No title
55.大会2日目
翌日。
全員が一戦ずつ戦ったことで半分に減ったとはいえ、会場のほとぼりが冷める気配はなかった。
それぞれに駒を進めていた俺達は、昨日と同様に屋根上で観戦しながら雑談している。
「昨日のブラギさん凄かったな!」
「それな。模範みたいな剣筋だった」
「お前ら化物組はいいよなぁ他人の試合考える余裕あって」
「大丈夫!ニビも凄かった!」
「うん!凄かった!」
「そっか…ありがとな2人共…」
ニビが2人に慰められて苦笑を浮かべる。
俺もそう思う。
狩りとか戦闘に身を置くことが多かったからか、少なくとも俺達と出会った時よりは確実に強くなっている筈だ。
本人に言ったらとんでもなく嫌そうな顔をしそうなので言わないが。
「どんどん行くよー!次は……おっ!エントリーナンバー22番と…?」
そうこうしている内に、フォルセティアの口からニビの番号が呼ばれる。
彼はすくっと立ち上がり、助走の為に少し後ろに下がった。
「ちょっと行ってくるわ」
「おー頑張れー」
「いってらー」
「頑張ってね!」
「ね!」
俺達の声援に応えるように困ったような微笑を浮かべた後、彼は直接リングまで跳んだ。
頭上から現れた対戦者に、観戦者が冷やかしを入れる。
ニビは相当恥ずかしかったらしく、顔を紅く染めて俯いていた。
「偶に可愛いとこあるよなアイツ」
「わかる。丸くなったよな随分」
「ニビの顔真っ赤だー」
「イチゴだー」
本人が聞いてないことをいい事に、屋根上では彼に対する煽りのオンパレードが開催されていた。
「あ、始まった」
「ライ、ラン。イチゴくんの戦いっぷりをしっかり目に焼き付けとこうな」
「「はーい」」
突如イチゴくんと化したニビの戦闘は、実にほのぼのとした状態で始まってしまった。
全員が一戦ずつ戦ったことで半分に減ったとはいえ、会場のほとぼりが冷める気配はなかった。
それぞれに駒を進めていた俺達は、昨日と同様に屋根上で観戦しながら雑談している。
「昨日のブラギさん凄かったな!」
「それな。模範みたいな剣筋だった」
「お前ら化物組はいいよなぁ他人の試合考える余裕あって」
「大丈夫!ニビも凄かった!」
「うん!凄かった!」
「そっか…ありがとな2人共…」
ニビが2人に慰められて苦笑を浮かべる。
俺もそう思う。
狩りとか戦闘に身を置くことが多かったからか、少なくとも俺達と出会った時よりは確実に強くなっている筈だ。
本人に言ったらとんでもなく嫌そうな顔をしそうなので言わないが。
「どんどん行くよー!次は……おっ!エントリーナンバー22番と…?」
そうこうしている内に、フォルセティアの口からニビの番号が呼ばれる。
彼はすくっと立ち上がり、助走の為に少し後ろに下がった。
「ちょっと行ってくるわ」
「おー頑張れー」
「いってらー」
「頑張ってね!」
「ね!」
俺達の声援に応えるように困ったような微笑を浮かべた後、彼は直接リングまで跳んだ。
頭上から現れた対戦者に、観戦者が冷やかしを入れる。
ニビは相当恥ずかしかったらしく、顔を紅く染めて俯いていた。
「偶に可愛いとこあるよなアイツ」
「わかる。丸くなったよな随分」
「ニビの顔真っ赤だー」
「イチゴだー」
本人が聞いてないことをいい事に、屋根上では彼に対する煽りのオンパレードが開催されていた。
「あ、始まった」
「ライ、ラン。イチゴくんの戦いっぷりをしっかり目に焼き付けとこうな」
「「はーい」」
突如イチゴくんと化したニビの戦闘は、実にほのぼのとした状態で始まってしまった。
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