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異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

進化する吸血鬼

「いいか。これはお前へのサービスだ。こんなこと普通はしないんだぞ。ありがたく思いな」


 吸血鬼はヴラドリオに言う。ヴラドリオはあまりのことに信じられずもう一度吸血鬼に聞く。


「ほ、本当にマリアルを解放してくれるんだな?」


「あぁ。お前の抵抗の強さには呆れたよ。自殺まで本気でしようとは。次やろうとすれば止められるかわからないからな。ではまず私がお前の身体に入る。一度娘と話す機会を与えてやる。ただしもし私を受け入れずに私の魂を潰そうとした場合、そこにいる吸血兵士にマリアルを殺してもらう。わかったか?」


「わかった。ならさっさと入れ」


 ヴラドリオは吸血鬼の魂を受け入れながら、理人たちに何も言わずに吸血鬼を受け入れることを伝えずにいることに後悔し、心の中で謝罪していた。


(すまない。鏡、カルナク。私の勝手な独断を許してくれ。お前たちの助けたい奴を救えることを願っているよ)


 吸血鬼の魂はヴラドリオの体に入り込み、マリアルはマリアルの意識で目覚める。


「父さん」


 マリアルはヴラドリオを呼ぶ。


「マリアル。どうか愚かな父親を許してくれ。お前を救う方法は今の所これしかないんだ。私が吸血鬼の魂を受け入れるしか」


「父さん!私は、もう吸血鬼を受け入れて父さんに殺されるつもりだった。だって父さんには迷惑かけてばかりだったし挙げ句の果てには帝国に捕まってしまって・・・」


 マリアルは泣きながらヴラドリオに謝る。


「仕方ないさ。お前も外の世界に興味があるのはわかっていた。可愛いからとお前を城にひた隠ししていた私が悪いんだ。だからお前は悪くないよ。私に罪悪感を感じなくてもいい。自由に生きなさい」


「そ、そんな。と、父さん」


 ボロボロとマリアルはヴラドリオの前で泣き続ける。


「ぐっ!どうやらもうお別れらしい。マリアル。私の可愛い娘。君の成長をいつまでも見守っているからね」


「と、父さん!」


 マリアルがヴラドリオを呼ぶと次の瞬間ヴラドリオの体に変化が生じる。
 手からの爪は伸び、口の両端から牙が生え、背中からは羽が生える。


「くっ、あっはっは!」


「き、吸血鬼!目覚めたか!」


 マリアルは身構える。しかし吸血鬼は


「そう構えるな。私は今気分がかなりいい。それにお前の父親とも約束したしな。お前は生かしてやる。どこへなりとも行くがいい」


 吸血鬼はマリアルに言うがマリアルは


「お願い!もう一度私の身体に入っていいから父さんの身体から出て行って!」


「こんな最高な身体手放すわけないだろう。しかし、目障りだな。逃げる気がないなら仕方ない。ヴラドリオ。許せよ」


 吸血鬼は、マリアルに軽く、バーラッシュ家の異能力、杭を使い、マリアルを少し後ろに吹き飛ばす。


「!かはっ」


 マリアルは近くの木に激突し、気絶する。


「軽く放ったつもりがこんなに威力があるとは。やはりこいつの身体は素晴らしい!」


 吸血鬼は自分の力に歓喜しているとそこに、2人組が現れる。


「おい!すごい物音がしたぞ!ここに吸血鬼がいるんじゃないか?」


 そう言って現れたのは吸血鬼を探す、理人とサポートマンだった。

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