無表情ドールマスター

けんはる

獣士団

すだち達が待っていると
青のハッピを着た大柄な男性が歩いてきた
「待たせたな、ガイア」
「遅いぞ!リント」
「悪い、悪い」
リントはすだちを見ながら
「そちらが例の?」
「初めまして、錬金術師のすだちと言います」
ペコリと頭を下げた
「おぉ、俺はクラン〈獣士団じゅうしだん〉のクランマスターをしている重戦士のリントだ、よろしくな」
リントは右手を出し、握手を求めてきた
「よろしくお願いします」
すだちは握手をしながらリントを見た
リントの見た目は茶色の短髪で熊耳が生えており、目は見た目と違って優しい目をしていた
「あの〈獣士団〉ってなんですか」
「あぁ〈獣士団〉というのは、俺達みたいな獣人のみで作ったクランのことだ、ちなまにあいつはサブマスだ」
リントはガイアを指した
「サブマスってなんですか?」
「サブマスというのは俺の次に偉いやつだ」
「そうなんですか、あともう1つ良いですか?」
「おう、良いぜ」
すだちは指を指しながら
「そのハッピはなんですか?」
リントはニコッと笑い
「よく聞いてくれた、このハッピは〈夏みかんファンクラブ〉の公式グッズのひとつだ」
リントが後ろを向くと背中にはみかんの絵の中に夏と書かれていた
「〈夏みかんファンクラブ〉?」
リントは前に向き
「〈夏みかんファンクラブ〉とは可憐でありながら強さも併せ持つ我らの女神・夏みかんさんを応援し時には共に闘う人たちの事をいう、そして」
リントはハッピの中に手を突っ込みカードを取りだし、すだちに見せた
「俺は〈夏みかんファンクラブ〉会長で会員No.1だ」
カードにはリントの顔写真と〈夏みかんファンクラブ〉会長・会員No.1と書かれていて右下にはハッピに書かれていたマークと同じものが書かれていた
「すごいですね」
「そうだろう」
リントはそう言いながらハッピに会員カードをなおした
「話は終わったか、因みに俺も会員だよ」
ガイアが見せたカードにはNo.45と書かれていた
「そうなんですか」
ガイアは会員カードをアイテムボックスにしまい
「まぁ、リントに誘われたから仕方なくだがな」
リントは顔をガイアの顔に近付け
「仕方なくってなんだ仕方なくとは!」
「うるせぇ、唾がかかるだろ」
リントは顔を押し退けた
「うるせぇとはなんだうるせぇとはせっかく可愛い夏みかんさんのファンクラブに入れたのだから良いだろ」
「別にファンじゃないし」
ガイアは小声でポツリと呟いた
「なんだと」
リントは地を這うような声をだし、ガイアを睨んだ
「なっなんだよ」
「今なんて言った?」
「夏みかんさん、最高です!」
ガイアは敬礼し答えた
「そうだろそうだろ、わかればいいんだわかれば」
リントはニコッと笑い頷いた
「あの~」
すだちは恐る恐る話し掛けた
「なんだい、すだちちゃん?」 
「お姉ちゃんの所に案内してくれるんですか?」
「あぁそうだったな、着いておいで、ついでにガイアも来い」
リントは歩き出した
「はい」
「ついでってなんだよ」
二人はリントの後に続いた

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