最強魔導士の異世界転生

Axsl

サーシャとエーリアそしてノエル

「お?ちっとはァマシなやつが出てきたな。」
「...戦う気はないよ。氷炎地獄・悪魔デモンズ・インフェルノ
ジクルドの下や他の四天王たちの周りに魔法陣が浮かび上がる。そして
「うっ何だこれは...」
ほかの四天王には直撃させることは出来なかったがジクルドだけには直撃し、氷が覆う。他のところにも氷の柱がでる。さらに魔法陣から黒炎も火柱のように吹き出し触れたものを燃やしていく。それはジクルドにも直撃し、凍った体を黒炎が包む。
「アァァァァ」
ジクルドは所々凍りそうでないないところは黒炎が燃えている状態になっている。
「その炎は消え無いし氷は溶けないよ」
「テメェェェ」
シリルアはジクルドを見届けることなく直ぐにサーシャのいる方へ踵を返す。
「逃げるよ!早く!」
「っ!でも何処へ?」
「そこの穴!」
「「え?」」
見るとシリルアが倒れていた所にはくらい穴が空いていた。
「時空魔法仕掛けといた!」
「なんでもありみたいだね...」
「ジークも!早く!」
「分かった!シリルア!」
しかしサーシャが穴にたどり着きノエルもあと少しという所で
「クソ...」
シリルアの悪魔憑依が解ける。もう魔力も限界に近い状態だったのか1歩も進めなくなってしまう。
「シリルアねぇ!」
エーリアが咄嗟に抱え逃げる。しかしそこに復活した四天王の1人ナージャが迫る。直剣を変形させ弓にして矢を放ち、そのまま弓を剣に戻してこちらに迫ってくる。そこにジークが立ちはだかる。
「ここは俺がやる!早く逃げろ!」
「ジーク...」
後ろを見ずに逃げるエーリアとそれに担がれて行くシリルア。
「ジーク!絶対生きて!」
「サーシャ...おう!」
そしてエーリア達が穴にたどり着くと
「入るぞ!」
シリルアが言いそれを合図に穴に飛び込む。
「行かせない」
「それはこっちのセリフだ!」
「チッ雑魚のくせに!」
「それはどうかな!はぁ!」
魔力を強く纏い力を高めるジーク。
「ほぉ...」
それから1週間、シリルアたちの元にジークは戻って来ることは無かった。


~一週間後~
「ジーク...ザック...」
サーシャは仲間を失ったショックから立ち直れないでいた。5年間一緒に冒険者をしていたそうだ。命の危険や旅を共にしていた仲間を失うのは相当なショックだろう。
「サーシャ...元気だして。ザックは残念だったけどまだジークは生きてるかもしれないよ。」
実はあの戦闘は人間の勝利で終わったと報告されている。四天王もあの後何もせず帰ったようであそこに四天王が現れ事は誰も知らないのだ。
「そうかな...そうだといいな...」
しかしそんなノエルの励ましもサーシャには響かない。するとそこにエーリアがやってくる。
「私も大切な人を沢山失ってきた。お母さんもお父さんも兄弟、仲間、友達...みんな死んじゃった。」
そう言う。彼女は今まで何人との別れを経験してどれだけの寂しい時間を過ごしてきたのだろうか...そんなことを考えながらサーシャは聞いていた。
「でも、出会えた。シリルアねぇに、サーシャねぇに。悲しめばいい。それだけ大切な人だったんだから。でもサーシャねぇはひとりじゃないでしょ?」
「...うん、そうだね...ありがとう。エーリアちゃん」
「...別に。いつまでもうじうじされてもこっちも辛くなるから。」
「...うん。そうだね!」

「覗き?」
部屋を出たノエルはシリルアに話しかける。
「いや?ここ来たら案外いい感じだったから見てただけー」
そう言って2人を見つめるシリルアだった。


「シリルアだったけ?」
「うん?そうだけど?」
「サーシャのこと頼まれてくれないかな?」
「ん?どうしたんだ?急に」
「危なかっしいから。いつ危険なことし出すかわからないし、それにジークを助けに行くって行って一人で敵地に突っ込むことがあるかもしれないしね」
「そうだね。でもジークはたすけにいくよ」
「え?」
「神器はノエルのそれと合わせてあと一つだし。揃えたら魔王を倒しに行くってみんなで決めたんだ」
「え?もう1つ神器が?」
「そう。霊双剣。」
そう言って召喚魔法で出す。
「これが...」
シリルアのふたつの手には魔力に溢れた剣が握られていた。
「そ、これとノエルの持ってる月華刀と合わせればあと一つ」
「うん。でもちょっとシリルア達にはついていけないかな...」
「...え?なんで?」
「だからサーシャのことお願いしたんだよ。これから私魔王城に攻め込むんだ」
「は?」
「この国も財政的にもう戦争は続けられなくてさ早く終わらせたいわけ。そんでこの間の戦いは...まぁ一応勝ったことになってるでしょ?」
「それで攻め込むことになったの?馬鹿じゃないの!?戦いには勝ってもほとんどの兵士は死んじゃったんだぞ!」
「そうでも上層部は四天王の存在は知らない。ていうか信じてない。あいつら半分伝説上の奴らだから。それに...」
「?」
「多分私達は囮。さっきの戦いでほとんどの冒険者が死んだ。もう戦力はほとんど残ってないんだよ。もう勝てないって見込んだ王族達は逃げる準備を始めてるんだ。どこへかは知らないけどあてがあるんでしょう」
「それじゃあ国民は?その囮の人は?」
「そんなの貴族からしたらどうでもいいさ。今回の作戦に参加するものだって平民出の兵士しかいない。私は確かに将軍の血筋だけど昔から平民に優しいこの家系は嫌われていたから。」
「そいつら自分のことが助かればどうでもいいってか...そんなの...」
「仕方ない。そんなもんだよどの世界でも」
しかしシリルアは納得することは出来なかった。何故国民を導かなければいけないものが見殺しにするのか。シリルアにはそういうことを見て見ぬふりは出来ないのだ。
「くそッ」
「それよりこの月華刀はサーシャに渡すつもり。魔王を倒すのにはこれがいるでしょう?」
「でも」
「いいんだよ、私は。それにこれは東の端の村の鍛冶屋に渡して。そこに神器の武器種を変えることのできる人がいるんだよ」
「...そっか。分かった...」
「よろしくね」
そう言ってノエルは去っていったのだった。

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