自分が書いた小説の登場人物に転生します!!

けんはる

初めての町・カジャラ

「さっきのようなことはよくあるの?」
「さっきの?あぁグランツウルフのことか?」
「えぇ」
「こんなことは今日が初めてだ」
「そうなの?」
「あぁグランツウルフは森の奥に住んでいるから、こんな所まで出てこない」
「なのに出てきたのね?」
「あぁそうだ、見えてきたぞ、あれが俺達の町、〈カジャラ〉だ」
クランが指差す先を見ると木の柵で囲まれており
小さな木の門があった
(異世界で初めての町か)
カジャラに近付くとクラン達は門へと近づき
門番らしき男性に話しかけていた
(知り合いなのかな?)
クランが手招きをしてきたので近付くと
「こいつがさっき話した女の子だ」
「こいつがか?」
強面の男性がこちらを見ていた
戸惑っているとクランが
「シャラム、マオンが怯えてるだろ?」
「あっそれはすまん」
「いえ、大丈夫よ、あなたは?」
「俺はカジャラで警備隊の隊長をしているシャラムだ」
シャラムが握手を求めてきたので握手をして
「クロネ マオンよ、マオンで良いわ」
手を離し
「わかった、マオンだな、悪いがちょっと来てもらえるか?」
「ええ、大丈夫よ」
「じゃあ、俺達はギルドに行くから、また後でなマオン」
「えぇ、また」
クラン達は去っていった
シャラムの後に付いていくと小屋があった
「中に入ってくれ」
「わかったわ」
中に入ると木製の椅子が4つとテーブルが置かれていた
「とりあえず、座ってくれ」
「えぇ」
マオンは椅子に座ると
シャラムも目の前に座り、台に乗った水晶玉を机の上に置いた
「悪いが、いくつか質問させてもらう」
「良いわよ」
「犯罪者か?」
「違うわよ」
マオンがそう答えるとシャラムはチラリと水晶玉を見た
「本当のようだな、次の質問だ」
シャラムはその後もいくつか質問をし
マオンは答えていった
「質問は以上だ」
「そう、でっ私は町に入っても良いのかしら?」
「あぁ良いぞ、悪いが入るのに銅貨4枚払ってもらうが良いか?」
「良いわよ、仕方ないことだし」
マオンは銅貨4枚をシャラムに手渡した
「それとこれを持ってろ」
シャラムは赤色の木札を机の上に置いた
「これは?」
「それは許可証だ、それを見せれば、宿などで割引をしてくれる、町を出るときに返してくれればいい」
「わかったわ、ありがとう」
マオンは許可証を鞄にしまった
「今からどうするんだ?」
「とりあえず、宿ね」
「そうか、よかったら案内するぞ」
「良いの?」
「あぁ、あいつらの恩人だからな」
「じゃあ、お願いするわ」
「おう、付いてこい、お前達後はまかせたぞ」
シャラムは他の門番に後を任せて歩き出した

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