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異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

商店街の異変

「これが私の過去、私が人を不幸にすると思い始めたきっかけだよ」


 過去の話をしたチリンは言った。理人はいまいち理解できないでいた。


「何で秋月がそれで自分を不幸な子だと思うんだよ?別に不幸な子とか思わなくてもいいじゃないか」


 理人はそう言ったが、続けてチリンは理人に対して言う。


「確かにこれだけじゃ普通は思わないよ。これを理由に私は友達を作るのをやめたの。でも私と友達になりたい人がいてね、しばらくその人と仲良くしたんだ。でもその人もしばらくして事故にあったんだ。だから私に関わると不幸が訪れると、その日以来言われ続けたんだ」


チリンは続けて理人に言い、それを聞いた理人はどう言えばいいか分からずしばらく黙って、チリンもしばらく黄昏ていた。








 チリンが過去の話を理人にしている間、ガイアラン商店街に見知らぬ人が歩いていた。


「ふっふっふ。こんなにたやすく侵入できるなんてな。」


 怪しい格好の男は言う。


「これでアワリオ様の言った命令を実行することができる。さぁここまでコンパクト化できたモンスターを見せてやる!そして手始めにこの商店街からガイアらん皇国の内側を破壊してやるぜ」


 男は自分の服の胸にあるポケットから小さな生き物を出した。


「このヘビガメでこの街を壊す‼︎」


そう言って小さい状態のヘビガメを放ち、男は高くてヘビガメの動きが見えるところまで逃げていく。
ヘビガメはとぼとぼ歩き商店街の人が見えないところあたりを歩いていた。
 そこに1人の若い青年が現れ、ヘビガメに近づく。


「何だこのちっこいモンスターは可愛いの〜」


と持ち上げて愛でていた。するとヘビガメはその青年の指を食いちぎる!


「ぎゃぁぁぁぁ‼︎なんだこのモンスター、僕の指を食いちぎりやがって、この野郎!」


 と反対側の腕で殴りかかったがその時にはもう遅く、ヘビガメは食いちぎった指を食べ、急成長し、その青年の身長をあっという間に超えた。
 そしてその青年は次の瞬間頭を食べられ、青年は何が起こったかも分からないまま死に、ヘビガメはその死体を食べた後商店街へ出た。
 ヘビガメは商店街に現れた瞬間、破壊活動を始め悲鳴が響き渡った。






 そして、黙り込んでいた理人は口を開こうとした時、チリンは言った。


「ねぇ!!鏡くんなんか商店街側が何か騒がしくない?」


そうチリンが言った時、ガイアラン皇国全体に放送が響き始める。


「皆、ガイアラン王である。落ち着いて聞いてほしい。今商店街の方でモンスターが暴れているという報告があった。騎士団だけでは人数が足りない為にギルドの冒険者たちも手伝ってほしい。頼む」


 そう言ってガイアラン王の放送が終わった。
 次の瞬間、チリンは商店街側に走り出し、理人もそれを追いかけていた。


「秋月!お前は避難していろ。武器も何も持ってないんだから危険だ!」


 理人がチリンに言った時、チリンは


「いやだ!私が関わったせいでまた人が死ぬかもしれない。そんな時私だけ避難するのはいやだもん。だから私も手伝う!それに鏡くんには期待してるから」


と理人に言い、理人は仕方ないと思いながら、チリンとともに商店街へ向かった。

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