東方幻想録

ノベルバユーザー299032

東方幻想録 〈1〉

12代目博麗の巫女が亡くなってから2日後…


妖怪の賢者『八雲紫』は新しい巫女を
見つけたと。幻想郷全土に知らせた。


皆はそれを聞き、驚きながらも安心した。


それからは平和な日々を過ごせると…
誰もがそう思っていた。


だが─


ある日。突然人里に外の世界から来た
妖怪達が暴れ出した…


すぐさま駆けつけ、巫女である『霊夢』は
暴れ回る妖怪達を酷い有様へと
姿形を変えた…


皆はその光景を見て、巫女を─”霊夢”を
疎み、畏れ始めた…


【博麗神社】
外の世界から来た妖怪達を退治した
霊夢は、返り血の着いた巫女服を
身に包みながらも、境内へ向かっていく…


境内に入ると、霊夢の帰りを待っていた
紫や式神の藍が境内にいた。


「…ただいま。紫。」
霊夢は辛そうに、それでも優しく微笑んだ


「……霊夢…」
紫は今にも泣きそうな顔でこう言った。
「おかえりなさい。」


紫は、霊夢の着ている巫女服を見ると、
すぐさま藍にこう言った。


「藍。霊夢の着ている巫女服を
取り替えなさい。」
と、紫は藍に言った。


「わかりました。霊夢さん、寝間着へ
着替えて下さい。」
と、霊夢に言った。


「分かったわ。」


────少女着替え中────


「…霊夢。辛いでしょう?」
紫は、哀しそうに霊夢に向かって言った。


「…うん。」
霊夢は俯きながら、そう言った。


「そう…よね。ねぇ、霊夢。
貴方さ。”新しい戦闘ルール”を
作ろうと思ったことある?」


                            ─続く

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