ある夏の怪談!
『第六感が疼く!』の怪③
そして汐里は、麗之助の家を後にした。
待ち受けているのは、心霊現象が頻発する例の部屋だ。
燃えるように輝く夕日が空を染める頃となった。
汐里は部屋に入る。
次の瞬間、汐里は黒い影に足を捕まれた。
ひんやリとした手が彼女の足を握り潰しそうになる。
「んん?おかしいな。確かに怖くて恐ろしいけど、それが嫌だとは感じない。今は黒い影に足を捕まれているだけって感じ。ただ在るがままの状態だ」
汐里は思った。
「そしてこの悪霊。とても精神的なレベルが低い。この悪霊だけじゃなくってあらゆる悪霊はとても精神的なレベルが低いわ」
汐里はそれが心の奥で感じられた。
次の瞬間、彼女は奇妙な体験をする。
悪霊が、その冷たい腕が、何とも素晴らしい物に見えるのだ。
美しいとすら感じるのだ。
「慈悲の気持ちが、沸き上がってくる」
そういう感覚になったとき、汐里は全ての恐怖から解放された。
いや、恐怖や苦しみを感じる必要性が無くなったのだ。
宗教ではない。思い込みでもないし、正しい事とか、凄い事とかでもない。
まして答えでも無かった。
それは全てを越えた精神状態だった。
次の瞬間、部屋の悪霊が吹き飛ばされた。
汐里の周りの悪霊が汐里の精神状態に感化されたのであろうか?
そして全ての悪霊が光となって消えて行ったのである。
待ち受けているのは、心霊現象が頻発する例の部屋だ。
燃えるように輝く夕日が空を染める頃となった。
汐里は部屋に入る。
次の瞬間、汐里は黒い影に足を捕まれた。
ひんやリとした手が彼女の足を握り潰しそうになる。
「んん?おかしいな。確かに怖くて恐ろしいけど、それが嫌だとは感じない。今は黒い影に足を捕まれているだけって感じ。ただ在るがままの状態だ」
汐里は思った。
「そしてこの悪霊。とても精神的なレベルが低い。この悪霊だけじゃなくってあらゆる悪霊はとても精神的なレベルが低いわ」
汐里はそれが心の奥で感じられた。
次の瞬間、彼女は奇妙な体験をする。
悪霊が、その冷たい腕が、何とも素晴らしい物に見えるのだ。
美しいとすら感じるのだ。
「慈悲の気持ちが、沸き上がってくる」
そういう感覚になったとき、汐里は全ての恐怖から解放された。
いや、恐怖や苦しみを感じる必要性が無くなったのだ。
宗教ではない。思い込みでもないし、正しい事とか、凄い事とかでもない。
まして答えでも無かった。
それは全てを越えた精神状態だった。
次の瞬間、部屋の悪霊が吹き飛ばされた。
汐里の周りの悪霊が汐里の精神状態に感化されたのであろうか?
そして全ての悪霊が光となって消えて行ったのである。
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