異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

その頃のカルナクたち

  その頃、カルナクと別れ真っ直ぐにアワルディア帝国に向かっていたヴラドリオは


「なんてことだ。真っ直ぐ行けばアワルディア帝国に着くと行っていたのに」


 ガイアラーの森に入ってから真っ直ぐに歩いていた。
 だがなアワルディア帝国につけずにいた。


「まさか私が迷うとは。不覚!」


 ヴラドリオは1人森の中を徘徊する。
 

「むぅ。カルナクの後をおうにも少し時間がたっているしな。別ルートを探してみるか」


 ヴラドリオは森の中を新しい道を探して探索を始めた。






 その頃の理人は


「ゲン!ゲン!意識を取り戻してくれ!」


「無駄だ。死んだ奴が喋るわけないだろ。意識は完全にない。体だけを我が能力であやつているわけだからな。声などかけても無駄だよ!」


 理人はなんとかゲンを止めようとしていたが、死体を動かされているだけなのでゲンに呼びかけても反応はしない。


「こいつをやすらかに眠らせてやりたいがこいつの能力も使えるんだろう?」


「そりゃもちろんこの死体の能力は使えるさ。なんなら使ってあげようか?」


 吸血鬼はゲンの体を操る。
 するとゲンの能力、幻影が現れる。


「ならばこちらも能力でおうせんするまで!」


 理人は能力の鏡を出す。


「!鏡の能力だと。くっ。吸血兵士よ我がもとに戻れ!」


 吸血鬼はゲンを自分のもとへともどし、後退し始める。


「な、何故奴らが有利なのに撤退を・・・。まさかこの能力が?」


 理人は自分の出した鏡を見る。


「あの吸血鬼、まさか鏡が弱点?いやまさかな」


 理人は吸血鬼がとりあえず逃げてくれたことに感謝し、その場で休息をとることにした。


 その時、理人が鏡を出した時に逃げていた吸血鬼は。


「まさか奴が鏡を使う能力者だとはな。鏡だけなら怖くはないが光が出て来てしまえば流石の私も無事ではすまない。たまたま探索していたらすごく使えそうなやつを見つけたからそいつを吸血鬼化させて実験できたのはいいが、あの鏡で光が反射されたりすれば私には勝ち目がないかもしれない。これは戦略的撤退だ。また暗がりにいなければな」


 吸血鬼は森の中を高速で移動する。
 すると森の中でさまよっていたある男とぶつかる。


「痛っ!てめぇ!前見て歩きやがれ」


 吸血鬼は言うがぶつかった男は何も言わず、ただ歓喜していた。


「てめぇ。何俺を見て泣いていやがる?」


「なんでって随分口悪くなったねマリアルちゃん。私が誰かわからないのかい?」


 吸血鬼とぶつかったのはヴラドリオだった。

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