無表情ドールマスター

けんはる

夏みかんツアー〈錬金術研究所編〉2

売店の棚には本や実験器具などが並んでいた
「お姉ちゃん、何を買ったら良いの?」
「わかんない」
「わかんないってならどうするのよ?」
「店員に聞いてみたらどうかな?」
「そうですね、そうします椿さん」
すだちは周りを見るが店員はいなかった
「いない」
「じゃあレジに行ってみる?」
「そうだね、お姉ちゃん」
すだち達はレジへと向かった
「寝てるね」
「そうだね、お姉ちゃん」
レジカウンターにクッションを枕のようにして寝ている人がいた
「どうする?」
「どうするって起こすしかないんじゃないの、お姉ちゃん」 
「そうだね」
夏みかんは寝ている人の肩を叩きながら
「あのー聞きたいことがあるんですけど」
「うーん」
顔を上げたのは猫耳でタレ目の美少女だった
「お客さんですか?いらっしゃいませ~」
猫耳少女はクッションをレジの下に置きながら
「どういったご用件でしょうか~?」
夏みかんはすだちを前に立たせ
「妹で今日から錬金術師をするんだけど何かおすすめの商品ありますか?」
猫耳少女はすだちを見て
「そういうことですか~初めまして私は〈錬金術研究所・フラム支部〉の所員で売店業務全般を担当させていただいています、ラルゥです~」
ラルゥはペコリと頭を下げた
「よろしくお願いします、すだちといいます」
すだちも軽くお辞儀をした
「はい~それではおすすめ商品を教えますので付いてきてください~」
ラルゥはレジから出て棚へと向かった
その後をすだち達が付いていった
「まず、どういったことをしたいんですか~?」
「どういったって?」
「例えば、薬を作ったりしたいとか~ゴーレムの研究をしたいとかです~」
「じゃあ、薬を作りたいです」
「了解しました~」
ラルゥは棚を見ながら選んでいた
「じゃあ、おすすめはこちらになります~」
ラルゥは棚から百科事典位の大きさで緑の表紙には金色で〈最新完全版植物図鑑〉と書かれた本をすだち達に見せた
「それは?」
「こちらは〈最新完全版植物図鑑〉になります~」
「〈最新完全版植物図鑑〉?」
「はい~こちらの図鑑は全ての植物が載っているのはもちろん、新しく見つかった植物等を自動で掲載されます~しかもアイテムボックスに入れたままでも使用可能で画像検索、名称検索ができます~、まぁお値段は多少高くなりますがいかがなさいますか~」
「買うよ」
「了解しました~」
「お金持ってないよ、お姉ちゃん」
「大丈夫、ここの支払いは私が持つから」
「良いの?」
「もちろん、元々買おうと思っていたから」
「ありがとう」
「それでは後は~〈初心者用錬金術のすすめ〉はいかがですか~」
水色の単行本サイズの本を見せた
表紙には黒で〈初心者用錬金術のすすめ〉と書かれていた
「それは?」
「こちらの本は初心者にも親切丁寧に解説などが書かれている教科書的なものになります~」
「じゃあ、それもお願いします」
「はい、ありがとうございます~すだち様は〈初心者錬金術セット〉をお持ちですか~?」
「はい、持っています」
「なら実験道具などはまだ大丈夫ですね~ではレジへとどうぞ~」
ラルゥはレジへと向かった
その後をすだち達は後へと続いた
「それではお会計させていただきます~」
ラルゥは透明な板の上に本をかざすとレジの画面に値段が表示された
〈最新完全版植物図鑑〉15000R
〈初心者用錬金術のすすめ〉1000R
「合計金額は16000Rになります~カードはお持ちですか~?」
「はい、持ってます」
すだちはカードを取り出し、ラルゥに渡した
「お預かりいたします~」
カードを板にかざした
「ありがとうございます~」
ラルゥはすだちにカードを返した
すだちはカードを仕舞った
「お支払はいかがなさいますか~?」
「マジフォでお願い」
「了解しました~こちらにかざしてください~」
夏みかんはマジフォを板にかざした
「ありがとうございます~」
夏みかんはマジフォを仕舞った
「お包みしますか~?」
「大丈夫です、アイテムボックスにしまうので」
「わかりました~」
「ほら、すだち」
「うん」
すだちは本を仕舞いながら
「盗まれたりとかしないんですか?」
「大丈夫ですよ~盗難防止の魔術を掛かっているので~」
「でも今は仕舞えてますよね?」
「それはですね~値段を読み込むと同時に解除してるんです~」
「そうなんですか」
「はい~他にご用件は~?」
「あります、これなんですけど」
すだちは〈初回登録〉と書かれたチケットを渡した
「はい~少々お待ちください~」
ラルゥはチケットを受け取るとレジの下へとしゃがんだ
「こちらが初回登録の記念品になります~」
ラルゥはカウンターの上に段ボールを置いた
「開けても良いですか?」
「どうぞ~」
すだちが段ボールを開けると中にはコルクで蓋のされた試験管10本とビーカーが1つとフラスコが入っていた
「こんなにもらっても良いんですか?」
「はい~記念品なんで~」
すだちは記念品を仕舞った
「他にご用件はございますか~?」
「大丈夫です」
「そうですか~では楽しんできてください~」
すだち達が去ろうとすると
「あっちょっとお待ちください~」
すだち達が立ち止まるとラルゥは夏みかんに近づき
「確かアイドルの夏みかんさんですよね~?」
「はい、そうですけど」
「やっぱり~1つお願いがあるんですが~」
「なにかな?」
「実は一緒に働いている私の親友が夏みかんさんのファンでして~」
「もしかしてフィアラのこと?」
「はい~そうです~」
「でっお願いって?」
「フィアラにサインを書いてほしいんですけど~」
「そんなことなら大丈夫だよ♪」
「ありがとうございます~、お引き留めしてすみませんでした~」
すだち達は売店から離れた
「みんなちょっと待っててくれる?」
夏みかんは登録カウンターにいるフィアラに話し掛け、サインを渡すとフィアラは何度も夏みかんに頭を下げていた
夏みかんは苦笑をしながら戻ってきた

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