地の底から這い上がる
強者
GW初日投稿!!
俺たちは最下層にいる。だが、上には後どのくらいの層があるのか、分からない。
「さて、どうしたものか」
『お主よ。あの魔法があるであろう』
「そっか。なら、あれだな」
そう言って、本状態のルガーノを開きあるページを開いた。
「うし、「賢知」」
すると、目の前に半透明のボードが現れた。そこには、検索と言う文字が書かれていた。そこに、「現在地は?」と打ち込み、下の解答には「始まりのダンジョン最下層」と書かれていた。
「始まりのダンジョンってなんだ?」
『それなら、聞いたことがあるぞ。なんでも、創世記の頃からあるダンジョンらしく、全五十層で出来ており、中層の魔物一体で国が一つ滅びる程の強さらしいぞ』
「え? そんなやばいところの最下層に今俺たちいるのかよ」
『らしいな』
「んー、まぁいっか。どうせ力は隠す気は無いからな。このまま地上に戻るか」
『だったら、さっさと行こうぞ』
俺たちは地上に向けて一歩を踏み出した。
現在地四十層
「やっぱり弱くなってきてるな」
『退屈じゃな』
既に最下層で最強の存在になっているナツメ達は、上層にいる魔物達には不満を持っていた。
「よし。ルガーノちょっとこっちに来てくれ」
『どうした?』
「魔物が弱いなら俺たちも弱くなれば良いんじゃ無いか? と思ってな。「制限」これがあれば、結構ギリギリでいけるんじゃ無いか?」
一戦、魔物とやり合うと、ナツメの所々に傷が出来ていた。
「いやー、ギリギリだったな」
『本当じゃ、死ぬかと思ったぞ』
「ま、こんな感じで戦っていけば良いよな」
傷を回復魔法で直して、上層に向かっていく。
その頃にゃぽは、連れられてきたダンジョンの最下層に辿り着いていた。
「ここに、ご主人様が居るはず」
『誰だ?』
そこに居たのは、にゃぽが望んだご主人様では無かった。
「人に尋ねるとかは、自分から名乗るのが常識だろ」
『お前は人では無いだろ? まぁ良い。我はこのダンジョンの守護者。破壊者ブレイクスカルだ』
「私はにゃぽだ。ではいくぞ」
そう言うと、にゃぽの身体が大きくなり魔獣の姿に変わった。
『何故、魔獣のお前がこんなところにいる? そうか、喋れないか。では、我も本気でいくぞ』
破壊者ブレイクスカルは、抑えていた魔力を放出し、にゃぽと対峙した。二人の魔力は少しにゃぽが負けている。だが、身体能力は魔獣のにゃぽの方が圧倒している。だが、それもにゃぽの間合いに破壊者ブレイクスカルを入れることができたらの話だ。
『くっ! まさか魔獣なんかにここまで追い込まれるとはな。だが、まだわしの方が優勢じゃな』
「……ニャ」
『何故お前は笑っている? もう、終わりであろう? まさか、ここから逆転でもできると言うのか?』
にゃぽは、身体を小さくした。
「私は、ご主人様を助けるために急いでいたんだ。そうすると、この身体の方が小回りは効くし、速い事に気付いたんだよ。魔力がさっきの身体よりも集中するからだろうと思っているんだよ。もう、分かったか?」
『まさか、そっちの方が本気だとでも言うのか ︎』
魔力を足元に集め、一気に放出した。破壊者ブレイクスカルの目の前から消え、気付いた時には意識が消えていた。
「ここにいる、と思うんだけど、ご主人様!!」
にゃぽがいくら叫んでも、返事は返ってこなかった。
小説を読んでGW楽しもう!
俺たちは最下層にいる。だが、上には後どのくらいの層があるのか、分からない。
「さて、どうしたものか」
『お主よ。あの魔法があるであろう』
「そっか。なら、あれだな」
そう言って、本状態のルガーノを開きあるページを開いた。
「うし、「賢知」」
すると、目の前に半透明のボードが現れた。そこには、検索と言う文字が書かれていた。そこに、「現在地は?」と打ち込み、下の解答には「始まりのダンジョン最下層」と書かれていた。
「始まりのダンジョンってなんだ?」
『それなら、聞いたことがあるぞ。なんでも、創世記の頃からあるダンジョンらしく、全五十層で出来ており、中層の魔物一体で国が一つ滅びる程の強さらしいぞ』
「え? そんなやばいところの最下層に今俺たちいるのかよ」
『らしいな』
「んー、まぁいっか。どうせ力は隠す気は無いからな。このまま地上に戻るか」
『だったら、さっさと行こうぞ』
俺たちは地上に向けて一歩を踏み出した。
現在地四十層
「やっぱり弱くなってきてるな」
『退屈じゃな』
既に最下層で最強の存在になっているナツメ達は、上層にいる魔物達には不満を持っていた。
「よし。ルガーノちょっとこっちに来てくれ」
『どうした?』
「魔物が弱いなら俺たちも弱くなれば良いんじゃ無いか? と思ってな。「制限」これがあれば、結構ギリギリでいけるんじゃ無いか?」
一戦、魔物とやり合うと、ナツメの所々に傷が出来ていた。
「いやー、ギリギリだったな」
『本当じゃ、死ぬかと思ったぞ』
「ま、こんな感じで戦っていけば良いよな」
傷を回復魔法で直して、上層に向かっていく。
その頃にゃぽは、連れられてきたダンジョンの最下層に辿り着いていた。
「ここに、ご主人様が居るはず」
『誰だ?』
そこに居たのは、にゃぽが望んだご主人様では無かった。
「人に尋ねるとかは、自分から名乗るのが常識だろ」
『お前は人では無いだろ? まぁ良い。我はこのダンジョンの守護者。破壊者ブレイクスカルだ』
「私はにゃぽだ。ではいくぞ」
そう言うと、にゃぽの身体が大きくなり魔獣の姿に変わった。
『何故、魔獣のお前がこんなところにいる? そうか、喋れないか。では、我も本気でいくぞ』
破壊者ブレイクスカルは、抑えていた魔力を放出し、にゃぽと対峙した。二人の魔力は少しにゃぽが負けている。だが、身体能力は魔獣のにゃぽの方が圧倒している。だが、それもにゃぽの間合いに破壊者ブレイクスカルを入れることができたらの話だ。
『くっ! まさか魔獣なんかにここまで追い込まれるとはな。だが、まだわしの方が優勢じゃな』
「……ニャ」
『何故お前は笑っている? もう、終わりであろう? まさか、ここから逆転でもできると言うのか?』
にゃぽは、身体を小さくした。
「私は、ご主人様を助けるために急いでいたんだ。そうすると、この身体の方が小回りは効くし、速い事に気付いたんだよ。魔力がさっきの身体よりも集中するからだろうと思っているんだよ。もう、分かったか?」
『まさか、そっちの方が本気だとでも言うのか ︎』
魔力を足元に集め、一気に放出した。破壊者ブレイクスカルの目の前から消え、気付いた時には意識が消えていた。
「ここにいる、と思うんだけど、ご主人様!!」
にゃぽがいくら叫んでも、返事は返ってこなかった。
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