この度魔法少女になりました

けんはる

マリアの支援

部屋の所々で火花が散っており、金属音が響いていた
楓が体勢を崩すとナルウはその隙を見逃さず、楓の首に爪を伸ばすが小さな丸い盾が防いだ
(また、この盾か、邪魔)
楓は体勢を立て直しナルウに斬りかかった
その様子を見たマリアは
(どうやら〈イージスの盾〉が上手く作動してるみたい)
〈イージスの盾〉とは死に至る攻撃のみを防ぐ小型の盾でそれ以外の攻撃は防がない
その為二人の速度についてこれている
ナルウが楓を床へと叩きつけた
ナルウは止めを刺そうと後を追いかけるが見えないなにかに行く手を遮られた
(なにかある)
ナルウは何かを踏み台にし飛び上がった
不可視の盾ステルス
〈不可視の盾〉とは所有者以外は見えない盾
(これもあの女の仕業か)
ナルウはマリアを睨んだ
それに気付いたマリアも震えながら睨み返した
(やっぱりあの女から始末するか)
ナルウは方向を変え、マリアへと向かおうとすると楓が立ちはだかった
「どこに行くつもりですか?貴女の相手は私ですよ」
「やっぱり、こうなるよね」
再び刀と爪の音が辺りに響いた
(私は戦えないけど守ることは出来る)
マリアは数枚の盾を自分の周りに浮かべた



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