異世界日誌

白ノ宮

第1話 脳内お花畑

私の名前は卯月薺(うづきなずな)。名前だけ見ると女の子っぽいけど実際は男なんだー...ってこれあらすじでも言ったよね?あれ?あらすじってなんの事だろう?
多分2日連続でオールしたせいで頭が可笑しくなっているのだろう。
「はぁ〜早く寝なきゃ」
そんな事を呟きながら歩いていますのは土曜の昼過ぎ程。
高校2年になっても体調管理がしっかり出来ないのは一体どういうことだろう。入った高校も偏差値48と低めで、その中でも私は落ちこぼれ。流石に勉強をしてないだけという言い訳は通用しなくなって来た。
あと3ヶ月で高校3年だというのに。本当に大学に行けるのだろうか。友達は皆しっかり勉強して学力を鍛えているというのに私はオンラインゲームで二徹しているこの状況。
だからといって異世界転移又は転生してチートを行使しまくってやりたいとも思えない。
パソコンやインターネットなどの文明の神器がない世界など存在してはいけないと思う。
だって世界の人たちとドンパチできないじゃん!?
こんな事を考えてながら歩いてたら家の扉の前に着いた。
しかし扉を開けようとした瞬間に私の意識は暗闇へと落ちていった。

次に意識が覚醒した頃には謎の白い空間が広がっていた。
「ハッ!?此処は何処?」
思い当たる節があるとすれば、転生や転移によくある神の間だろう。
しかしそんなものは存在する筈もなく、妄想の類いでしかなかった。
だからこそワクワクするのだが。
私が困惑していると目の前に霧が発生した。
その霧は人の形を取って行き、少女の姿になっ...。なっ...。
ならない。多分なっている途中なんだけども、凄く遅い。
足が具現化するのに数十秒かかっている。勿論他の部位はまだ煙のままである。全てが終わるまで待っていてもいいのだが、手早くこの疑問を解消したいので対話を試みた。
「あの〜すみません、此処は一体何処なのでしょうか」
「ちょっと待って。あとちょっとで具現化終わるから。話はそれからで、ね?」
少し焦っているこの少女。多分めっさ可愛いのだろう。一目惚れしないと良いが。
体感時間で4分経ち、やっと具現化が終わったようだった。
彼女は透き通ったオレンジ色の髪を揺らしながら一回くるんと回った。
髪の色通りの柑橘系の香りが鼻をくすぐった。
「お見苦しいところを見せてしまいましたね。さて、お待たせしました。本題にいきます。卯月薺さん、貴女は寝不足で気絶した際に頭を段差に強打した為、死亡しました。ですが、それでは可哀想なので転生させてあげます。既に能力を渡してあるので、転生先でステータスと念じてご確認下さい」
えっ?私、男なんだけどなぁ。
まぁ、いっか。
にしても、可哀想って云うと貧困で死亡した人の方が可哀想だと思うのだけど。
私が言うのはどうかと思うけど、間抜けな死に方をした人は可哀想の分類に入れても良いのだろうか。
質問してみよう。
「と言う事で質問も無いみたいなので新しい人生を楽しんできて下さいね♪」
「え、ちょ、まだ聞きt「転生!ソイヤッ!」」
被せてきおった。
もしかしてわざとなのか。
あと、掛け声ダサっ!?

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