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(´・ω・`)

65.小さな術者たち

「レイスだ!」
「はい。レイスです」
「間に合ってよかったぁ」
「そうですねぇ」

避難した国民と騎士達の元へ戻ると、ライとランが駆け寄ってきた。
カイのように焦りもなければ緊迫感もない。いつも通りの彼らだ。

「なに、あの隕石ってお前らの仕業?」
「うん!僕が隕石落として」
「私が操作した。レイス達の影引っ張って動かしたのも私」
「あ……そう。ありがとな…」
「うん」

確かライが占星術士でランが影遊びだったっけ?
2人とも本来の使用用途と随分かけ離れた使い方するんだなぁ。
どこの占星術士が占いせずに隕石落とすんだよ…。

振り返ると、そこには見るも無残な獣の死骸が潰れていた。
威力は言うまでもないが、落下範囲がとんでもなく広い。ランが影を抑えて動きを止めていようがいまいが、これから逃げることは無理だったろう。
………勢いで壊した壁の修理費も凄い額になってるだろうが、請求されたらどうしよう…。

まぁいずれにせよここら一帯の獣は跡形もなく消された。
今のでしばらくは襲ってこないだろうし、俺らは他の応援にでも行くとしよう。

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