JKのアタシが異世界転移したワケなんだけど、チートなのは相方の方でした

なゆた

第8話 『異世界暮らし!』

 新しい朝が来た、希望の朝だ。喜びに……喜びにぃ……あれ?
 その後の歌詞、何だったっけかな? 覚えてないや……。まぁ、いっか!


 窓から差し込む朝日でアタシは眼を覚ました。
 ベッドから立ち上がって、うーんと大きく背伸びをする。
 テレサさんが昨晩、『乾きましたから、畳んでおきましたよ』と置いていってくれた自分の制服に袖を通す。
 洗濯機も電気アイロンもないはずなのに制服には皺一つない。
 テレサさん、クリーニングの天才なのでは?
 などと考えつつ、部屋の隅にある備え付けの鏡台を覗き込んで身だしなみを整えた。


 異世界に来て最初に迎えた朝だ。これからローナ村での新生活が始まる。
 そう考えると、断然気が引き締まった。


「おはようございます」

「あら、おはよう。まだ寝ていて良かったのに」

 部屋を出て、昨晩皆で夕食を食べたリビングを通り抜け、キッチンへと向かう。
 夕食前に一通り、家の中を案内されたので場所は把握している。 
 朝食が出来上がったら起こしに行ったのに、とキッチンから笑顔のテレサさんが顔を出した。
 パンの焼ける良い匂いと鍋をかき混ぜる音がする。不覚にもお腹がなりそうになった。

「何か、早く起きちゃいました。お手伝いします」

 腹の虫が鳴き出す前にアタシはキッチンへと足を踏み入れた。
 するとそこにはもう一人、昨日振りに見る人物がいた。

「マスター、おはようございます。良くお眠りになれましたか?」

「おはよう、フジサキ……って、アンタその格好、どうしたの?」

 テレサさんの隣でポーカーフェイスのまま、鍋をかき混ぜつつ、そつのない挨拶をするフジサキ。
 アタシより早起きとか、一体何時に起きたんだコイツ。   
 いや、それよりもだ。ツッコミたいことがある。
 フジサキを見た瞬間、危うく吹き出すところだった。
 フジサキの現在の服装は何故かスーツに白のフリルエプロンという出で立ちだった。
 ミスマッチにも程がある。キッチンに立っているその姿が違和感しか発していない。


 マジでやってんのか、それ? 出勤前のサラリーマンだってそんな格好しないぞ。
 コメディなの? 朝から一発ギャグをかまさなきゃいけないノルマでもあるの?
 ギャップ? もしかして、ギャップ萌え狙ってる?

「テレサ様が用意して下さりました。これでしたら万が一、食材や汁物が跳ねても服飾品を汚しません」

「朝食の準備を始めようと思ったら起きていらっしゃったの。お手伝いを買って出てくれたんだけど、せっかくのお洋服が汚れちゃうから結構よって断ったの。そしたら『でしたらエプロンを貸して頂けませんか?』って……フジサキさん、男の方なのに手際が良くて驚いたわ。おかげで助かっちゃった」

 ウフフとはにかんだ様に笑うテレサさんと、どこかドヤ顔のフジサキが顔を見合わせていた。
 エプロンの用途は間違ってない……間違ってないけどさぁ。
 いや、テレサさんが助かったと言うなら、何も言うまい。
 良くやったフジサキ、アタシは出鼻を挫かれたけどな。


 その後、ロイズさんも起きてきて4人で食卓を囲んだ。
 昨日も思ったのだが、フジサキは当たり前のようにパンやスープを食べ、『おかわりいかが?』と聞かれると、『お願い致します』とスープをおかわりしている。
 食べても大丈夫なのか? 元携帯端末機だけど……擬人化したから、身体の構造は人間と一緒なのだろうか? 
 ドラ●もんがドラ焼き食べたり、ご飯食べたり、ホン●クこんにゃく食べるのと同じなのかな? 謎だ……。
 おっと、そんなことよりもロイズさんに頼み事があったんだった。

「あの、ロイズさん」

「ん? 何かな?」

 こうしてアタシは、昨晩考えていた事をロイズさんに話したのだった。



   ***



 ローナ村で過ごし始めて、1週間が経った。
 初めての事だらけで、初日から3日間くらいは本当に忙しかった。
 ロイズさんに『アルバイト……お仕事がしたいんです』と食事の時に話した。
 すると、『恩人に労働などさせられない』とか『我々に遠慮などせずに、ゆっくり過ごして欲しい』と散々言われたが、最終的にはあちらが折れた。
朝食の後、ロイズさんに連れられてアタシとフジサキは村の中心にある広場に向かった。
 そこには村の人々、全員が集まっていた。
 その大勢の前に立ち、ロイズさんがアタシとフジサキの紹介を始めた。

「こちらにおわすお方は、言い伝えにある《終末の巫女》様とそのお使いのフジサキ様である! 巫女様は枯れた水源を復活させてくださった。今一度、皆で感謝の言葉を捧げるのだ」
 ロイズさんのその言葉で、集まった人々から感謝の言葉と拍手喝采が起こった。

 いや、だからアタシは《終末の巫女》じゃないんだってば……。
 投げかけられる思い思いの感謝の言葉に、どうしようと動揺しているとロイズさんが両手を挙げ叫ぶ人々を宥めた。

「巫女様の功績を讃え、今日は村を上げて歓迎の宴を行う! 皆、準備を始めよ!」

 初日はロイズさんのこの一言で、村人全員が参加する《終末の巫女》様を歓迎する宴が開かれた。村のメインストリートが美しく装飾され、広場には大量の食事と酒が用意された。さらに宴のために牛一頭を潰したらしい。
 伝染病や魔物の被害で減ってしまった貴重な家畜なのに、申し訳ない気持ちになった。


 飲めや歌えやの宴会状態になった広場。
 たくさんのテーブルが並べられた最前列に、一段高い主賓席が設置され、アタシとフジサキはそこに座らされた。
 村の人々が代わる代わるやって来て挨拶をしてくれたり、賛辞や感謝の言葉を言われたり、用意されたグラスに酒を注がれた。
 未成年だから、お酒はちょっと……と遠慮していると、この世界では15歳で成人らしく、酔った年配の村人に『俺の酒が飲めないのか』状態で飲まされた。
 隣村の特産品だというブドウ酒は香りが良く、程よい甘みがあって調子に乗って飲みすぎてしまった。
 宴は、夜まで続いたがロイズさんの鶴に一声でお開きになった。
 ベロベロに酔って誰彼構わず絡みに行っていたアタシは、フジサキに回収されたらしい。


 全然、覚えてない……お酒って怖い。
 酒は飲んでも、飲まれるなだな。これからは気を付けよ。


 翌日、2日目。
 昨日の浴びるような飲酒で、アタシは酷い二日酔いになった。
 激しい頭痛と吐き気で、ベッドから起き上がることが出来ずテレサさんとフジサキに交代で看病された。
 働き口を探すはずだったのにその日一日、何もする事が出来なかった。
 いきなりの計画倒れでアタシは凹んだ。不甲斐無くて泣きたくなった。
 二度と深酒はしないと心に誓って、その日は終わった。


 そして、3日目。
 この日からアタシのアルバイト計画はスタートした。
 当たり前だが、この村にハローワークなんてものはない。
 そこでロイズさんに案内されながら村人達の家々に『何か仕事はないか?』と尋ねて回った。
 かと言って、アタシは農業も出来なし、家畜の世話も馬車を引くことも出来ない。
 チート能力がないのは確認済みなので、村の自警団の人達に混ざって魔物を追い払うなんてのも無理だ。足手纏いになるのが眼に見えている。
 何もできないアタシは、ぶっちゃけ力不足な存在だ。
 こう考えてみるとチート能力で勇者とか魔術師をやって、生計を成り立ててる転生主とかトリッパーの皆さんは凄いと思う。


 尊敬しちゃうな……なりたいとは思わないけど。


 それに村人皆が『巫女様に仕事をさせるなんて』と言って遠慮されてしまった。
 それでもしつこく、『働きたいんです!』とアタシは食い下がった。
 同名のやっぱり異世界トリップをしてしまった小学生が、顔面が異様にデカいお湯屋の女社長に『ここで働かせてください! ここで働きたいんです!』って、必死に直談判した気持ちが痛い程分かった。
 ロイズさんの説得のおかげで、村人さん達が私にもできそうな3つの職案を持ち寄ってくれた。
 早速、意気揚々と職場体験に乗り出した……所までは良かった。


 まず最初に家畜の世話にチャレンジしてみた。
 牛みたいな生き物の寝床に干し草を敷こうとすれば、集団で追いかけ回され、鶏の産んだ卵の回収しようとすれば、手の甲を赤く腫れるまで突かれる始末。


 2つ目の候補、機織り仕事にも果敢に挑んだ。
 だがしかし、糸をよれば、太さが所々違う使い物にならない糸を大量生産し、複雑な機織り機の動きを覚えきれず、知恵熱を出して寝込んでしまった。


 祈るように最後の仕事、草むしりにも挑戦したが……それも駄目だった。
 原因は、草むらから飛び出してくる猫ほどの大きさもあるバッタだった。
 アタシは虫が苦手だ。人畜無害だと言われても元の世界では見たこともない超巨大昆虫が大量に飛び出してくる草むらに近づくことすらできなかった。


 どの仕事もことごとく撃沈。せっかく、村人さん達が選んでくれた仕事なのに……。
 ロイズさんやテレサさん、さらにはフジサキまでもが「誰だって、最初は上手くいかないものです」と慰めてくれたが、素直に受け入れることができなかった。
 あまりの不甲斐なさにその晩、涙で枕を濡らしたのは言うまでもない。


 お仕事、想像以上に難しかった。
 村人さん達に迷惑かけたし、やらなくていい仕事を増やしてしまった。
 バイトなんて、楽勝楽勝! ちょちょいのちょい、余裕で出来るっしょ! と高を括っていた自分が恨めしい。
 罪悪感で押しつぶされそうになった。

「ぐぎぎぃー! 思ってたんと、ちがーうッ!」

「マスター、ご不満はともかく、その不愉快な奇声は控えてください。近所迷惑です」

「主人に対して、辛辣かよ! 奇声上げるなって方が無理な話だから! もっと、こうさ! 転移ヒロインって、優遇されるんじゃないの? 村の人達には悪いけど、貴族のお屋敷でイケメン達に囲まれて、ドキドキでウハウハな逆ハーレム日常を送るんじゃないの? アタシだけ、始まりの村で足止め食らって、ギリ貧アルバイト生活スタートって……不公平じゃない!?」

「……ご自身をヒロインだと思っていらっしゃったことに驚愕です」

「だから、なんで辛辣!? 異世界転移して、村人から《終末の巫女》って呼ばれてるんだよ? どっからどう見たって、ヒロインじゃん!」

「マスター。辛いお気持ちは分かりますが、もっと現実に目を向けてください」

「むぎぃいいッ! 自分がイケメンでチート能力待ってるからって上から目線なんかー?」

「千里の道も一歩からですよ。さあ、今日も頑張りましょう!」

「頑張りましょう! じゃねーよ。おい、コラ。話と目を逸らすんじゃねぇ」

 たくさんの人達からの応援と励まし、助言を受けたアタシは打たれ強さのレベル(体感)だけが上がった。
 大いなる目標のため、諦めず、コツコツと涙ぐましい努力を続けた結果――ついにアタシは念願の仕事に就く事に成功したのであった。



 ***



 朝起きると、まずはテレサさんを手伝って朝食を作る。
 朝食後、任せてもらった家の掃除をする。
 それが調度終わる頃、村全体に午前10時を告げる鐘の音が響く。


 さぁ、ここからがアタシの《仕事》の始まりだ。


 テレサさんに『行ってきます』と挨拶をして家を出る。
 自分で作った大まかな村の地図を持ってチェックの付いた家を訪問する。
 ドアをノックして挨拶をすると、大体女性が出てきて『こんにちは、巫女様。よろしくお願いします』と子供を送り出す。
 最年少で乳離れをしてヨチヨチ歩きが出来る2歳、最年長で9歳の子供達が全部で12人ほど集まる。
 この村では子供は10歳になると立派な働き手として両親の手伝いをする。
 だからアタシが面倒を見るのは9歳までの子供だ。
 2歳の子を負んぶして、アタシは子供達とワイワイ話しながら広場に向かう。
 

 アタシが始めた仕事、それは託児所だ。
 村の広場で子供達の相手をする。農作業や家事で忙しい親御さんに代わって、子供達の面倒を見るのだ。
 これならアタシにも出来ると提案して半ば強引に通した。
 それに子供達だけで遊んでいて、うっかり森に近づいてしまい魔物に襲われたと言う悲惨な事件もあったようで、誰かが眼を光らせておけばその様な事態も回避できる。


 我ながら名案だと思う。


 行きかう村人達に挨拶をしながら広場に到着。
 アタシは子供達に元の世界の童話を聞かせたり、一緒に遊んだり、喧嘩やどこかに行ってしまわない様に監視する。
 そこに1時間ほど遅れて、フジサキがやって来る。
 フジサキは、ロイズさんの秘書を務めてもらうことにした。
 朝一の事務仕事を手伝ってからアタシに合流する。
 フジサキの事務は、丁寧かつ迅速で漏れが全くないとロイズさんに大好評だ。
 と言うのも、2日目の夜にフジサキがアタシの部屋にやって来て驚くべき事を口走ったのだ。
 テレサさんが入れてくれた自家製ハーブティーが入ったカップを危うく落すところだった。

「マスター、この世界の言語の習得が完了いたしました」

「え? それってつまり……文字を覚えたって事? マジで?」

「はい。習熟度100%でございます」

「ど、どうやって覚えたの?」

 何それ、凄い……。淡々と『文字を覚えた』と断言するフジサキに、アタシは二日酔いもだいぶ治まった体で詰め寄った。
 フジサキは片手に持っていた本をテーブルに置いて、座るように促した。
 アタシが言われるがままに椅子に座るとフジサキも向かい合って席に着き、徐にほんのページを捲ってその中の一文を指差した。

「マスターもご存知のように、この世界の言語は日本語と発声が全く同じでございます。そこから考察し、この文章を単語で区切り、さらに同じ使い回しをされている物を挙げていきました。そこからある程度意味を予想した上で内容を予測致します。それを何通りも繰り返し、言い回し、構成に無理のない文章を組み立てました。結果……文章の解読に成功いたしました」

 ごめん、詳しく説明してくれたんだと思うんだけど……アタシには半分も理解できなかったわ。
 つまり、あれだよね。要約すると、フジサキはこの世界の文字が読めるようになった! で良いんだよね?

「凄いじゃん、フジサキ。でもさ、解読が間違ってるって事は?」

「ロイズ様に文章の内容を確認致しましたところ、解読したものと一致しました」

「そうかぁ……でかしたフジサキ。褒めて遣わすぞ」

「ありがたき幸せ」

 冗談で言ったつもりだったんだけど、付き合ってくれるんだね。
 アタシが腕を組んでそう言うと、フジサキは本をそっと閉じて恭しく頭を下げた。
 どうやらこの3日間、フジサキはロイズさんから書物を借りて夜が空けるまで解読作業を一人黙々とこなしていたらしい。
 フジサキが夜なべして、猛勉強してくれた……。
 ん? て、ことはフジサキは三徹、不眠不休だったって事? それって大丈夫なの?
 
「私には生物に必要不可欠である《睡眠》と言うものを摂らずとも、生命活動には全く支障を来たしませんので、ご心配には及びません」

 アタシが心配になって聞いてみると、そんな抑揚の無い答えが返ってきた。 
 眠れない身体ではなく、眠らない身体のフジサキ。
 一体、どう言う構造になっているんだろう。また一つ、謎が増えた。


 これで文字が読めないと言う問題は解決した。
 アタシはフジサキにロイズさんの手伝いをするように言いつけた。
 それが書類整理などの事務仕事を兼ねた秘書と言うわけだ。
 ちなみにこの仕事は、お世話になってる事へのせめてものお礼なのでボランティア活動だ。

「フジサキ先生、おままごとしよ!」

「かしこまりました。では、私は何の役を致せばよろしいでしょうか?」

 アタシは子供達に『巫女様』と呼ばれている。
 この子達の両親がそう呼ぶからだ。一方、フジサキは『フジサキ先生』と呼ばれている。
 この理由については後々話すことにしよう。

「フジサキ先生は召使役! アタシはお姫様!」

「あぁ~! ミリアばっかズルい! 今日はアタシがお姫様役だよ!」

「アンもお姫様やりたい!」

「皆様、落ち着いてくださいませ。役は公平にジャンケンで決定致しましょう」

 フジサキは女の子達に大人気だ。大体、おままごとにつき合わされている。
 配役は王子か召使なのだが、何よりもおままごとの内容が凄い。

 
 巫女様は、ビックリしちゃったよ。

「あぁッ! 私は何て不幸な王女なの。このままでは隣の国の王子と《せいりゃくけっこん》をさせられてしまう。誰か、私をこの王宮から連れ去って!」

「王女」

「貴方は! 召使のフジサキ!」

「今宵、私は貴方様を攫いに参りました。私と貴方様は王女と一介の召使……しかし、この燃え上がる炎のような愛だけは本物なのです。私達を引き裂く事は誰にもできません」

「あぁ、フジサキ! 私を連れて逃げて! 二人だけの世界に連れて行って!」

「御意」

 今日はアンが王女様役になった様だ。
 フジサキが頬を赤く染めたアンをお姫様抱っこして立ち上がると、衛兵役にされてかったるそうにしている男の子達から走って逃げている。
 それにしても内容がシュールだ。この世界でもリアルおままごとが流行っている様だ。
 女の子達の演技も凄いが、それに合わせて召使役を熱演するフジサキも凄い。

「アタシ、大きくなったらフジサキ先生のお嫁さんになる!」

「アタシもッ!」

「何言ってんのよ! フジサキ先生はアタシのものよ!」

「困りましたね。そう言って下さる方が他にもたくさんいらっしゃいますので」

「フジサキ先生は誰が好きなの? 当然だけど、アタシよね!?」

「何言ってんのよ、フジサキ先生にお似合いなのはアタシなの! 大体、アンタはこの前、ジョンに告白してたでしょ!」

「あーれーはー! しつこく言い寄られたから、OKしただけだもん!」

「ねえねえ、フシザキ先生はアタシのこと嫌い?」

「こら、アン! 抜け駆けしないでよ!」

 抱っこされたままのアンを含めて、女の子達が次々にフジサキにしがみ付いた。
 お互いに稚拙な言葉で罵り合っている。女の子達の止まり木状態になった渦中のフジサキは涼しげな顔をしていた。
 あぁ。フジサキを巡ってまた女の壮絶な戦いが勃発している。
 フジサキ……罪作りな男め。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品