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異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

ガイアラーの森の異変

 吸血鬼となったマリアルはガイアラーの森を拠点に冒険者を襲っていた。
 しかし、吸血鬼は日が昇る。もしくは太陽の光などあるところでは行動できないため、森の木の木陰を利用して活動していた。
 そのため不意を突かれる冒険者が多く、マリアルは冒険者の血を吸い着々と力をつけていた。


「せっかく蘇ることができたんだ。たとえ小娘の体であろうと、こうして血を吸いつつければきっとあのダーランマも倒せるだろう。魔王様がいない今私はあんな妖精族などに使える気は無い。たとえ魔王様の使いになったとしてもよ。この私は自由を謳歌するのみ」


 この吸血鬼は意外とわがままである。






 その頃、ガイアラーの森へ入った理人たちはひたすらまっすぐ道通りに進んでいた。


「ヴラドリオさん。道なりにまっすぐ進んでいるだけですがこれじゃもしも敵に見つかればいい的ですよ?」


「かまわん。アワルディアに行くにはまっすぐの方が近いのだろう?ならばまっすぐ行くだけよ。できが出れば我らで相当すればよかろう。自信がないのかカルナクよ?」


 ヴラドリオはカルナクに言う。カルナクは別に自信がなかったわけではないがなぜかは分からないが嫌な予感がしていた。


「何か嫌な感じがするんです。ヴラドリオさんだけじゃない。みんな気をつけろ・・・よ?」


 とカルナクが後ろを振り向くとヴラドリオとカルナクの後についてきていたはずの理人、実里、ガイがいつのまにかいなくなっていた。


「ヴラドリオさん!いつのまにか後ろにいたはずの3人がいません!」


「子供じゃないんだからちゃんと後で合流するだろう。私は急いでいるんだ。あいつらはおいて先に行く」


 ヴラドリオはそういい先に進むがカルナクはヴラドリオの後をついて行かないでいた。


「どうしたカルナク?なぜついてこない?」


「・・・私はあの3人についてきて欲しいと依頼しました。その3人がいなくなったのなら私が責任を持って探すのが道理です。ヴラドリオさんが探さないのなら私は1人で探しますのでどうぞお先に進みください」


「仕方ないか。すまないが私は急ぐので先にアワルディア帝国に向かう。次に会うときは互いにアワルディア帝国で会えればいいな」


「そうですね。ヴラドリオさんご武運を」


「そっちこそ。無事合流して再開するのを願っているぞ」


 ヴラドリオはそう言ってそのままアワルディア帝国に進み、カルナクは来た道を戻って理人たちを探しに向かった。

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