最強魔導士の異世界転生

Axsl

この世界の魔法

「これって…」
「シリルアねぇすごい」
シリルアが放ったのはこの世界では習得難易度が高いといわれている氷魔法。しかもその中でも威力が高いゼロ・アプソデゥ。一気に空間の温度が下がり水蒸気が凍り始める。
「これがこの世界の魔法ね。んで、ここで質問。私とサーシャの魔力どっちがおおきい?」
そうシリルアがサーシャに質問する。
「え?それは悔しいけどシリルア?」
「まあそうだね。今は…」
「?今は?」
「まぁそれも後から説明するよ。それより、向こうの世界での常識を教えるよ」
「向こうの世界ってシリルアがいた世界?」
「そうだよ。見てて」
そういってまたシリルアは魔法を発動させる。しかし今度は初級魔法の火球ファイアだった。
火球ファイア!!」
シリルアの手から炎の球が打ち出される。しかし威力は控えめで、普通の炎魔法だった。着弾しても少し燃えるだけですぐ消えてしまう。
「まあこれは向こうの世界での平均的な魔力の人が打った魔法だよ」
そういってからまた魔法の準備をする。今度はさっきより多くの魔力を集めている。
真火球トゥルーファイア
さっきと似ている魔法。見た目も属性も同じ。しかし威力が桁以外に高い。着弾すると炎が渦を巻き大きな爆発を起こす。
「これが私が使っていた火球ファイア
「え?でも今真火球トゥルーファイアって言ってたよ?」
そう今シリルアが放ったのは火球ファイアではなく、真火球トゥルーファイアと言って魔法を放った。
「そうこの世界の魔法はその魔法の名前に威力や属性が固定されている。私がいた世界とは違うんだよ。」
「?違うの?」
サーシャとエーリアはまだよくわかっていない感じだ。
「そう。確かにある程度は固定されているんだけどね、でも威力までは固定されない。人によって威力は違うんだよ。魔力量や習得率でだいぶ威力は変わってくるんだ。」
「だからシリルアねぇの火球ファイアと普通の火球ファイアでは威力が違うんだ。」
「そういうこと。でもこの世界では威力が固定されてしまう。私が火球ファイアを使っても向こうの世界の普通の人の威力に下がっちゃうの。」
「うん」
「だから、新しい魔法をつくったってこと。私の魔力で出せる威力の魔法を新たな魔法として同じ魔法を使うと向こうの世界と同じ威力にすることができたんだ。」
「へーでもそれは向こうの世界の魔法を知っているシリルアだけしか意味なくない?」
そうサーシャが言う。確かにこのやり方で魔法の威力が上がるのはシリルアだけに感じる。
「いや違うよ」
そういって今度は最初より魔力を大きく練り上げる。
トゥルー・ゼロ・アプソデゥ‼」
部屋の温度が一気に下がる。部屋中の水蒸気が凍り雪のようなものがふりはじめた。さらにシリルアが狙ったであろう場所が凍っている。魔法で作られたはずの床が。
「さっきより威力が高い…」
「そう。これが今の私が出せる最大火力の魔法」
「この魔法使いこなすのにも苦労したのに…さらに威力を上げるなんて反則」
サーシャがそうつぶやく。
「ははは…でもそんなこと言ってられないよ。サーシャもこのくらいの威力の魔法使ってもらうんだから」
「わたしが?」
「そうそのためにサーシャに見せたんじゃん」
そうサーシャに言うと嬉しそうな顔になる。意外とわかりやすい。
「わたしは?」
そこで蚊帳の外だったノエルが聞く。
「うーんノエルの場合ちょっと例外だから。現に私が使う龍魔法より威力高い同じ魔法使うし」
そう以前シリルアがノエルと戦った時に気づいたのだ。ノエルの使う魔法は特別だと。
「えー」
「だから逆に言えばノエルはすでに自分の出せる最大の威力の魔法を使っていてたってこと」
そう言い聞かせると分かったと一応は言ってくれた。一応・・は。
「まあこれで分かったでしょ?こっちの世界の魔法も向こうの世界のように威力を上げれるってこと。」
「うん」
「でもこれには大きな欠点があるんだよ」
そうこの方法は無理やり向こうの世界のように魔法の威力を魔力依存にすることができるがあくまでも無理やり。根本的にはこの問題は解決できていないのだ。まぁそもそもこの問題は根本的には解決することはできないだろう。神様でも。
「これはあくまでも同じようで違う魔法を作り出すことだから向こうの世界のように魔力が上がらば威力も上がるっていう風にできずに何度も威力を上げるたびに魔法を覚えなおさなくてはいけない。しかも同じ魔法であってはいけないんだから名前も変えなくとはいけないし大変な制約がたくさんあるんだ。あと」
「?あと?」
シリルアちょっと黙り込むのでそれを促すようにサーシャは聞く。
「まだこの世界の住人で試してないからうまくいくかはわかりません」

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