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異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

ダーランマ、妖精族を裏切る

 妖精王の部屋に再び訪れたダーランマは妖精王ダルナンテにもう一度考え直して欲しいのでダルナンテに異議を申し立てた。


「父上!やはり考え直してもらえないでしょうか!確かに私はダーラスに比べれば魔法などのめんでは劣っているかもしれませんが器としては私の方ができております。それにダーラスは幼いので判断などに関してはまだ危うく感じます!」


「だからお前が妖精王補佐としてつくんだろうが。それにお前にはもう器という利点しかない。ダーラスにはお前が補佐について色々たくさんのことを助言すればいいだろうが。兄の言うことならやつは素直に聞くだろう。これ以上この話はなしだもう決定事項だからな」


 ダーランマは不可解な言葉を聞いて、耳を疑った。まさか自分に器しか利点がないなどとダルナンテが言うからである。


「父上。私にはもう器としてしかようがないと。妖精王は諦めろと言うのですか!父上がどんな魔力が弱かろうと私を次期妖精王と幼少児に約束して下さったではありませぬか」


「子供の夢を潰すやつがどこにいるというのだ。お前はもう現実を受け止められる男だろう?いい加減に妖精王は諦めろ。用はこれだけか?ならば私はまた出かけるからさらばだ」


 妖精王はそう言ってダーランマとの話を終えると妖精王の部屋から出た。


「ダーランマ君?聞こえるかな。私には今の君の気持ちがわかるよ。自分の才能の無さに絶望しているんだろう。ならば私が力をかそう」


 妖精王の部屋の地下からまた声がダーランマの心に聞こえた。


「お前の力を借りれば俺は強くなれるのか?」


「無論だとも。我を誰と心得ている魔王だぞ。ただし力を借す条件はわかっているな?」


「ああ。お前の封印の一部を解くんだな。で俺は何をすればいい?」


「簡単なことよ。我が貴様に力を与えるからそれでこの妖精の里を破壊しろ。そうすれば我の封印の一部が解ける」


 ダーランマは魔王の言うことに耳を疑った。


「魔王さん。もし俺があなたに力を与えられてそれを実行すればあなたもただでは済まないんじゃないですか?」


「我なら無事だよ。我の本体は別のところに封印されているゆえにな。この里が滅べば貴様がこの前見た我の封印の一部が解ける。だから里を滅ぼすのに貴様が妖精族を裏切る覚悟があるならば我の力の一部、そして我が部下の血を少し与えよう」


 部下という単語を聞いて今は関係ないんじゃないかと思っていたダーランマだが、それについて魔王は


「我は封印が完全に解けてもすぐに行動はできぬ。だから我が部下の精鋭の血を貴様に与えて、そいつらの器も探して欲しい。それで貴様には妖精族を裏切る覚悟はできているか?」


「もう私は父に従う義理はない。だから力をくれ!こんな弱い私はもう嫌なのだ!全てを凌駕できるほどの力を魔王様」


 魔王は身体がないので表情といった感情は出せないがすごく喜ばしい気分だった。
 こうして魔王によってダーランマは力を与えられ、精鋭部隊、7つの戦士の血が入ったものを渡された。

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