精霊術士の英雄譚
第53話 褒美
僕は今日、国王に呼ばれていたので王城に馬車で向かっていた。何故僕が馬車に乗っているかと言うと飛んだ方が早くつくのでメイド達が馬車の準備をしてくれていたが、
「飛んでいくから別に馬車なんていらないよ!」
と、言ったのだがそれを聞いていたユーリに、
「ショウ。流石にそれは駄目ですよ。今までと違って今のショウは、国の上級貴族です。ちゃんと自覚を持ち貴族らしい振る舞いをしなければなりません。しかも今から王城に向かうのですよ。それなのに馬車で行かなかったら、「馬車も買えないのか?」と、馬鹿にされますよ」
「そ、そうなんだ。ごめん。ユーリ、僕は貴族に対して知識が全くないからこれからも教えて」
「はい。勿論ですよ」
「ありがと。なら、1人で行くつもりだったけどユーリもついてきてくれる?」
「初めからそのつもりですよ」
「そうだったんだ。安心したよ、馬車だったら王都までどの位かかるの?」
「半日位ですかね」
「結構かかるんだね」
「馬車にしては結構早い方ですよ。 飛んで行くとどの位の時間でつくんですか?」
「5分?」
「とても早いんですね。流石ショウって感じです。ここで長話してもなんですから取り敢えず馬車に乗りましょう」
こうして僕とユーリは馬車に乗ると意外と振動が無くて驚いていると、
「どうかしましたか?」
「いや、意外と揺れて無くてびっくりしてたんだよ」
「この馬車はお金がかかってますからね」
「どの位かかってるの?」
「平均年収の10倍位ですかね」
「80万エルもかかってるの!」
「はい。馬車はしっかりしていないと舐められてしまうので」
「貴族ってめんどくさいね」
「そうですね。しかしショウは、新興貴族で国王陛下に可愛がられているのでちょっかい出してくる馬鹿はいないと思いますけど」
「そうなんだ。まぁー気をつけるね」
「それがいいですね」
などと話しながら半日かけて王都に着いた。その日はめっちゃくちゃ高そうなホテルの最上階にユーリと一緒に泊まることになった。気まずかったが、最上階と言うこともありとても広い部屋でベッドが2つ以上あったので安心した。そして、日が変わると高級感満載の朝食が部屋まで運ばれ、食べ終わると身支度をして王城に向かった。僕達は王城に着くと馬車から降り徒歩で謁見の間まで連れていかれた。そこには国王がいて、
「ショウ!久しぶりだの」
「お久しぶりです?」
「早速本題に入るが褒美は何がいい?」
「本当に早速ですね。では、お金が欲しいです」
「よかろう。でも、なぜだ?金ならいっぱい持っておると思うが」
「僕は、領主になったのでその街を発展される義務があります。その為にはお金が足りません。なのでお金が欲しいんです」
 
「「ノブレス・オブリージュ」と言う言葉か、それは転移前の国の言葉か?」
「はい」
「そうか。よかろう。なら、褒美として1億エルを贈呈する。そして、お前に英雄騎士の称号を与える」
「有難く頂戴致します」
「この金でスポイルを発展さしてくれ」
「任せてください!それと陛下、質問していいですか?」
「良いぞ」
「英雄騎士の称号はどのような称号なのですか?」
「1代限りだが、公爵と同じ階級をする。そして、自分で軍を持つことを許可する。もしこの称号を貰った者が領主なら、ある程度の自治を認める」
「物凄い称号ですね。僕が貰っても良いのですか?」
「勿論だ!」
「なら、有難く頂戴致します」
「これで褒美の件は終わりだ。次にショウ、お前転移前は学生だったんだよな?」
「はい。そうですが」
「なら、この国の学校に通うつもりは無いか?」
「えっ?いいんですか?」
「勿論だ。お前と一緒に転移した仲間の中に学校に通っている者もいるしな」
「是非行きたいです!」
「分かった。ただし条件があるぞ。お前は今国で1番注目を浴びているから、王立第1学校の貴族科にユーリと通ってもらう。そして、リナにも通って貰ってもいいが、内政科に通ってもらう。これが条件だ」
「はい!大丈夫です!お金はどうしたらいいですか?」
「王立は完全に無料だ。まぁー、その代わり殆どが裏口だが」
「そ、そうなんですね学校はいつからですか?」
「準備が出来次第いつでもいいぞ!そして、家については俺が手配しておく」
「ありがとうございます」
「これで今回の件は終わったな。学校生活楽しめよ」
「分かりました。ありがとうございます」
僕は、謁見の間を出てユーリと合流し、馬車に乗りスポイルに帰った。その時に称号の事を話した時はとても驚いていた。なんでも、
「それ、この国が200年前に敗戦まじかになった時に勝利に導いた。将軍以来の称号ですよ!」
だ、そうだ。ユーリがあそこまで興奮していたのでよっぽど凄いのだろう。あと、学校の事は勿論大丈夫だった。
「仕事は大丈夫なの?」
と、聞いたら、
「男爵の人達とメイドが殆どしてくれるので私はやる事が無いんですよね。悲しいです」
と、言われたので安心した。それと貴族科について聞いて見たのだが、
「将来貴族の家を継ぐものしか入れなく普通の授業は殆どしなく街の勉強、上に立つ者のあり方などといった珍しい授業をするそうだ。あと貴族はプライドが高い人が多いので1番喧嘩が多いクラスだそうだ」
「んー、トラブル無かったらいいけど」
このショウの期待は少し違った意味で裏切られてしまう。
「飛んでいくから別に馬車なんていらないよ!」
と、言ったのだがそれを聞いていたユーリに、
「ショウ。流石にそれは駄目ですよ。今までと違って今のショウは、国の上級貴族です。ちゃんと自覚を持ち貴族らしい振る舞いをしなければなりません。しかも今から王城に向かうのですよ。それなのに馬車で行かなかったら、「馬車も買えないのか?」と、馬鹿にされますよ」
「そ、そうなんだ。ごめん。ユーリ、僕は貴族に対して知識が全くないからこれからも教えて」
「はい。勿論ですよ」
「ありがと。なら、1人で行くつもりだったけどユーリもついてきてくれる?」
「初めからそのつもりですよ」
「そうだったんだ。安心したよ、馬車だったら王都までどの位かかるの?」
「半日位ですかね」
「結構かかるんだね」
「馬車にしては結構早い方ですよ。 飛んで行くとどの位の時間でつくんですか?」
「5分?」
「とても早いんですね。流石ショウって感じです。ここで長話してもなんですから取り敢えず馬車に乗りましょう」
こうして僕とユーリは馬車に乗ると意外と振動が無くて驚いていると、
「どうかしましたか?」
「いや、意外と揺れて無くてびっくりしてたんだよ」
「この馬車はお金がかかってますからね」
「どの位かかってるの?」
「平均年収の10倍位ですかね」
「80万エルもかかってるの!」
「はい。馬車はしっかりしていないと舐められてしまうので」
「貴族ってめんどくさいね」
「そうですね。しかしショウは、新興貴族で国王陛下に可愛がられているのでちょっかい出してくる馬鹿はいないと思いますけど」
「そうなんだ。まぁー気をつけるね」
「それがいいですね」
などと話しながら半日かけて王都に着いた。その日はめっちゃくちゃ高そうなホテルの最上階にユーリと一緒に泊まることになった。気まずかったが、最上階と言うこともありとても広い部屋でベッドが2つ以上あったので安心した。そして、日が変わると高級感満載の朝食が部屋まで運ばれ、食べ終わると身支度をして王城に向かった。僕達は王城に着くと馬車から降り徒歩で謁見の間まで連れていかれた。そこには国王がいて、
「ショウ!久しぶりだの」
「お久しぶりです?」
「早速本題に入るが褒美は何がいい?」
「本当に早速ですね。では、お金が欲しいです」
「よかろう。でも、なぜだ?金ならいっぱい持っておると思うが」
「僕は、領主になったのでその街を発展される義務があります。その為にはお金が足りません。なのでお金が欲しいんです」
 
「「ノブレス・オブリージュ」と言う言葉か、それは転移前の国の言葉か?」
「はい」
「そうか。よかろう。なら、褒美として1億エルを贈呈する。そして、お前に英雄騎士の称号を与える」
「有難く頂戴致します」
「この金でスポイルを発展さしてくれ」
「任せてください!それと陛下、質問していいですか?」
「良いぞ」
「英雄騎士の称号はどのような称号なのですか?」
「1代限りだが、公爵と同じ階級をする。そして、自分で軍を持つことを許可する。もしこの称号を貰った者が領主なら、ある程度の自治を認める」
「物凄い称号ですね。僕が貰っても良いのですか?」
「勿論だ!」
「なら、有難く頂戴致します」
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「はい。そうですが」
「なら、この国の学校に通うつもりは無いか?」
「えっ?いいんですか?」
「勿論だ。お前と一緒に転移した仲間の中に学校に通っている者もいるしな」
「是非行きたいです!」
「分かった。ただし条件があるぞ。お前は今国で1番注目を浴びているから、王立第1学校の貴族科にユーリと通ってもらう。そして、リナにも通って貰ってもいいが、内政科に通ってもらう。これが条件だ」
「はい!大丈夫です!お金はどうしたらいいですか?」
「王立は完全に無料だ。まぁー、その代わり殆どが裏口だが」
「そ、そうなんですね学校はいつからですか?」
「準備が出来次第いつでもいいぞ!そして、家については俺が手配しておく」
「ありがとうございます」
「これで今回の件は終わったな。学校生活楽しめよ」
「分かりました。ありがとうございます」
僕は、謁見の間を出てユーリと合流し、馬車に乗りスポイルに帰った。その時に称号の事を話した時はとても驚いていた。なんでも、
「それ、この国が200年前に敗戦まじかになった時に勝利に導いた。将軍以来の称号ですよ!」
だ、そうだ。ユーリがあそこまで興奮していたのでよっぽど凄いのだろう。あと、学校の事は勿論大丈夫だった。
「仕事は大丈夫なの?」
と、聞いたら、
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