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精霊術士の英雄譚

夢見る少年

第25話 冒険者登録

僕達が、ダンジョン都市スポイルに着くと、王都よりも熱気に溢れていた。露店が多く、人が沢山いて、祭りかと勘違いする程だった。


「スポイルって凄いね。流石ダンジョン都市って感じだね」


「そーだな、俺も初めて来たが、こんなに賑わっているとは、思った無かったぜ」


「利奈は、これからの生活が、楽しみだよ!」


「そっか。ここが新しい拠点に、なるんだもんね」


「おう!それより、今日の寝床さがさねぇーとな!」


「初日に、野宿とか絶対に、嫌だからね」


「そうだね。まず、宿を探そうか」


「そうだな」


「賛成!」


「利奈は、部屋分けた方がいい?」


「えっ?別に分けなくていいよー。だって翔とも2人で生活してたし」


「そっか。なら、一部屋で、大丈夫だね」


「うん!」


と、話していると、宿屋を見つけたので入り、


「いらっしゃいませ。何部屋用意しましょうか?」


「一部屋で」


「何日泊まりますか?」


「取り敢えず、10日で」


「はい。畏まりました。値段は、1万エルに、なります」


「はい。あっそれとご飯は、付いて来ますか?」


「はい。申請してくれたら、朝昼晩無料で提供します。今日は、夜ご飯からですが、どうします?」


「お願いします」


「はい。では、3人前用意してますので好きな時間に来てください。それと、部屋の鍵です。部屋は、2階の1番手前です」


「分かりました。ありがとうございます。よし、行こっか」


「おう!」


「はーい」


と、部屋に入った。部屋の大きさは、僕達が暮らしていた部屋の半分位で、3人だと広々と、使える位の大きさで、風呂、キッチンも完備されていたので普通にいい部屋だった。


「良い部屋だね」


「確かにな、それにご飯無料は、本当に凄いぞ」


「この位の大きさが丁度いいね。前の部屋は、大きすぎだよね」


「そうだね。そして、今日のこれからの事話そうと思うけどいい?」


「いいぞー」


「いいよー」


「僕は、今から冒険者ギルドに、行って、冒険者登録してくる。ローザさんと、利奈は、行くとこある?」


「いや、特に無いな」


「利奈は、疲れたから部屋で待機」


「そっか。なら、僕だけだね。終わり次第帰って来るよ」


「行ってらっしゃい」


「バイバイ!翔」


と、言い宿屋から出て、僕は、冒険者ギルドに行った。スポイルの冒険者ギルドは、王都よりも大きかった。流石ダンジョン都市だなぁー。と、思いながら、ギルドに入ると、酒場があり、その奥にカウンターが、あった。どうやら、配置は、同じようだ。僕は、酒場から物凄く視線を感じたが、無視してカウンターに、向かった。そうしたら、カウンターの女性が、


「僕?どうしたの?ダンジョン冒険者に、なる為には、まず、Sランク冒険者に、ならないといけないから頑張ってね」


と、まるで小学生に、言うように言ってきたので、


「えっ?」


と、訳が分からなくなっていると、


「だからね。ダンジョンに憧れるのは、分かるけど、僕は、まだ若いから、普通の冒険者から頑張ってね」


と、言ってきた。僕は、僕の事をSランク冒険者と、思っていないと思ったので、


「えっ?あのー。僕、Sランク冒険者何ですけど?」




「はいはい。なら、ギルドカードを見してくれる?」


「あっ、はい。どうぞ」


「本当にSランクのギルドカードだね。なら、今までどんなモンスターを倒して来た?」


「リトルウルフを数体だけです」


「僕、ギルドカードの偽装は、とても重罪になるんだよ。今回は、許してあげるからもうしたら駄目だよ」


と、僕が犯罪者のような言い方をしてきたので、


「えっ、本当ですよ!」


「なら、証拠は、ありますか?Sランク冒険者なら、二つ名とかありますよね。二つ名教えて下さい」


「あっ、はい。一応【魔法王子】と、呼ばれています」


「えっ?」


「だから、【魔法王子】です。やっぱり知られてませんでしたか」


「いやいや、ちょっと待って。あの最上級魔法を無詠唱をしたり、空を飛んだりした。【魔法王子】?」


「あっ、はい。一応無詠唱で出来ますが」


「今までの御無礼大変申し訳ございませんでした。どうか許して下さい」


「何でそんなに口調変えているのですか?」


「いや、だって将来のSSSランク冒険者確定の方に小学生扱いしてしまったので」


「あっ、その事は、気にしないで下さい。それより登録できますか?」


「あっ、はい。これの登録書に、名前を書いてくれたら大丈夫です。職業とかは、任意なので書かなくても大丈夫です」


と、渡された登録書は、名前、レベル、職業、出身地などが、あったが、僕は、名前だけを書いて渡した。


「はい。これで確認出来ました。これが、ダンジョン冒険者のギルドカードです」


と、ダンジョン冒険者のギルドカードを、渡してくれた。


(よし、明日からダンジョン攻略頑張るぞ!)

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