異世界で目立ちたい!
吸血鬼の過去2
「なっ!」
 ザクッっとバーラッシュ王の放った杭は刺さったがアルカルナには当たっていなかった。
「なぜ儂をかばったばかもの!儂はもう老いて朽ちるだけ。貴様のような若者が儂をかばってどうするんじゃ!」
 アルカルナの部下がアルカルナを突き飛ばして、バーラッシュ王の杭をくらっていた。
「老いとかそんなのは関係ないっすよ。要はどれだけカスマ様に重宝されているかです。それにおいらじゃアルカルナ様のようなカスマ様の信頼を得られるような部下にはきっとなれません。だから、アルカルナ様、なんとしても生きて・・・」
「さっさと死ね」
 アルカルナの部下が喋っている時、バーラッシュ王はアルカルナの部下にとどめを刺し部下は息絶える。
「次こそは当てる」
 バーラッシュ王はまた杭を放つ。するとアルカルナの連れてきた部下たちがアルカルナのもとにまでより、アルカルナをかばう。
「な、馬鹿!やめろお前たち!儂はもうこのありさまなんだから無事なお前たちだけでも逃げて生き延びぬか!」
「それは無理なことですよ大将。それに大将は死んでいったあいつの言う通り生きなきゃダメな人だ。だからあんただけでも逃してみせる!」
 部下たちはアルカルナを必死にかばう。
「無駄だ。貴様ら束になってかかってこようとそこの魔族のじじいより弱いなら我には勝てぬ」
「勝つ気なんかサラサラねえよ。俺たちは大将を逃がせれば勝ちなんだからよ!」
 バーラッシュ王の杭攻撃は続き、アルカルナの部下は一人一人減っていく。数十人いた部下たちがあっという間に数名へと減っていく。
「もうやめてくれ部隊長。儂なんかのために・・・。頼むから逃げてくれ」
「無理な相談だって言ったろ大将。おい!そこの新入り!」
 呼ばれてビクッと反応するアルカルナの部下の1人。
「お前はアルカルナ様をなんとしてもカスマ様のもとへとお連れしろ。わかったな」
「そんな!部隊長!あなたはどうされるのですか!」
「決まってんだろ。言わせるなよ。お前に任せるのは心配だが、もう生き残りが俺とお前、そしてあと2人。若い奴に生きて欲しいと言うアルカルナ様の意見をくむとお前とアルカルナ様を逃すほかあるまい」
 部隊長は新入りとアルカルナを突き飛ばす。
「部隊長!はやまってはいけぬ!」
「アルカルナ様。どうかカスマ様に仕えて魔族の繁栄のために最後まで生きてください。しんいり!行け!」
 新入りはアルカルナを担ぎ、その場から逃げる。
「何をしている馬鹿者!はやく、はやくもといた場所に戻らぬか!」
「いえ戻りません!私たちはカスマ様のもとへと戻ります」
 そこから新入りはアルカルナの言うことを聞かず、カスマのいる魔族の城へと戻っていく。
 部隊長はアルカルナたちが見えなくなるを確認するとバーラッシュ王のいる方へと身体を向ける。
「では仕切り直しと行こうか。それにしてもなぜアルカルナ様を逃した?」
「王国に被害が出ぬのなら我は別に敵でも逃す。ただしけじめは必要。だからお前を殺すことで奴へのけじめは終わりだ」
「それはお前が決めるのかよ」
「そうだ。では安心して死ぬといい」
 ザクッザクッ!
 部隊長は抵抗したがあっさり殺され、王国は勝利を喜びその日は宴をあげた。
 ザクッっとバーラッシュ王の放った杭は刺さったがアルカルナには当たっていなかった。
「なぜ儂をかばったばかもの!儂はもう老いて朽ちるだけ。貴様のような若者が儂をかばってどうするんじゃ!」
 アルカルナの部下がアルカルナを突き飛ばして、バーラッシュ王の杭をくらっていた。
「老いとかそんなのは関係ないっすよ。要はどれだけカスマ様に重宝されているかです。それにおいらじゃアルカルナ様のようなカスマ様の信頼を得られるような部下にはきっとなれません。だから、アルカルナ様、なんとしても生きて・・・」
「さっさと死ね」
 アルカルナの部下が喋っている時、バーラッシュ王はアルカルナの部下にとどめを刺し部下は息絶える。
「次こそは当てる」
 バーラッシュ王はまた杭を放つ。するとアルカルナの連れてきた部下たちがアルカルナのもとにまでより、アルカルナをかばう。
「な、馬鹿!やめろお前たち!儂はもうこのありさまなんだから無事なお前たちだけでも逃げて生き延びぬか!」
「それは無理なことですよ大将。それに大将は死んでいったあいつの言う通り生きなきゃダメな人だ。だからあんただけでも逃してみせる!」
 部下たちはアルカルナを必死にかばう。
「無駄だ。貴様ら束になってかかってこようとそこの魔族のじじいより弱いなら我には勝てぬ」
「勝つ気なんかサラサラねえよ。俺たちは大将を逃がせれば勝ちなんだからよ!」
 バーラッシュ王の杭攻撃は続き、アルカルナの部下は一人一人減っていく。数十人いた部下たちがあっという間に数名へと減っていく。
「もうやめてくれ部隊長。儂なんかのために・・・。頼むから逃げてくれ」
「無理な相談だって言ったろ大将。おい!そこの新入り!」
 呼ばれてビクッと反応するアルカルナの部下の1人。
「お前はアルカルナ様をなんとしてもカスマ様のもとへとお連れしろ。わかったな」
「そんな!部隊長!あなたはどうされるのですか!」
「決まってんだろ。言わせるなよ。お前に任せるのは心配だが、もう生き残りが俺とお前、そしてあと2人。若い奴に生きて欲しいと言うアルカルナ様の意見をくむとお前とアルカルナ様を逃すほかあるまい」
 部隊長は新入りとアルカルナを突き飛ばす。
「部隊長!はやまってはいけぬ!」
「アルカルナ様。どうかカスマ様に仕えて魔族の繁栄のために最後まで生きてください。しんいり!行け!」
 新入りはアルカルナを担ぎ、その場から逃げる。
「何をしている馬鹿者!はやく、はやくもといた場所に戻らぬか!」
「いえ戻りません!私たちはカスマ様のもとへと戻ります」
 そこから新入りはアルカルナの言うことを聞かず、カスマのいる魔族の城へと戻っていく。
 部隊長はアルカルナたちが見えなくなるを確認するとバーラッシュ王のいる方へと身体を向ける。
「では仕切り直しと行こうか。それにしてもなぜアルカルナ様を逃した?」
「王国に被害が出ぬのなら我は別に敵でも逃す。ただしけじめは必要。だからお前を殺すことで奴へのけじめは終わりだ」
「それはお前が決めるのかよ」
「そうだ。では安心して死ぬといい」
 ザクッザクッ!
 部隊長は抵抗したがあっさり殺され、王国は勝利を喜びその日は宴をあげた。
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