」


「大丈夫さ。俺の名前通り俺はお前のサポートをするだけ。死ぬ気なんてさらさらないさ。ゲンを取り戻してうまく生き残って見せるさ」


 そんな都合の良いことがあるわけないだろうと理人が思うが確かにこの場には誰か1人が残らないと逃げられる保証もないことも事実だった。


「・・・わかった。でも約束してくれ。また生きて会うと」


「当たり前だ。ゲンを取り戻したら私の生きる理由ができる。だから私はゲンを取り戻して必ずお前と会おう」


 理人はマリアルのもとまで駆け寄り、身体を担ぐとその場から撤退する。
 その間に吸血鬼は再生していたが何故か理人たちには手を出さないでいた。


「なんのつもりだ?」


「何、こいつとの約束でな。マリアルは殺さないと。やつを今狙えば一緒に殺しかねないからな」


 吸血鬼はサポートマンに言う。


「お前ほどの実力なら鏡だけでも殺せるだろうになんのつもりだ?」


「君の覚悟に免じてあいつは逃がしてやるだけさ。でも君に相手をしてもらうのは彼じゃない。こいつだよ」


 吸血鬼は吸血兵士、ゲンをサポートマンの相手に選ぶ。


「貴様わざとか?」


「さぁ?ただの気まぐれさ。頑張ってこいつを倒せたらお前とこいつを両方とも逃がしてやるよ」


「本当だな?私がゲンを倒せばゲンを解放して私も逃してくれるんだな?」


「約束は守ろうじゃないか。そいつは解放したところで死体に戻るだけだからな」


 吸血鬼は笑いながら言うがサポートマンは


「たとえ死体になっていようとも貴様にあやつられているよりはましだよ。さぁやるか!」


 サポートマンは気合を入れてゲンとの戦いを始める!

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