異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

アムライの腕について

「はぁー。戦闘させたのは私ですが少しひやひやしましたよ。まさかテムルナが死ぬと思うとは」


「仕方ないですよ。リーダー、テズルカがあれだけ攻撃が当たったのは俺も初めて見ました。あんなに攻撃をくらって頭にきたんでしょうね、リーダーは」


 アワリオがひやひやしている中、ベルナがテズルカについて説明していた。


「そんなに強いのかい?テズルカ君は」


「俺が切り裂き隊のリーダーになるのは譲りたいくらいですね。実力的に言えば。でもリーダーは実力があっても今後の生活とかに関する方はからっきしなんで」


 今までどんな生活をして来たか聞いてみたかったアワリオだが、それを語りたくないくらいにテズルカに生活を任せた時の恐怖があったのか、ベルナは気づかぬうちにブルブル震えていた。


「そんなに恐怖するほどテズルカ君に生活は任せられないのかい!?」


「あの時はまじで経営なんで死ぬかと思いましたよ、、、。むしろリーダーあんな生活でよく生きれたなと尊敬するくらいですよ。内容は言いたくありませんが」


 ベルナとアワリオが話している間に落ちついたのかテズルカがアワリオのもとまできて


「すいません。実力をはかるつもりがあまりにも舐め過ぎてしまい、逆に負けそうになったのでイラッときて殺しそうになりそうでした。でもよくわたしの最後の攻撃が当たれば死ぬとかわかったんですかね?そういう察知能力でもつけたんですか?」


「残念ながら、私アワリオはそんなに優しくないのでそこまではつけておりませ〜ん。まぁそんなわけで彼は強いから仲良くしてあげてね」


 アワリオはそう言って、テムルナの実験成功を確信していたが今の実戦でテムルナが異能力を使わなかったのでそれを見れなかったのが残念だった。






 テムルナが目覚めた頃、ダーランマは帝王の間でアムライに用があるからそちらに向かうという連絡を受けて、アムライを待っていた。


「全く。人が素敵な腕をつけてやったというのにまだ文句でもあるのかなやつは。喜んでたからいいと思うんだが。うーむ」


 ダーランマは帝王の間で考えていると、しばらくしてアムライが訪れた。


「ダーランマ様。忙しいとこ悪いな」


「いや。構わんよ。部下の悩みを聞くのは上に立つものの常識だからな。で何用だ?」


 アムライはダーランマに自分につけられた。黒い腕を見せた。


「もちろん。私が聞きたいのはこの腕についてですよ。この私の腕の使い方、応用の仕方を軽く教えて欲しくて。色々試していたのですがこの腕、コントロールが難しくて」


 ダーランマはアムライに与えた腕について詳しく説明することにした。

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