異世界で目立ちたい!
チリンの過去
 チリンに相談に来ていた理人は、商店街からでて城下の広場に来ていた
「相談って何?私は早くバイトに戻りたいから手短にね」
 チリンは理人にそう言った。理人はそれがチリンがかなり無理しているように見え、自分の相談よりまずチリンのことを聞こうと考えていた。
「何でそんなにバイトに打ち込んでるんだ?マールン草原に行って帰って来てからずっと休まずバイトしてるらしいじゃないか。あんなにこの異世界に来てから怖がってたお前らしくないよ。一体どうしたんだ?
」
 理人にそう聞かれたチリンは怒りながら
「少し私と旅したからって私を知った気にならないでよ!私だっていつまでも怖がってばかりじゃいられない。それに私のせいで実里先輩と別れてしまったんだから私は罰せられなきゃいけないんだ、、、」
 チリンは未だに実里の行方不明を自分のせいにしていたらしい。理人はそこでチリンに
「種賀谷の件はお前だけのせいじゃないさ。それにゴーレムに追われたなら俺だってそうする。仕方のないことなんだからいつまでもそう自分を追い込むなよ」
 そうチリンに理人が言った時、チリンは取り乱して理人に言った。
「だから数ヶ月私といたくらいで私を知った気にならないで!私といるといつも誰かに不幸を与えてしまう、、、私は昔からそういう子なの」
 チリンは理人に向けて言った。理人は異世界召喚に巻き込んでしまったこともあり、チリンに迷惑をかけているのを少しは責任として感じているのでチリンの話を聞くことにした
「じゃあわかった。秋月お前の過去のこと聞かせてくれないか。それでお前も少しはスッキリするかもしれない」
 理人はチリンに言い、チリンは
「私に話があって来たんじゃないの?」
と理人に聞いたが、理人は 
「まぁお前が話すことで少しは楽になれるかもしれないし、それにこの異世界に巻き込んだのは事実だからな。話ぐらいは聞いてやるよ。で俺の話はそのあとだ。まぁお前がよければだかな」
 チリンは笑いながら
「鏡くんも変わってるね。いいよ聞かせてあげる私が不幸な子だってことを。それで私と一緒にいたいか考えるのもありだからね」
 チリンは自分の過去について理人に喋り始めた。
 10年前の秋月チリンは喜怒哀楽の激しい子で怖いもの知らずだった。そんなチリンに大の親友がいた。棚川柳という少年である。柳は成績優秀であり暗い子でまるでチリンとは正反対の子であったがチリンはそんな彼を羨ましいと思っており、勇気を持って話しかけてみたら意気投合し、2人はかなりの仲良しになっていた。
「チリンちゃん今日は何の話をしようか」
柳はチリンに言い、チリンは
「今日はとりあえず雑談していましょう。柳との話しは楽しいからいつまでも喋っていられるわ」 
 チリンは笑顔で柳に喋りかけており、それを柳は嬉しく思っていた。そうして何気ない会話を数時間していると柳の親が迎えに来て
「何してるの柳‼︎その子とは遊んじゃダメって言ったじゃない‼︎早く帰るわよ‼︎」
 柳はそういわれ、チリンに謝って親に手を引かれる前にチリンに紙を手渡し、手を振って別れた。そして紙には
「明日はまた場所を変えて喋ろう。場所は明日また伝えるから」
と紙に書いてあり、チリンはワクワクしながらその日は家に帰った
 チリンはこの時、柳に悲劇が起こることをまだ知らなかった。
「相談って何?私は早くバイトに戻りたいから手短にね」
 チリンは理人にそう言った。理人はそれがチリンがかなり無理しているように見え、自分の相談よりまずチリンのことを聞こうと考えていた。
「何でそんなにバイトに打ち込んでるんだ?マールン草原に行って帰って来てからずっと休まずバイトしてるらしいじゃないか。あんなにこの異世界に来てから怖がってたお前らしくないよ。一体どうしたんだ?
」
 理人にそう聞かれたチリンは怒りながら
「少し私と旅したからって私を知った気にならないでよ!私だっていつまでも怖がってばかりじゃいられない。それに私のせいで実里先輩と別れてしまったんだから私は罰せられなきゃいけないんだ、、、」
 チリンは未だに実里の行方不明を自分のせいにしていたらしい。理人はそこでチリンに
「種賀谷の件はお前だけのせいじゃないさ。それにゴーレムに追われたなら俺だってそうする。仕方のないことなんだからいつまでもそう自分を追い込むなよ」
 そうチリンに理人が言った時、チリンは取り乱して理人に言った。
「だから数ヶ月私といたくらいで私を知った気にならないで!私といるといつも誰かに不幸を与えてしまう、、、私は昔からそういう子なの」
 チリンは理人に向けて言った。理人は異世界召喚に巻き込んでしまったこともあり、チリンに迷惑をかけているのを少しは責任として感じているのでチリンの話を聞くことにした
「じゃあわかった。秋月お前の過去のこと聞かせてくれないか。それでお前も少しはスッキリするかもしれない」
 理人はチリンに言い、チリンは
「私に話があって来たんじゃないの?」
と理人に聞いたが、理人は 
「まぁお前が話すことで少しは楽になれるかもしれないし、それにこの異世界に巻き込んだのは事実だからな。話ぐらいは聞いてやるよ。で俺の話はそのあとだ。まぁお前がよければだかな」
 チリンは笑いながら
「鏡くんも変わってるね。いいよ聞かせてあげる私が不幸な子だってことを。それで私と一緒にいたいか考えるのもありだからね」
 チリンは自分の過去について理人に喋り始めた。
 10年前の秋月チリンは喜怒哀楽の激しい子で怖いもの知らずだった。そんなチリンに大の親友がいた。棚川柳という少年である。柳は成績優秀であり暗い子でまるでチリンとは正反対の子であったがチリンはそんな彼を羨ましいと思っており、勇気を持って話しかけてみたら意気投合し、2人はかなりの仲良しになっていた。
「チリンちゃん今日は何の話をしようか」
柳はチリンに言い、チリンは
「今日はとりあえず雑談していましょう。柳との話しは楽しいからいつまでも喋っていられるわ」 
 チリンは笑顔で柳に喋りかけており、それを柳は嬉しく思っていた。そうして何気ない会話を数時間していると柳の親が迎えに来て
「何してるの柳‼︎その子とは遊んじゃダメって言ったじゃない‼︎早く帰るわよ‼︎」
 柳はそういわれ、チリンに謝って親に手を引かれる前にチリンに紙を手渡し、手を振って別れた。そして紙には
「明日はまた場所を変えて喋ろう。場所は明日また伝えるから」
と紙に書いてあり、チリンはワクワクしながらその日は家に帰った
 チリンはこの時、柳に悲劇が起こることをまだ知らなかった。
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