ある夏の怪談!

内野あきたけ

そして、彼らの深淵に喝采あれ。

「止められた!?」
麗之助と藤四郎は目を見開く。


「強いな。だが、この刃が通れば、貴様は消滅だ」
悟一は一層、業丸に力を込める。


しかし、奴は逆にその力を利用し、するりと回転した。
ハッっとした瞬間、悟一は奴に飲み込まれた。


人形の原型を留めていない黒い影がいくつも重なり、彼を攻撃するのだ。


「早い!」
悟一は叫んだ。が、


「寂滅為楽!!」
そういって、手を降り翳すと、その邪悪な「闇」の部分がたちどころに晴れてゆく。


そして業丸を構えたその先には生き霊の鼻の頭があった。
「終わろう」


彼は、一気に業丸を降り降ろしだが、生き霊の腕によって弾かれる。


次の瞬間、藤四郎の目の色が変わった。
「業丸の刃を通さない!?そんなハズはない‼」


「まだだ‼」
彼は再び、攻撃するのだが、生き霊の方が速かった。


悟一は回し蹴りをくらい、その場に倒れた。
「………強い。マジな方で、結構キツイ」


だが、生き霊は容赦無く悟一を踏みつける。
苦し紛れに彼は業丸を振り上げると、光の波動は奴に届く。


ダメージが入った手応えがあった。
「どうかな?」


だが、生き霊はその攻撃をもろともしない。
ゆっくりと、歩き出す。











「ある夏の怪談!」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「現代アクション」の人気作品

コメント

コメントを書く