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精霊術士の英雄譚

夢見る少年

第36話 初テイム

僕とレイは今山の中で歩いていた。何故歩いているかと言うと、エリアルが、飛んで行くのに翔が飽きたため、気分転換に魔物を倒しながら歩いていた。


「ショウさんって物凄く強いんですね」


「強いのは、僕ではなくてウェスタとエリアルだよ」


「ウェスタとエリアル?あっ!精霊様のことですね」


「うん、ウェスタ、エリアル、レイに挨拶してあげて」


「わかった〜よろしく〜レイ〜」


「えっ?これって精霊様の声ですか?」


「そ〜だよ〜エリアルはねぇ〜まだはなせないけど〜ウェスタは〜はなせるよ〜」


「そうなんですね。よろしくお願いしますウェスタ様」


「よろしく〜」


「よし、挨拶も済んだし、レベル上げも兼ねて魔物狩りを続けようか」


「まぁー魔物狩りをするのは、ショウさんだけなんですけどね」


「確かにそうだね」


「なんでまだレベル上げしたいの?充分強くない?」


「僕はソロでダンジョンを踏破して、豪邸に住むことが、夢なんだ、だからかな?」


「そうなんだ、いい夢だね、将来その豪邸に招待してね」


「もちろん!沢山の精霊とお迎えするよ!」


と、会話しながらショウは、魔物狩りをした。因みにショウは、スキル【略奪】を使っていない。理由は、【略奪】には、1つ欠点があるからだ。その欠点とは、スキルを任意で略奪可能だが、相手が持っているスキルを知っていないと略奪が、出来ないからだ、なので、略奪をしたいなら、鑑定する必要があるので、ショウと、レイは鑑定スキルを持っていないため、略奪が、出来ていない。
因みに、今ウェスタが、焼き払っている魔物は、平均レベル80位の魔物である。どのくらいのレベルかと言うと、SSSランクでは、ギリギリソロで倒せて、SSランクだと最低四人のパーティーを組まないと話にならないぐらい強さだ。


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その頃王都では、


「まだ、ショウが、見つからんのか!」


「はい。申し訳ございません。手がかりは見つけたんですけど」


「何故、手がかりを見つけとるのに見つけられん!もう、3日も経っているんだぞ!」


「陛下、手がかりの事で1つ、御報告が、ございます」


「なんだ、言え!」


「はい。ショウ様は、陛下と別れたあとそのまま彼が泊まっている宿屋に帰り、ダンジョンでは無く、街の外で狩りをしていたそうです。そして、アレク伯爵にスカウトされたそうです。そして、翔様が断ると、激怒し、次の日に、亜人を使用して、暗殺を決行したそうです。亜人が帰って来てないため、ショウ様は、確実に生きているそうですが、それから、1度も目撃情報すら無く、消えてしまいました」


「そうか。分かった。宿屋には、行ったんだよな?あの女は、ショウのことを知らんのか?」


「はい。頑なに「私はショウが何処にいるか知りません」と、仰っています。流石にショウ様のご友人なので、拷問する訳には、行きませんでした」


「そうか。分かった。アレクの事は確実なのか?」


「はい。拷問をして、吐かせています。そしてアレク伯爵の奴隷からも、1部話を聞いていた物がいて、告発していましたので、確実かと思われます」


「そうか。分かった。今すぐアレクを連れて来い。処罰する」


「分かりました」


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その頃森の中では、ショウと、レイと、大怪我をした、1匹の狼が、いた。


「レイ。これは、今すぐ治療しないと、やばいよね?」


「そうですね。高位の治癒魔法でないと、間に合わないでしょう。私は治癒魔法を使えないんですけど、ショウさんは使えますか?」


「使ったこと無いから分からないけど、エリアルに聞いてみる」


(エリアル。治癒魔法使える?)


と、エリアルに聞いてみると、狼が淡い緑の光に包まれ、大怪我が、完治した。


「凄いですね。あんなに大怪我が、治るなんて、流石精霊術士様ですね」


「凄いのは、エリアルだよ。ありがとねエリアル」


「ショウ〜エリアルがね〜もうすぐ〜しんかするよ〜」


「えっ?いつ頃か分かる?」


「ん〜?よる〜?」


「そっか。報告ありがと今日は、夜ふかししないとね」


と、話していると、狼が起き上がり、ショウの足元に来て、


「キュ〜ン」


「ん?どうしたんだ?」


「キュ〜ン」


「もしかしたら、テイムして欲しいのかも知れませんよ?」


「キュ〜ン!」


「でも、テイムの仕方知らないよ?」


「合意があったら、出来るとか?」


「そっか。やってみる」


(狼さん。僕とこれから一緒に冒険して)


《神獣フェンリルをテイムしました》


「えっ?」

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