異世界日誌

白ノ宮

第4話 最強のチート(まだまだぁ!)

Lv4になったという事は既に生物を換金可能になった筈だ。
しかし、実験対象が居ない。
仕方ないから町でやろう。
と、いうか町が何処にあるかがわからない。とにかく森を出て、街道なるものを見つけないと。
入る方向は適当にして、森の中を練り歩く。
すると目先20メートル先に緑色の肌をした小人を発見した。多分ゴブリンだろう。まだ発見されてないが、これ以上近づいたら間違いなく危険である。
あ、そうだ。あのゴブリンを実験の対象にしよう。
確か生物なら触らなくとも出来る筈。ゴブリンに右手を重ねる。
(換金!)
あっさり実験は成功し、右手の中には金貨が一枚存在した。
この力の強さに若干引いたが、ステータスが多分低いのでレベリングをする必要があるだろう。
ステータスを能力数値だけでもう一度見る。
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卯月 薺 Lv.2
体力 50/50
魔力 45/45
攻撃 7
防御 10
魔攻 12
魔防 9
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なんか換金でもレベルが上がっているのだが。
金魔法とやらは本当のチートみたいだな。いちいち構えるのが面倒だけど、これでレべリングが楽になりそうだ。
唐突に紙切れが一枚落ちて来た。
拾って内容を確認した。
           
やっほー女神だよー♪
一つ伝え忘れていたんだけどね?
換金魔法で、モンスターから経験値を取得できるんだよ。
けどね?獲得経験値が二分の一になるみたいなんだ。
ま、元々は換金目的の魔法だし問題ないよね。
薺ちゃん、レべリング頑張ってね♪
           
ですよねー。
現実そんなに甘くない訳だ。
そうなると、レべリングの方針はこんな感じになるよね。
お金集め(換金魔法)→装備購入→普通にレべリング
って感じかな。
というか、まず活動拠点にする町を見つけないと。
野宿なんて知識がないから無理だし。
現在は多分昼間だね。
太陽が真上にある。いや、太陽と確定してないから太陽擬きか。
まずは森を抜けないと、話にならない。そう思った私は森を真っ直ぐに歩き始めた。
ーー体感三十分後ーー
馬車や人がたくさん通っている街道らしきとこに出た。
街道は一本道ではあるが、どちらに街があるかが分からない。
呆然として突っ立っていると、自分から見て右の方向で叫びと悲鳴が聞こえた。
一体なんなのかわからないけど巻き込まれたくないので逆の方向に進んだ。
え?助けないのかって?
いや、自分は勇者体質でも無ければ量産型主人公でも無いので解決できる自信がありません。なのでパス。
少し歩いていると、向かいの方から騎士らしき人達が走って通り過ぎていった。
さっきの騒ぎの解決に向かったのだろう。是非とも尽力していただきたい。
それと同時に視界の奥に街の門らしきものが見えてきた。








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コメント

  • 白ノ宮

    しっかり改行してるのに何故見づらいのだろうか。

    0
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